「木の家」のデザインが10年間変わらない理由

コラム | 2015.10.20

無印良品の家「木の家」が、2015年度「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞しました。
このロングライフデザイン賞とは、現在生産・販売されている商品で、

(1)10年以上前にグッドデザイン賞を受賞している
(2)発売から10年以上にわたり市場へ提供され続けユーザーの支持を得ている

これらのいずれかを満たすものに与えられる賞です。

そうしたハードルの高さもありますが、ずっと「永く使える」資産価値のある家づくりを目指してきた無印良品にとって、特別に意義のある賞であると考えています。
「木の家」は2004年に販売を開始、2006年にグッドデザイン賞を受賞してから、今日まで一度もそのデザインを変えることなく、足かけ12年にわたってずっと売れ続けています。単に商品のデザインが変わらないだけでなく、実際に建つ家が、私たちがモデルハウスで提唱する「木の家」の商品デザインそのものであること、つまり、現実離れした理想の「家」ではなく、お客さまの暮らしに寄り添った等身大の「家」そのままであることに、大きな喜びと誇りを感じています。

以前のコラム「なぜ無印良品の家は、「自由設計」ではないのでしょうか」でもお話ししましたが、日本の住宅業界では、自分流に自由に設計できる「注文住宅」であることを売りにするつくり手が多い中、無印良品はかたくなに、家を完成されたプロダクト・商品として、提唱してきました。
無印良品の家がコンセプトデザイン通りに建てられてきたのは、それぞれのデザインが「格好よさ」や「流行」を追った結果ではなく、素材・かたちのひとつひとつに「何時でも誰にでも何処ででも、ずっと快適で暮らしやすい家」であるための理由(わけ)があり、その理由を建て主の方々に理解・賛同いただけているからだと思います。

今回「木の家」は、商品デザインはそのままに、家の根幹である耐震性能と断熱性能を改革し、さらに10年、20年先まで、誰もがずっと住みたい家であり続ける準備は整いました。
今後も、この性能とかたちの理由を訴求し続け、深いご理解のもとに納得いく家づくりのお手伝いができればと、決意を新たにしている次第です。

みなさんは、このような理由(わけ)のあるデザインを大切にする家づくりについてどのようにお考えになりますか。ご意見、ご要望をぜひお聞かせください。