木の家 No.43
20代最後の決断。家づくりは出合いとタイミングです
木の家 | 2011.5.10
「クルマに乗っていて、ラジオを聴いていたら『無印良品の家』のモデルハウスについて話していて、その時は『無印良品の家って誰が買うんだ?』って思ってました」。そのモデルハウスが実は住まいの近所にあることを知り、「まあ、ヒマだし行ってみようかって、その時はひやかし半分の感じでしたね」とご主人。
当時、Yさん夫婦は20代の半ばと後半。家を建てるなんて考えてもいなかったそうです。「でも、モデルハウスを見ると、気に入らないところがなかったんですよ。このまま住みたいと思った。その時、すぐにそこで暮らすイメージができちゃったんですよね」(ご主人)。
そこで「初めての家づくり講座」への参加を決め、「木の家」の考え方や性能を知って、ますます気になる存在に。「いつかは戸建て住宅を建てたい夢はあったけど、家なんてまだまだ先だろうなって思っていました。でも、いろいろ調べてみると買えそうな感じがしてきて、そのままとんとんとんと……」。最初にモデルハウスを訪ねて半年も経たずにもう契約。「もう、衝動買いみたいな感じでしたね」。家づくりってタイミングも重要なんですね。
「一応、他の情報も知っておこうと思い、総合住宅展示場にも見に行ったけど、やっぱり自分たちの家のイメージとは違っていた。豪華で立派なんだけど違う」(ご主人)。
「私は個室を細かく仕切った間取りが嫌だったので、そういうプランには興味がなくて、『木の家』がまさに理想の家でした」(奥様)。
構造の柱が見えていたり、木の質感が豊かなところもご主人が「木の家」を気に入ったポイントでした。
実際に自分たちの生活スタイルに合わせてプランを考えた時に、Yさん夫婦がいちばんに挙げた空間は、「広めの土間収納ですね」(奥様)。
「釣りが趣味なので、汚れたものでもそのまま持って入ることができる。スノーボードのワックスがけとか、あれくらいのスペースがあるといろいろな使い方ができます。使い勝手は良いですよ」(ご主人)。
夏には部屋の中から花火が見えるそうで、毎年楽しみにされているとか。「そのためもあって東向きに開口を取ったのですが、十分明るいですし日当たりも良いですね」(奥様)。
間取りを考える時は「無印良品の家」のウェブサイトも活用。他県のモデルハウスにも足を運び、「わが家」のイメージを固めていったそうです。
派手さよりも実質を重視するというYさん夫婦。家の中はしっかりと整理整頓が行き届いています。
「家の中ではモノを外に出したくないんですよ」(ご主人)。
「とはいえ片付けるのは私の仕事ですけどね」(奥様)。
モノを増やしたくないというのは共通の考え方。何かを買う時は「基準は白ベースで余計な装飾がないこと」だそうです。
ではもともと無印良品のファンかと思いきや、「以前はノートやペンを買う程度で、特別好きってわけじゃなかった。でもこの家を建ててからは、ここに合うモノを自分たちの基準で探すと、自然に『無印良品』のお店に足が向いてしまう」(ご主人)。「ポリプロピレンの収納小物、サイズがピタっとはまっていい感じです。気持ち良いですよね」(奥様)。
「木の家」での生活を通して無印良品ファンになったお二人。この家で暮らす楽しさを体現していたのがとても印象的でした。