木の家 No.37
4人の子供が「ぐるぐるぐる」「だだだだだ……」。元気な健康住宅です
木の家 | 2010.9.28
「家族の健康が大事だったので、安心できる素材で造られた木造住宅が良いと考えていました。問題は構造でした。構造が不確かな建物は怖いですからね。そこでいろいろ調べるうちにSE構法の家づくりにたどり着いたわけです」(奥様)。
Aさん夫婦の希望は、耐震性能の高い頑丈なSE構法で、カビの原因になる結露の少ない外断熱の家。安心素材と結露に気を配ったのは「子供のアレルギーが心配だったので」。さらに「ぼくは木造で四角い家が良いと思っていました」(ご主人)という条件を加えて絞り込み、Aさん家族が導き出したのは「子供を中心に考えると『木の家』」という答えでした。
Aさん夫婦には、長男8歳、長女4歳、次男2歳、三男6カ月の4人のお子さまがいます。
Aさん夫婦が考えたのはほぼ正方形に近い平面プラン。「1階はキッチンを中心にぐるぐる回れるプランを考えました。子供はぐるぐる走りまわるのが好きだから、障害物になるものは設けず、どこで遊んでいてもキッチンから目が届くことがポイントです」(奥様)。
2階も同様にぐるぐる回遊できる一室空間に。「子供部屋をつくっても、いつか独立すると空室になる。それはもったいないです。個室が必要ならその時に考えればいい。必要に応じて変えていけるほうが合理的です。それより一体感のある空間が大切だと思っていました」。
空間の一体感はもちろん、大きな開口とウッドデッキで内と外が自然につながる一体感も、Aさん夫婦が「木の家」に感じた魅力でした。「リビング、ウッドデッキ、庭を子供たちが”だだだだだだ……”と走りまわるイメージ。みんな大きな窓の近くに集まり雲や星を眺めている。もしここが壁だったらそんな楽しみは生まれなかった」。
「家にいる時間が長いのは主婦ですからね、彼女に合ったカタチが重要だったんです」とご主人。奥様は家事動線や家事スペースも考えながら間取りを決めていったそうです。「内装は統一感が大事だと思っていました。豪華さや高級感はいらない。ウソっぽくない上質なイメージを大切にしたかった。それも『無印良品の家』の良いところだと思います」(奥様)。
外断熱工法のおかげで、冬の暖房は蓄熱式の暖房機一台で、家中どこも快適な温かさだったそうです。「空気が過度に乾燥することもなく、放射熱の自然な温かさは家族の健康にも安心です」。
最初は無印良品が本当に家を建てられるのか不安もあったというAさん夫婦。「初めてモデルハウスを訪ねて驚いたのは、外壁に無印良品のお店で売っている商品と同じ値札のラベルが付いていたこと。ちゃんと値段が表示されていたんですよ。住宅メーカーの家ってカタログ見ても値段が分からないじゃないですか。そんなところから好感が持てましたね」(ご主人)。