木の家 No.81

家族の様子に変化を感じる、のびのびとした家

木の家 | 2015.5.19

埼玉県鴻巣市、鴻巣駅から車で5分程の住宅地に建つ木の家I邸。都内へ通勤するご主人の利便性と、ご夫妻どちらのご実家からも近いということで、この場所を選んだといいます。
Iさんはご夫婦と2人のお子さんの4人暮らし。週末にはよく友人家族と一緒にバーベキューをしたりするそうです。

■建物概要
ご住所:埼玉県鴻巣市
竣工年月:2013年10月
延床面積:105.16㎡(31.81坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま2人

Iさんが家づくりを考え始めたのは、2人目のお子さんが生まれることがきっかけだったといいます。「それまで暮らしていたマンションでは手狭になると思ったのと、子どもが幼稚園に入園するまでに落ち着いて暮らせる家を持ちたいという思いがありました」と語るご主人。

家づくりのスタートは資料集めから。「はじめは気になった住宅メーカーのカタログを片っ端から取り寄せて、住宅展示場へも足を運びました。性能のことはよくわからなかったので、見た目が気に入ったところから調べていきました。学生時代にインテリアの勉強をしたこともあり、間取り図を見たりするのが好きなんです」という奥様。
「でも、カタログや展示場をどれだけ見ても、結局どのくらいの金額でできるのかよくわからないので比較できませんでした。そんなときにインターネットでたまたま目にしたのが無印良品の家です」とご主人。
さっそく無印良品の家の資料を取り寄せたご夫妻、「プラン集には家の大きさごとに値段が書いてあったので、自分たちの予算に合わせて家の大きさなどを具体的に考えることができました」といいます。

その後、家を建てる予定のエリアに一番近いモデルハウス(熊谷店)を訪れたIさんご夫妻、「第一印象は、明るくて一体感のある室内空間に好感を持ちました。家中が見渡せるので、どこにいても家族の気配を感じられる家だなと思いました」と振り返ります。「外観と室内の印象にギャップがありました。白い壁と木の組み合わせは、暖かみがあって良い感じだなと思ったのを覚えています」(奥様)。

いくつかの住宅メーカーを同時に検討しながらも、最終的に無印良品の家を選んだIさん、「やはり、どこかに人と違ったものを選びたいという気持ちがありました。もちろん、そこには家としての性能や快適な暮らしのための合理性が必要で、その点でも無印良品の家は私たちに合っていたと思います。」(ご夫妻)。

「土地選びには苦労しました。気に入る土地が見つかるまで20ヶ所くらい、いろいろな場所に足を運びました」と語るご主人。
「土地の条件が決まると、自ずとそれに合った間取りを考えることができました。間取りを考える過程はとても楽しかったです」(奥様)。
入居者宅見学会へも参加し、いろいろ参考にしながら自分たちの暮らしにちょうど良いサイズを決めました」(ご主人)。
工事中はだんだん出来上がっていく様子を見るのが楽しみで、毎週末ご家族で現場へ足を運んでいたのだとか。

I邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、キッチン、水まわり。「実現したかったのは、土間収納、対面型のキッチン、大きな吹き抜けなどがあります」という奥様。土間の収納スペースには、ご主人の趣味であるアウトドアの道具などが奇麗に収まっています。

また、I邸の中で特長的なのがダイニングの壁面に設置された長い机のワークスペース。

「子どもは幼稚園から帰ると、いつもここに座ってお絵描きや工作をしています。キッチンか近いのでいつでも目が届くのが良いですね」と奥様。
「将来は、子どもたちがここに並んで勉強できるかなと思ってつくりました」(ご主人)。

2階は、吹き抜けを挟んで寝室と子ども部屋を配置。

寝室の一角には畳がある多目的に使えるスペースが設けられています。

この家で暮らしてみて、「夏は直射日光が室内に入ってこないし、窓を空けておくと風が通って気持ちよかったです。冬の寒さも思った程ではなかったです」と奥様。
「床暖房はほとんど使わないので、必要なかったかもしれないです」(ご主人)。

間取りを考える際、室内の照明がどのくらい必要なのかイメージするのが難しかったというご主人、「実際に暮らしてみると、日中はとても明るく感じます。朝日が入るのも気持ちよいですね」といいます。また、「夜は少し照明を落として音楽をかけて過ごすことが増えました。テレビをあまりつけなくなりました」とも。

家族の様子に変化を感じる、という奥様。「以前と比べて自由に使えるスペースが広がったせいか、子どもたちの遊び方がのびのびとしているように見えます。主人はよく掃除をするようになりましたね」(奥様)。

「僕の父も変わりました」と続けるのはご主人。「当初、無印良品の家を建てることを父に話すと、いろいろと心配していました。階段が子どもにとって危ないのではないか、外から室内が丸見えなんじゃないか、冷暖房効率が悪そうだ、など。でもそんな父が、家が完成してみるとすごく気に入っている様子です。この広さのわりに、柱が少ないことにも驚いています。外観は倉庫みたいと言われましたけど(笑)」(ご主人)。