木の家 No.72
デザイン、価格、性能のバランスの良さが決め手でした
木の家 | 2014.8.26
岡山県倉敷市、岡山と倉敷を結ぶ幹線道路から少し外れた高台に広がる落ち着いた住宅地。その一角に建つ「木の家」は、南側に雑木林があり、室内から見える緑の景観は別荘地のような雰囲気がありました。
「木の家を建てるのに最適な場所、南側に面していて風通しが良い土地を探し求めて、10ヶ所以上を見てまわりました」というOさんご夫妻。
この場所は、ご主人の実家と職場のちょうど中間辺りに位置するとのこと。また、奥様のご親戚が暮らす家も近所ということで、お二人にとって馴染みやすい場所でもあったようです。
Oさんが家づくりを考えはじめたきっかけは、子育ての環境を考えてのこと。
「二人目の子どもが生まれて、以前暮らしていたアパートが少し手狭に感じていました。収納の少なさや湿気の問題にも悩まされていて、そろそろ次の住まいを考える時期かなと考えていました」(奥様)。
ちょうどその頃、住宅資材関係のお仕事をするご主人が取引先として訪れたのが、無印良品の家 岡山店。
「初めて木の家を見て、その外観と室内空間のギャップに衝撃を受けました。外から見ると無機質でクールな印象でしたが、一歩中に入ると、木のぬくもりがあって開放的。それまでに見たことの無いタイプの家でした」(ご主人)。
早速、家に帰ってその印象を奥様に伝えたご主人。でも奥様の反応はいまいち。
「無印良品と言えば再生紙などでできた文房具というイメージが強かったので、本当に家をつくれるのだろうかと正直少し不安でした」(奥様)。
「それでも、それほど主人が良いというのであれば一度見てみたいと思い、数日後に一人でモデルハウスを見学に行きました」という奥様の第一印象は、「木の雰囲気と、広い室内空間が素敵!」と大変気に入ったようです。
それから、インターネットや雑誌で更なる情報収集をしたご夫妻。
「知れば知るほど、ますます興味が沸きました。SE構法や外断熱など、高い基本性能と考え抜かれた設計。スペックを考えると決して高い値段ではない。他で同じように建てようとしたら、もっと高額になるのがわかりましたから」というご主人。
「デザイン、価格、性能のバランスの良さが無印良品の家を選んだ決め手です」とも。
建てることが決まると、いよいよ土地探しとプランニング。
「楽しみな反面、お金のことが不安でした。でも、担当の方と相談をして、月々の支払額がわかってくると不安が無くなっていきました」と奥様。
「結局、私たちが用意した予算とかかった費用がほぼピッタリ。残ったお金は2400円でした(笑)」(ご夫妻)。
O邸のプランは、1階にリビング、ダイニング、キッチンと水まわり。ソファや照明器具など、ところどころに配色されたブルーがシンプルな空間に良く栄え、外の緑との相性も抜群です。
2階には子ども部屋2部屋と主寝室。寝室はウォークインクローゼットと繋がっています。階段下や玄関の収納も大きめで、まだまだ余裕がありそう。
「モデルハウスの印象が良かったので、なるべく基本プランを変えないようにしようと思いました。また、そうすることでこの家の性能を最も引き出せるとも思いました」と語るご主人。
奥様は「実際に完成してみると、想像していたよりも広く感じる」といいます。また、「夏は軒が影をつくることで室内に日差しが入りこまず、本当に計算されているんだなと驚きました」とも。「風通しの良さも思った以上です。家の前に木がたくさんあるので、虫や動物たちがたくさん訪れます。たぬきやきつねが来たこともあります」(奥様)。
「夏も良かったのですが、それ以上に感動したのは冬の暖かさ。暖房はエアコンとこたつのみですが、朝と晩の冷え込む時間帯以外は日当りがよく、エアコンは必要ありませんでした。トイレまで暖かいので嬉しいです」(奥様)。
「その上、光熱費は以前の半分くらいまで下がりました。冬場の一番寒い時期でも15000円程度でした」(ご主人)。
「リビングのソファに座り、窓を全開にしてのんびりと過ごすのが何より贅沢な時間です」というご主人。
奥様は「ウッドデッキに椅子を出して外を眺めるのも最高」と続けます。
「子どもの友達が遊びにくることも多く、みんな本当に良いねと言ってくれます。あとは庭や玄関まわりが完成したら、もっと自分たちの家らしくなると思います」(奥様)。
「家づくりにお金を全部使ってしまったので、庭はのんびりとつくることにしました(笑)」と語るご夫妻。
取材から数ヶ月後、再びO邸を訪れると駐車スペースが完成していました。
今も家づくりは着々と進行しているようです。