木の家 No.73
家のどの場所にいても子どもたちの様子がわかります
木の家 | 2014.9.30
岡山県津山市、岡山県北部に位置し、冬は積雪の多いこの地域。かつては城下町として栄え、今も当時の面影を色濃く残します。そんな津山の市街地から車で約15分。新たに開発された住宅地の一角に木の家を建てたMさんご夫妻。4歳の女の子と1歳の男の子の4人で暮らしています。
Mさんと無印良品の家との出会いは今から3年前、奥様がたまたま観ていたテレビの情報番組でのこと。「有楽町の無印良品店舗の中にあるモデルハウスがリニューアルしたというニュースを見て素敵だなと思いました。その頃は自分たちが家を建てるとは考えていませんでしたが、強く印象に残りました」という奥様。
ご主人は「いつか地元の熊本へ戻るかもしれないという思いがあったので、家を建てるという決断はまだ先のこと」と考えていたようです。
そんなご夫妻ですが、お子さまが成長していくにつれて、当時暮らしていた1LDKのアパートが手狭に感じるようになったとのこと。
「もう少し広い部屋に引っ越したいと思い、アパートやマンションを探しはじめましたが、なかなか気に入る物件が見当たりませんでした」(ご夫妻)。
「そこで、思いきって一戸建てを購入するという選択肢が出てきました。もし家を買うなら、子どもが幼稚園や小学校に上がる前が良いという思いもありました」(奥様)。
奥様に促されるかたちで住宅購入を検討しはじめたご主人。
「いくつかの住宅会社のモデルハウスを見てまわりましたが、ピンとくるところがありませんでした。そこで、以前から妻が話していた『無印良品の家』を見に行ってみることにしました」(ご主人)。
「モデルハウスを見る前から『木の家』という名前に惹かれていました」というご主人は「第一印象も、その名前の通り、木のぬくもりを感じました」といいます。
「外から見るよりも室内が広く感じて、吹き抜けのある空間が魅力的でした」(奥様)。
「二人とも気に入って、もうこれしかないなという感じでしたね」と意気投合したご夫妻、家に帰ってからインターネットで「木の家」に関する情報収集をしたといいます。
「モデルハウスを訪れてから1週間後、家づくり講座を受けに行きました。そのときはもう買うつもりでしたので、具体的な手順を確認するつもりで臨みました」(ご夫妻)。
はじめは土地探し。
「とにかくたくさん不動産屋さんを回りました。実際に10~20ヶ所くらいは現地を見に行きました」(ご主人)。
「土地選びの条件としては、車が無くてもある程度生活に不便が無いところ、町の雰囲気が良いところ、地域の学校の評判なども聞きました」(奥様)。
「予算をはっきりと決めていた訳ではありませんが、何となく上限のイメージはありました。自己資金と親からの援助で、残りを住宅ローンにしました」(ご主人)。
M邸のプランは、1階にリビング、ダイニング、キッチン、水まわりがあり、2階は吹き抜けを中心に3つのフリースペースとファミリークローゼットというつくり。現在は2階の一番広いフリースペースが家族の寝室になっています。
「家のサイズは、土地全体の広さから駐車スペースを抜き、必然的に今の大きさになりました」(奥様)。
「一番実現したかったのは、広い作業台のあるゆったりとしたキッチン。お料理のしやすさはもちろんのこと、ここに立って部屋を見渡すときの開放感がとても気に入っています」(奥様)。
ご主人は「趣味のギターを思いっきり弾けるのが嬉しいです。子どもの声も外に響かないのでストレスが無いですね」と言います。
「イメージ通りにできてとても満足です」というご夫妻。住み心地は快適なようです。「夏場は2階のエアコン1台だけで快適に過ごせました。冬は暖かい空気が上に上がっていくので、逆に1階のエアコンをつけていました。この辺りは冬場気温がわりと低い地域なので、思ったよりも寒かったです(笑)」(ご夫妻)。
「それでも冬の一番寒いときで、電気料金が1万6千円くらい。以前と比べてだいぶ安くなりました」(奥様)。
「ウッドデッキがとくに気に入っています」というご主人。
「子どもたちと日なたぼっこするには最高のスペースです」と続ける奥様は、「家のどの場所にいても子どもたちの様子がわかるので、子育てもしやすいです」とも。
「家に遊びに来るママ友たちからは、吹き抜けが気持ち良いねとか、木の匂いがして良いねと言われます」(奥様)。
「家を建ててから、無印良品の店舗にはよく行くようになりました。でもあまりたくさん買い物はしません(笑)」(ご夫妻)。
「暮らしに満足しているので無駄使いをしなくなったということでしょうか(笑)」と奥様が語るように、シンプルに美しく暮らしている様子が随所にうかがえました。