木の家 No.65
瀬戸内海を望む、丘の上の「木の家」
木の家 | 2013.11.26
広島県三原市、小高い丘の上に建ち、眼下に瀬戸内海を望むH邸。
「まるでリゾート地にいるみたいです。ウッドデッキが一番の癒しの場所」と語るのはこの家のご主人。
「夜はいつもこのウッドデッキで、一日の出来事を語り合ったりします」というご夫妻。お二人にとって心から安らげる場所を手に入れた様です。
Hさんと無印良品の家との出会いは、奥様が学生の頃に遡ります。
「シンプルなものが大好きで、学生の頃から無印良品をよく利用していた」という奥様。当時、学校で友人とパソコンを使ってインターネットをしているときに、たまたま目にしたのが無印良品の家のウェブサイト。
「その頃はまだ、実際に無印良品の家を発売する前でしたが、こんな家に住めたら良いなと思いながら見ていました。でもまさか本当に住めるとは思わなかったです」(奥様)。
Hさんが実際に家づくりをはじめたのは、結婚してからのこと。
「休日になんとなく近所の住宅展示場へ足を運びました。そこではあまりピンとくる家には出会いませんでしたが、住宅購入について考え始めるきっかけになりました」(ご夫妻)。
無印良品の家のことを奥様から聞いて初めて知ったというご主人。「無印良品の家のウェブサイトを見て、一目で気に入りました。それまで、住宅の間取りや設えにはほとんど興味が無かったのですが、こんな家なら住んでみたいなと思いました」(ご主人)。
早速、実物のモデルハウスを見に無印良品の家 岡山店へ行ったお二人。
「思った通り、かわいいし格好良いという印象でした」(奥様)。
「外観がお弁当箱みたいだなと思いました(笑)。でもすごく気に入りました」(ご主人)。
「自分一人の居場所を確保できて、同時に相手の気配を感じることもできる。そんな空間を実際に体感してみて感激しました」という奥様。
「モデルハウスからの帰り道には、早くも何処の場所に住もうかという話で盛り上がりました(笑)」(ご夫妻)。
買う気持ちが高まったところですぐに土地探しを開始。
「土地は、静かな場所でプライバシーも保たれるようなところが良いと思っていました。高台というのも希望の条件でした」(奥様)。
お二人のイメージにピッタリの土地が見つかり、次は資金計画と家のプランニングです。
「お金の不安はありました。年齢的にもローンを組むにはギリギリだったので。でも、そのことを妻に話すと『大丈夫よ!』とあっさりと返されて、大丈夫かな~という気になったのです(笑)」(ご主人)。
「お金は働いて返せば良い、と楽観的に考えました」という奥様。
「プランは結構悩みました。図面を見ては少し手直しという作業を何度か繰り返しました。お風呂やベッドのミニチュアを作って実際に配置してみたりもしました」(ご夫妻)。
「建設中はよく現場に足を運びました。大工さんに差し入れをして仲良くなったりしたことも(笑)」(ご主人)。
H邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、キッチン、多目的の和室があります。こだわりのポイントは、ダイニングからウッドデッキへとつながる2面の開口部分。この家の気持ちよさの一番のポイントです。
2階には寝室、洗面室、浴室、壁面の収納とフリースペース。浴室を2階にしたのは、奥様のアイディアだとか。
「2階で洗濯の作業をすべて完結できるように動線を考えました。それから、夏にはお風呂から花火が見えるのも楽しみです」(奥様)。
開放感のあるフリースペースもH邸の特長です。
「朝日がよく当たるので、朝寝坊できなくなりました(笑)。今までそういう家に住んだことが無かったので、あまり太陽の光を意識することが無かったことに気づきました」(ご主人)。
この家を訪れた職場の友人やご両親からも大変好評のようです。
「夏には友人を呼んでウッドデッキでバーベキューをしました。室内はカフェか美容室みたいだねと言われます」(奥様)。
以前と比べて外出の機会が減った、というくらい家の中が快適というHさん。
「エアコンを3台設置しましたが、稼動するのは1台だけ。夏は24時間つけっぱなしにしています。それでも電気料金が安くなったのが嬉しいです」。「休日は、庭の手入れをしたりします。そういう作業が意外と好きな自分に気づいたのも、この家で暮らしはじめてからです」(ご主人)。
「計画当初、もう少し広くても良いかなと思いましたが、実際に暮らしてみると十分な広さです。掃除をすると実感しますね(笑)」(奥様)。
最後に奥様から素敵なコメントをいただきました。
「家を買うのって、結婚とちょっと似ていると思いました。出会いがあって、好きになって、その相手に癒されたり、幸せな気分になったり」(奥様)。
取材にうかがった日はあいにくの雨模様でしたが、遠くに霞む島々がとても幻想的で、H邸はやわらかい光と幸せな空気に包まれていました。