新しい働き方「リゾート de テレワーク」のススメ
住まいのかたち | 2021.3.9
昨年6月23日のコラム「テレワーク、思ったより辛くなかったですか?」では、今回のコロナ禍により、「常に何らかのウィルスと共存せざるを得ない」ことを私たちは学び、コロナ克服後も新しい働き方として継続していくであろう「テレワーク」をテーマにしました。
自宅でのテレワークは時間的余裕を生むものの、雑談さえない集中的な執務は、家族の気配を断ち切れない環境下で実際にやってみると、想像以上に辛く感じることが多いはず。そんななか、たまには海や山に近いリゾート地や非日常的な場所で、テレワークを「楽しんで」みたいという思いを抱く方は多いはずで、それはけして贅沢やわがままではなく、必然的な欲求ではないか、と考察しました。
一昨年9月に発表した「陽の家」は、大きな一室空間を持つ平屋で、住宅地でも海や山でも、あらゆる背景に溶け込みながら、通常の家や別荘、あるいは住宅以外のカフェやテレワーク用オフィスとしても使える多様性を持っています。そのため、貸別荘などの宿泊施設やシェアオフィスなどを運営する法人からのお問い合わせも多数いただいています。
今回はそれらのお問い合わせの中から、実際に実現、または進行中のプロジェクトをご紹介しながら、これからの新しい働き方の一端を考えてみたいと思います。
那須高原 TOWAピュアコテージ
こちらは、那須地域最大の別荘地「那須ハイランドリゾート」の別荘地に静かに佇む「陽の家」の1棟目です。すでに宿泊予約も開始されています。
【ペットと泊まれる】庭と仲良くする家。無印良品陽の家 NASU 01
そしてこちらは、那須ハイランドリゾートの「陽の家」2棟目ですが…
なんと、あの広いウッドデッキに、露天風呂付です!
庭と仲良くする家。無印良品陽の家 NASU 02
星空の下でこの露天風呂につかりながら、気長にアイデアが舞い降りてくるのを待つ夜もまた楽しいかもしれません。
ここの別荘地は、那須高原という自然豊かな地ですが、遊園地や牧場もあり、さまざまな年齢層の方が思い思いに楽しめるエリアとなっています。
以前はこのような別荘地は「旅行先」でしかなかったのですが、コロナ禍もあり、最近は「仕事場」としても注目されるようになりました。いわゆるワーケーションです。
「ワーケーション」という言葉は、「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語ですが、もともとは2000年代アメリカのエリートビジネスマンの「休暇を取りながら、電話連絡などは欠かさずに仕事もする」という働き方を指すものだったようです。当時はそのようなハードワークが、それはそれで恰好良かったのかもしれませんが、今となっては、まとまった休みを取れないビジネスマンが、なけなしの休日でさえ完全休暇にできない、という黒歴史ともいえそうです(笑)。
しかし、テレワークが当たり前になりつつある現在では、このようなリゾート地で休暇の合間に働くのではなく、堂々と出勤日として働き、仕事の合間に美しい景色や清々しい空気を楽しみ、地元の美味しい食材に舌鼓を打ち、週末には近所でゴルフやテニス、スキーを楽しんだりできるようになりました。
このような新しい時代のワーケーションは、単に仕事の合間に息抜きができる、というメリットだけではなく、たとえば気持ちの良い環境下を散歩しながらのWebブレスト会議で新しい発想が生まれたり、椅子とテーブルを外に持ち出して森林浴をしながら、誰にも邪魔されない集中作業で一気に仕事を仕上げるなど、いつものオフィスや自宅での効率以上の成果も期待できるところに人気の理由があるのかもしれません。
富士山を望む御殿場某所(進行中プロジェクト)
こちらは、富士山を望む某所で進行中の「陽の家」10棟を宿泊施設とするプロジェクトです。
このぐらい収容人数が増えてくると、単独のワーケーションではなく、社内のプロジェクトチームで合宿テレワーク、というのも面白いかもしれません。
こちらは夏にはオープン予定ですので、楽しみにお待ちください。
旅行より楽しいかも。好きな地に暮らしながら仕事する、という新しい働き方
もちろんこれらの「陽の家」は、ワーケーションではなく、普通にバケーションとして宿泊しても楽しめることは間違いありません。
しかし、思い切って2週間くらい好きな場所に居を移してテレワークする、という新しい働き方のほうが、二泊三日という限られた時間に追われる旅行よりも、仕事だけでなく遊びにおいても楽しめるかもしれません。
そして、このような新しい働き方を、どうせなら続々と誕生しつつある「陽の家」の宿泊施設で体験いただこうと、ただいま企画を企み中です(笑)。ご期待ください。
みなさんは、旅行↔仕事と切り分けるのではなく、リゾートに暮らしながらのテレワーク、どのように考えますか? ぜひご意見をお聞かせください。