木の家 No.20
のびのびと子育てできる環境と使いやすいウォークインクローゼット
木の家 | 2008.12.2
のびのびと子育てできる環境を求め、スタートした家づくり。お仕着せのプランに自分の暮らしを合わせるのではなく、広々としたシンプルで自由な空間に共感したKさん夫妻の「木の家」を訪ねました。
広い敷地に建つK邸は二方向開放型。二面に大開口がある開放感あふれる吹き抜け空間が特長です。高気密高断熱のおかげで、豊かな陽射しがもたらすぽかぽかの温もりを逃さないので、床暖房を使うのは夜だけ。補助暖房も使っていません。「大きな吹き抜けがあっても寒さを感じることはほとんどありません。2階も、トイレも、どこにいても温度差がなく温かいのでお年寄りの方にも良いのかなと思います。逆に夏は窓を開け放つと風が抜けて涼しくて、エアコン代がかからないので本当に助かります」と奥様。室内は大きな一室空間で、仕切りがあるのは寝室だけ。「ベッド以外は置かないし、寝るだけなので広さは必要ないと思うんですよ」。大空間に設けられた小さな寝室は、不思議と落ち着いた雰囲気を醸し出していました。
Kさん夫妻が家づくりで大切に考えたことは何でしょうか。「家にはあまりモノを置きたくなかったんです。広々した感じが好きなんですよ。「木の家」はつくり込まれた感じがないところも気に入りました。」とご主人。「どんな動線にすると使いやすいか……など、家を建てる前からずっと考えていたので、すでに暮らし方のイメージがあって、家づくりはとてもスムーズでした」と奥様。
お気に入りの家具と小物をセンス良く配して、工夫や遊び心も感じられるインテリアに、暮らしを楽しむKさんらしさがうかがえます。浴室からウォークインクローゼットへのスムーズな動線は奥様のアイデアでした。「とにかく使いやすいウォークインクローゼットをつくりたいと考え、浴室から洗面、洗濯機置き場、クローゼットと一直線でつなげました。居間からも使えるし、お客様がいるときは廊下からも使えます。回遊できるので本当に使い勝手がいいんですよ」。
美しい山並みを背景とした自然あふれる環境に建つK邸。大きな敷地の中には畑もあって、奥様が野菜づくりに挑戦中です。「近くに親戚が多いので、畑の帰りがけに、わが家のウッドデッキでお茶を飲むのが日課になってます」と笑う奥様。2歳の双子の姉妹をのびのびと育てたいと、「幼稚園に上がる前までには家が欲しいと思っていた」というKさん夫婦の思いが形になった「木の家」。ウッドデッキの日だまりに揺れるブランコが気持ち良さそうです。