木の家 No.39

過去の施工例を参考にしながら自分らしい「木の家」を考えました

木の家 | 2010.11.23

コンクリート打ち放しの目隠し壁とツヤ消しシルバー塗装の手すり。K邸の入り口まわりは味わい深くクールな無機質な雰囲気でまとめられています。でも玄関に入ると、木の匂いとともにリビングから開口部越しにウッドデッキが連なる開放感のある空間が広がります。
「家を買おうと思った最初の頃は新築マンションを探していて、気になる物件のモデルルームがオープンする日に二人で出かけたのですが、出かけたついでに『無印良品の家』の完成見学会に立ち寄って……」。そこで初めて「木の家」を見て方針変更。「総合住宅展示場にも見学に行ったけど、印象に残らなかった。でも『木の家』はホントにインパクトがありました」。

それからは「無印良品の家」の見学会に何度も足を運び、「良いところ取りですね。いろいろ見せていただいて『このアイデアは私たちにも役立ちそう』みたいに、完成した『無印良品の家』を参考にプランを考えていきました」と奥様。「建築家が建てた住宅を紹介するテレビ番組も情報源でしたね」(ご主人)と、Kさん夫婦は幅広くアンテナを張り巡らせ、具体的な情報から理想の住まいを考えていったようです。もちろん「無印良品の家」のホームページの施工例もくまなくチェック。さらに自分たちの希望を織り込みながら家づくりは進みました。

■建物概要
ご住所:長崎県長崎市
竣工年月:2010年7月
延床面積:112.61㎡(34.06坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま2人

Kさん夫婦それぞれの希望とは。
「サーフボードを置くスペースを確保したかったんですよ。以前はベランダに置いていて、ボードがあると洗濯物が干せなかった。それで玄関脇に大きな土間収納を確保してもらいました」(ご主人)。
「キッチンは広いウッドデッキが見渡せる窓側が希望。外で遊ぶ子供たちを見ながら食事の準備をしたかったので。あとキッチンに引き出し収納があると何でもしまい込んでしまいそうで、フレームだけのキッチンをお願いしました。冷蔵庫の位置は『無印良品の家』のサイトでいろんな方々の意見を読んで真ん中に」(奥様)。

「二人の希望を両方実現しようとするとお風呂がうまく収まらなくて、外にはみ出しました(笑)」。
大きなウッドデッキは入居者宅見学会で訪れた「木の家」の実例を参考にして設えたもの。「洗濯物がたくさん干せるのが幸せです。ハンモックを吊るせる家ってなかなかないですよね」(奥様)。
2階も間仕切りがなく開放感のある大空間に。「子供部屋は必要になってから考えればいいと思ってます」とご主人。

Kさん夫婦は家づくりのスタートとともにデジタル一眼レフカメラを購入し、更地の状態から竣工まで約2000枚の写真を撮影しました。玄関脇にはシンボルツリー用のスペースも用意、「アオダモか実がなる樹木を植えたいです」と奥様。
また、K邸はオール電化を採用。「狭くて暑くて寒かった」という築30年の賃貸集合住宅から、断熱性能の高い「無印良品の家」に引っ越して、広くなったのに光熱費は半分以下に。冬の暖房には安価な夜間電力を使い、放射熱で自然に温める蓄熱式の床暖房を採用しています。「寒くなるのが楽しみですね」と初めて迎える冬の生活にも期待をされていました。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます