木の家 No.14
フローリングを無垢材に。吹き抜けに面して書斎もつくりました
木の家 | 2008.7.8
家は「住めれば良い」とこだわらないご主人(32歳)と、インテリア雑貨が大好きで家づくりをリードした奥さま(31歳)。
結婚して5年目。ライフスタイルへの関心には少し温度差があるお二人ですが、「木の家」はそんな30代の暮らしを、大きな空間で包み込んでいました。
「とりあえず話だけ聞きに行こうと、友人の紹介でモデルハウスを訪ねたのが家づくりのきっかけでした」
無印良品が家をつくっていることは知っていたけど、それまでは特に興味はなかったという奥さま。しかし、モデルハウスに入った瞬間「コレは私の家」と直感したそうです。理由の一つは床の質感でした。
「ほかのメーカーのモデルハウスも見学していたのですが、どこもフローリングがチープな感じがしていて、木の家の無垢材のフローリングを見た時には『コレ!』って思いました。それに、塗り壁も吹き抜けも気持が良くて、直感的に気に入りました」
その時、ご主人は。
「私も一緒に見に行ったんですが、自分は住めれば良いという感覚なので、妻の要望で話は進みましたね。はい。……」
ご主人は部品加工メーカーで設計者として働いています。一方、奥さまは「私は無印良品以外も見てみようと、建築家の事務所も訪ねました。そこでは『建て売り住宅を研究して部屋の間取りのイメージを掴んでください』と言われ、何か違うという感じがしました。木の家を見た時は一室空間であることが使い勝手の良さにつながると思っていたので」と、こちらは家づくりにはかなり積極的。
「完成して大感激。友だちもみんな感動します。真っ白な空間と仕切りのない間取りに驚くのだと思いますよ。家族が仲良くできそうでいいと言われました。私の親からは『あなたらしいね』と。ついでに『旦那の趣味はゼロね』と言われましたけど(笑)」
奥さまは理想の住まいが実現したと大喜びです。
「この家で暮らしてケンカは少なくなったよね」「そうか?」……。
2階には吹き抜けに面してスタディコーナーが設けられています。
「それは私の希望でした」とご主人。「最初は吹き抜けがもっと大きかったのですが、ちょっともったいない感じがして、縮小したら2階にスペースができたので。あと畳の部屋も私の要望です」。デザインは奥さま任せでしたが、それも信頼感の裏返しなのかも知れません。自然と役割分担ができていた様子です。
最後にご主人がぽつりと小声で「ホントは『窓の家』が好みでした」と。「私はどちらも好きよ」と奥さま。メリハリの利いた幸せそうな二人の関係も心に残ったお宅訪問でした。