木の家 No.50
「この家は好みじゃない」から「建てて良かった」まで、Wさん家族の家づくり
木の家 | 2011.11.15
「敷地は決まっていたので、長女が小学校に入学する前には新居に引っ越そうと思っていました」。家づくりを検討中だったご主人は「スッキリした外観が好みでした」と、無印良品カタログの巻末で紹介されていた「無印良品の家」が目に止まります。そしてこれを奥様に見てもらうことに。
「この家どう? って聞かれたときは凄いショックでしたよ。私には考えられない家でしたから。まるで工場みたい。インテリアは自然な色合いとシンプルなところは好感が持てましたが、あの外観は受け入れられなかった」と、かなりの拒否反応だったそうで・・・。
そこからご主人は奥様に気に入ってもらえるように毎晩毎晩、『無印良品の家』の良いところを話し続けていったとか。
「見学会に行って、ご夫婦どちらが『無印良品の家』を気に入られたのかを尋ねると、ほとんど夫婦共々気に入っているというお答えで、むしろ女性主導が多いイメージがあり、自分は特別だったのかな~と思いました」(ご主人)。
「例えば、『木の家』の特長でもある吹き抜けも、あそこに床をつくれば、もう一部屋できるじゃないって思ってました(笑)」(奥様)。
そこで、途中でご主人も家づくりを白紙に戻し、もう一度情報集めから再スタート。
「住宅展示場を見て回ったり、ネット見たり。でもね、つまらなかったんですよ。それで、私は家のことを考えるのはやめて、彼女に一任しようと思いました」。
しかし、ここで「木の家」プランが再浮上。
「何度かモデルハウスを見学して、見た目では分からない性能や構造の質の高さを知って、しっかりしてるんだなと思うようになった」と奥様。
「最終的には、SE構法の構造と空間づくりの考え方に納得。私は見た目で食いついたんだけど、掘り下げていくと、見えないところがちゃんとしていることを知って、彼女も賛成してくれました」。
最初はムダに思えていた吹き抜けも、「子供の友だちが来ると吹き抜けが楽しいみたい。吹き抜け越しに子供と会話できるのもいいですね」(奥様)と、気に入ってもらえたようです。
「前に暮らしていた団地は寒かったけど、『木の家』は真冬でも本当に温かいと思いました」(ご主人)。
「子供の同級生の親が遊びに来た時も『温かいですね』って驚いていましたから」(奥様)。Wさん家族が「木の家」で暮らして実感したのは、まず第一に室内の温かさでした。
間取りはホームページの施工例を参考に。
「全部頭に入ってます(笑)」(奥様)。
W邸では、1階の個室をファミリークローゼットに使っています。「最初は部屋として使う予定だったのですが、ここをクローゼットにしたおかげで、なんでも収納できるのでリビングが広々と使えるんですよ。私はこのスペース、とても気に入ってます」(奥様)。
一方、ご主人は家が完成する過程に思い入れがあったようです。
「私はやはり構造の頑丈さがいいなと思いますね。私は土日が仕事で構造見学会に行けなかったので、自分の家が造られる中で『無印良品の家』の品質を確かめ、体験してきた。基礎工事を見るのも楽しかったです」。
計画を初めてから完成するまで、ご夫婦の間ではいろいろなやりとりがあったのだと思います。現在こうやって「木の家」での暮らしに満足されているのは、実はそのおかげかもしれませんね。