木の家 No.34
1階ビルトインのガレージ、2・3階が吹き抜けの居室
木の家 | 2010.2.16
「私たち夫婦は、実はほとんど意見が合わないんですよね。でもなぜか家づくりでは珍しく意見が合いました。『無印良品の家』はココがいい、という具体的な好みではなくて、考え方を含め全体的に共感できたという感じでしょうか」。家づくりという大事なところで意見が合って本当に良かったです。
前回の施工例に続き、今回ご紹介する滋賀県の「木の家」も3階建てです。
「一昨年の夏、近所の土地の広告を見て、それをとりあえず見に行ったことが、今思えば戸建住宅の新築を考えるきっかけになりました」と奥さま。それまでは家を建てる計画は特になく、マンション購入を検討していたそうです。
でも、子どものピアノを置くことを考えるとやはり一戸建てが理想。「それから土地をいろいろ見るようになったのですが、条件に合う物件にはなかなか巡り会えない。家族3人で暮らすので広い敷地は必要なくて、クルマが停められるスペースがあればいいと考えていました。その途中で『無印良品の家』のリーフレットを見て、そこで紹介されていた3階建ての『木の家』が目に留まったんです」。
写真の「木の家」は、1階にビルトインのガレージがあり、2、3階が吹き抜けの居室になっています。「できればビルトインガレージが希望だったので、限られた敷地を有効に使う『木の家』の3階建てモデルハウスにピンときたんですね」と夫婦で意見も一致。
リーフレットに載っているモデルハウスを実際に訪ねると、空間の豊かさにも驚いたというTさん夫婦。「明るい吹き抜けと室内階段が好印象でした。他のメーカーの家にはない雰囲気でサイズも現実的。それから具体的な相談になり、最初に提案していただいたプランは、床面積を確保するため吹き抜けはなかったのですが、『無印良品の家』といえば吹き抜けのイメージだったのでプランの変更をお願いしました」。この吹き抜けが功を奏して、室内は明るく広々とした印象に。「日中、照明は必要ないです。この明るい開放感は気に入っています」と奥さま。一方、ご主人は「ビルトインガレージが実現できてホントに良かったです」。雨の日にはその良さを実感するそうです。
「『無印良品』の取り扱い商品に家があると知った時は気持ちが盛り上がりましたね。あのモデルハウスを見なかったら家は建てていなかったかもしれません」(奥さま)。
「別の住宅会社も訪ねたのですが、自由設計とうたっているのに制約があったり、なかなか満足できませんでした。『無印良品の家』は機能も設備や内装の選択肢もシンプルで余計なモノがない。標準装備で十分満足がいく内容でした。選択肢が無駄に多いと二人の意見は合わなかったかもしれません。構造的なものが見えるのもいいですね」(ご主人)。
暮らしの中で頻繁に必要なものは2、3階に集約。だからお風呂は1階でトイレや洗面は2階に設けられています。使用頻度の少ない機能を1階にまとめ、空間を有効利用しているわけです。これはご主人のアイデアでした。
限られた敷地を活かしながら、明るいひとつながりの豊かな空間を実現したTさんのお宅。3階建てにすることで、機能性と居心地の良さを両立した「木の家」に仕上がっていました。