木の家 No.60

ベッドが4台ならんだ家族の寝室

木の家 | 2012.12.4

Tさんの「木の家」が建つのは岡山市の中心部から車で30分程の場所にあり、周囲には田園風景が広がります。「この場所を選んだのは、のんびりした場所でありながらも高速道路のインターや鉄道の駅が近く、利便性も良いから。将来の暮らし方が想像できる土地でした」(奥様)。
以前は社宅に住んでいたというTさんご一家。「子供が生まれたこともあり、そろそろ家づくりを考えてみようと、まずは情報収集からはじめました」(ご主人)。
「新しい生活の拠点は、異動のたびに引越しをしなくても良い場所が欲しいと思いました」(奥様)。
「よくある、ありきたりの家には住みたくない、という漠然とした思いは主人と共通でした。住宅メーカーの家にはリアリティが感じられませんでした」というご夫妻。

■建物概要
ご住所:岡山県岡山市
竣工年月:2011年9月
延床面積:91.91㎡(27.80坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま2人

岡山に「無印良品の家」のモデルハウスができるということを、無印良品の店舗でチラシを見て知ったのもちょうどその頃のこと。以前から無印良品が好きだったというご夫妻は、早速見学に行くことに。
「第一印象は良かったです。私が平屋の建物で育ったこともあり、家を建てるなら平屋が良いと思っていました」(奥様)。
それから、いろいろな会社へ相談に行き、ゆっくりと時間をかけて家づくりを検討。自分たちで土地探しなどをしていくなかで、少しづつ住宅購入への気持ちが固まっていったと言います。
「家づくりを検討しはじめてから2年くらい経った頃に、SE構法に関する本を読む機会がありました。それで再び『無印良品の家』に興味を持ち、無印良品の家のモデルハウスへ行きました」(ご主人)。

プランのポイントは、「生活動線を考えて、自分たちが快適に暮らせる間取りになるように考えました」という奥様。「壁を作らずに、家具などで間仕切りをするという考え方に共感できました」とご主人。
「ホームページの施工例などを見て、何パターンも考えました」(奥様)。「『無印良品の家』は室内が変えられるので、ベースになるプランさえしっかりしておけば、あとはライフスタイルに合わせて変えていけば良いという気楽な思いもありました」というご夫妻。

T邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、キッチン、水回り。そして、家族全員で使うためのクローゼットがあります。「水回りの近くにクローゼットを配置することで、着替えや洗濯が楽にできるようになっています」(奥様)。
2階には、主寝室と多目的スペースがあります。子供たちが小さいうちは、多目的スペースに無印良品の脚付きマットレスを4つ並べて、家族の寝室として使っています。
「完成して、初めて家の中に入ったときのことはよく覚えています。窓を開けると風が吹き抜けて気持ち良かった」(ご主人)。
「銀色の外壁が周りの景色によく馴染んでいるなと思いました」(奥様)。

「冬場の暖房は、ほとんどエアコン1台で快適に暮らしています」とご夫妻。
「子供たちは庭に出たり、家の中をぐるぐる走り回ったりと、のびのびと暮らしているなという印象です」。「子供の友達もよく遊びに来ます。初めて来た子供たちに洗面やトイレの場所を教えなくてもなんとなくわかるのか、自然と使いこなしている感じがします」(奥様)。

「お気に入りの場所は広いバルコニー。家族全員分の布団を一気に干せるのが良いです(笑)」(奥様)。「ウッドデッキが良いですね」とご主人、「今後は、自転車やガーデニングの道具を収納する倉庫を作りたい」と楽しそうに語ってくれました。
T邸のバルコニーには、縁起が良いという言われているツバメの巣がありました。きっとツバメも子育てをしたくなるほど気持ちの良い場所なのですね。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます