木の家 No.57

夏は涼しくて、冬は暖かい家というのは嘘じゃなかったんです

木の家 | 2012.7.24

京都郊外の住宅街の一角に建つUさんの「木の家」。
黒い外壁がひと際目を惹きます。この場所にはもともとご主人のご両親が建てた家があり、それを受け継いで住んでいたそうです。
「結婚10年目くらいになった頃から、そろそろ自分たちの家を持たないといけないかなと考えはじめました」というご夫妻。
「古い家をリフォームして住むことも考えましたが、長い目で見るとやはり新しく建てた方が良いという結論に至りました」。
「それから1年くらいかけていろいろなハウスメーカーのモデルハウスを見て回りました」(奥様)。
ご主人のお父様の助言もあり、軽量鉄骨でできた家を希望されていたとのこと。「無印良品の家」の存在を知り、実際にモデルハウスに足を運んだのもその頃。
奥様は「一目見て衝撃が走りました! まず外観のスタイリッシュさ。玄関から室内全体が見渡せる広い空間。そこでの暮らしをイメージするとワクワクしました」とそのときの印象を振り返ります。

■建物概要
ご住所:京都府宇治市
竣工年月:2010年5月
延床面積:104.33㎡(31.55坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま2人

そんなUさんご夫妻ですが、一度は購入を諦めかけたことも。
「私たちの予算内で家を建てようとすると、『無印良品の家』は少し予算オーバーでした。それで別のハウスメーカーで計画を進めることに決めました。『無印良品の家』を断るためにモデルハウスへ出かけたのですが、行ってみるとやはり良い。一転してその日のうちに契約してしまったのです」(お二人)。
「最終的に予算内にすることができたのも大きかったです」とご主人。

「プランニングの段階で、私たちの希望を伝えると、いつも期待通りのものが出てきました。その点ではまったくストレスが無かったです」(お二人)。
「吹き抜けがあって、中心に階段があるのはもともと私たちが共有していたイメージでもありました」(奥様)。

1階にはキッチン、水回り、リビング、ダイニング、和室があります。広めの収納スペースには家族全員の衣類や趣味の道具類をまとめて収納。室内にはお気に入りのポスターや絵がさりげなく飾られていて、シンプルでありながら個性的な空間になっています。

「和室は、私たちどちらかの両親が泊まりにくるときに寝室として使っています。冬にはこたつを出して家族皆でそこに集うことが多いですね。やっぱりこたつは良いですねぇ(笑)」とご主人。
映画の美術製作を手掛けるご主人が、自ら製作したというローテーブルや棚が「木の家」の雰囲気によく馴染みます。

2階には寝室と子供部屋。「はじめ、子供たちにそれぞれ一部屋ずつ与えるつもりでした。でも、実際に暮らしはじめてみると、自分たちの部屋に居ずに出てくるんです。勉強もたいてい1階のリビングでしています。家族みんなが、一番心地よい場所に自然と集ってくるんだと思います」(奥様)。
「毎日、子供の友達が10人くらい遊びに来ますよ(笑)。広々とした空間が、子供たちにとっても居心地が良いのでしょうね」(奥様)。

実際に暮らしてみて2年経ちますが、住み心地はいかがでしょうか?
「夏は涼しくて、冬は暖かい家というのは嘘じゃなかったです(笑)。冷暖房費はかなり安くなりました」(奥様)。
そして、「とにかく家にいたくなるんです」と幸せそうに語ります。
「主人が休みの日は、庭を眺めながらのんびりと過ごしたり、二人で雑誌を見て家に置く物を相談したり、家にまつわることを考える時間が増えましたね」(奥様)。
「観葉植物を選んだり、家のための買いに行くのも楽しいです」(お二人)。

「これからは、家族のライフスタイルの変化に合わせて、どんどん家も変えてみようと思っています」(奥様)。
ご主人は「次は自転車置き場を作ろうと思っています。あと、トイレを更に心地よい空間にしてみたいですね」と夢を膨らませていました。
これから先、どんなふうに変わっていくのか想像すると、とても楽しくなる「木の家」でした。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます