集合住宅と一戸建て。皆さまからのご意見をご紹介します

コラム | 2010.6.22

FUJI 男性・独身。30歳代後半。
私が「実際に家を購入するまで」の顛末記を連載することになりました。
計画倒れに終らぬよう、みなさんの応援をよろしくお願いします。 m(_ _)m



今回は、これまでに皆さまよりいただいたご意見をご紹介していこうと思います。

このコラムを書くにあたっては、私ひとりが考えて書いているのではなく、他の「無印良品の家」スタッフともいろいろと話をしたり、これまでに「無印良品の家」モデルハウスにお越しいただいたお客様や、ご成約いただいたお客様、あるいは入居者宅見学会にお越しいただいたお客様にもいろいろとお話をうかがっています。特にお客様のお話は、あたりまえですけど、非常に示唆に富んでおり、スタッフと話すときよりも細部にわたっていて、またリアリティがあるんですよね。

というわけで、私のコラムよりも、皆さまからいただいたご意見のほうが面白い、という方もおおぜいいらっしゃるのでは、と考えました。
(ブログなんかで、ブログの本文そのものよりも、コメントのほうが面白いことって、ありますよね?)

すべてのご意見はご紹介できませんが、いただいたものからいくつかご紹介していきます。

家を購入するにあたっての費用について

[ ご意見 その1 ]

家を購入した場合、購入金額以外に固定資産税などだいたいどれくらいかかるのか、書いてあったらよりわかりやすかったと思います。(中略) 家を買った友人から一生賃貸の方が安いらしいと聞いています。

[ ご意見 その2 ]

持ち家か賃貸か。 そりゃ持ち家っス。 少し田舎で少し中古で、間取りの大きいマンションがいい。 一軒家ってこわい・不安・メンテ代かかりそう…なイメージで。(後略)

[ ご意見 その3 ]

自分は39歳で35年ローンでマンションを購入した独身男性です。 まだ購入して8年ですが、このご時世年収も減ってすでにヒーヒー言ってたりします(笑)。購入後は修繕積立金とか固定資産税とか団体信用生命保険とか、ローン以外にも いろいろお金がかかります。(購入時の売り主の修繕積立金見積もりが甘めで、 その後再検討を余儀なくされたり。) それらも考えに入れて計算してもらうとより良い比較になると思いました。


家は購入時だけでなく、購入後にもなにかと費用が必要になる、ということについて、いろいろとご意見をいただきました。

家やマンションを購入するときに、そこまで説明してくれる販売会社が少ない、というご意見もありました。もちろん、メンテナンスにいくらかかるのか、というのは、個々のケースで違いますので、説明が難しい、ということもあると思います。

集合住宅では修繕費などを積み立て制にしていたりしますので、まだしもわかりやすいですけど、一戸建て住宅の場合は、自己責任ですべて行わなければならないので、不安ですよね。

「無印良品の家」では、そういうこともご相談いただくことも多いようです。また、お引渡し後、10年間のあいだ、4回のメンテナンスも行っています。10年は、家に住む期間としては短いですけれど、この間に、メンテナンスにどのくらいの費用がかかるのかがわかってくると思うんです。

[ ご意見 その4 ]

実家は築30年以上になりますが、リフォームなどで1000万くらいは使っています。一度建ててしまえばボロボロでも気にしないという方もいますが、私はきれいな家に住みたいです。今住んでいる賃貸マンションは恵まれているというか床暖房も浴室乾燥機もついてますし、家のどこかが壊れても大家さんの方で全部直してくれます。そんなきちんとした賃貸だからこそ、掃除を怠らないように、なるべく傷をつけないように生活する適度な緊張感が生まれ、結果的にとても綺麗に暮らせています。


家の大きさやリフォームの内容にもよりますけど、リフォームで1000万円というのは、決して大きな額ではないと思います。持ち家に住む、というのは、どうしても費用がかかる傾向があるんです。

だからこそ、家を建てるときに、「リフォームせずとも、できるだけ永く使えるように」という視点を持つことが大切だと痛感します。

一方で、個人的には、賃貸に住んでいらっしゃるお話を、とても素敵なお話だと感じました。「自分の家だから、きちんと扱う」のではなく、「きちんとした家だから、きちんと扱う」ということ。家ってちゃんと扱えば、人の一生よりも永く使えるものです。自分だけが住むものじゃなく、代々にわたって住むものです。賃貸であるか持ち家であるかに関係なく、ちゃんと扱うと、家の寿命も延びて、その結果、建て替えまでの期間が長くなり、自然環境にもいいわけですから。

[ ご意見 その5 ]

そもそもこの先43年間ずっと貨幣価値が同じと考えて計算しているところからして無知だと思います。今ある100万円と来年の100万円でさえ同じ価値ではないでしょう? この程度の話が続くようならわざわざ時間を割いて読む価値は無いと思いますよ。ちょっと読者レベルを低く見過ぎでは?


ご指摘のとおりだと思います。すみません。

ただ今後は、高度成長期時代のように貨幣価値が下がり続けるわけではなく、また投機対象として家を購入するかどうかの検討でもないので、貨幣価値の変動は不確定要素として、今回は考慮しませんでした。とにかく、「今、私が家を買うべきなのかどうか、買えるのかどうか」ということのほうが、ずっと切迫した問題なのです…。

何にしろ、こうした前提条件は、今後はできるだけ記しておきます。

賃貸か持ち家か。それぞれのライフスタイルの違い

[ ご意見 その6 ]

現在、持ち家一軒家に大人ふたり、子どもふたりで生活しています。子どもが小さいうちは自分の家を持っていたほうが気楽だなと感じます。持ち家であるうえに中古住宅なので、子どもが激しく遊んでも神経質にならずにいられます。将来は生活の規模を小さくして、夫婦ふたりでマンション(買うか借りるかは未定)に移ろうと計画しています。本を読むことが好きな夫婦なので、図書館に歩いていける場所が理想的です。お金のことももちろん検討すべきことですが、どう暮らしていきたいかも重要で、どちらかというと私はライフスタイルを重視する考えです。


お子さんがいらっしゃる間は、持ち家の一戸建てで。お子さんが独立なさったら、賃貸か分譲の集合住宅で。こういうふうに「ライフスタイルの変化に合わせて、住む場所をも変える」というのは理想ですよね。なかなか難しいと思いますけど。

難しい理由は、日本では中古の一戸建て住宅の市場が少ないからです。以前のコラムでも少しご紹介しましたが、古くなった一戸建て住宅の建物そのものには、ほとんど価格がつかないのが実情です。それは、「家が古くなって傷んでいるから」という理由もあるのですが、「使い勝手が悪いから」という理由のほうが多いのです。

家を手放すときのことを考えて、「使い勝手のよい、間取りが変えられる」ということをちゃんと考えたいですね。これは家の売値を下げない、ということだけでなく、自分の子どもが家を継ぐときに困らない、ということでもありますし、また、家を建て替えなくてもよい、ということは、自然環境の保護にも繋がるからです。

[ ご意見 その7 ]

主人の姉は、子供が小さい時は間取りが少ない家がいいと言って、ホントに小さな借家に住んでいました。 その理由は、広すぎる家では子供が各自の部屋にこもってしまい、団らんができないと言うことでした。 確かに子どもたちは個室が与えて貰えず嫌だったかもしれませんが、親子喧嘩しても、兄弟喧嘩しても、一人になる場所がないので仲直りのきっかけがすぐにやってきたりしていました。 そんな考えの姉も、子供が大きくなると個室が必要になり(兄妹のため)広い一戸建てを買いました。 あっという間に月日が流れ、子供たちは世帯を持ち夫婦ふたりに・・・ そして旦那さんが病気になり使いやすいように改装。結局旦那さんは亡くなり、一人では広すぎるし使いづらいので2度目の改装をしました。今姉は一人暮らし。

姉を見てると、どっちがいいのかな?と考えてしまいます。 その時その時の生活に合わせて住める賃貸の方がいいのか、永住の場所を見つけ一戸建てを購入しライフスタイルに合わせて改装していくのか…。(後略)

[ ご意見 その8 ]

(前略)私自身も人生で一度くらい自分の思い描く住まいを建ててみたいという願望があります。また、子どもが小さい間は一軒家の方が暮らしやすいとも思います。 けれど、終の住処として考えると、この先自分が年を取った時、車の運転もままならなくなり、体もシャキシャキ動かなくなったら、都市部の賃貸住宅の方が暮らしやすいのではないかと思うようになりました。家を建てれば、小さな庭でも多少の手入れは必要だし、公共交通機関が行き届いていない田舎ではお買い物や病院通いだって不自由。結局暮らしがすさんでいくような気がします。 一軒家は魅力的だけど柔軟さに欠けるという所でしょうか。


そうなんですよね。家の大きさや間取りについては、以前も話題にしたことがあります。家を買うときに、そのときの家族構成とかライフスタイルに合った家を買う、というのは当たり前なんですけど、その後、家族構成やライフスタイルも変化しますから、そこまで見極めて買う、というのは至難の技です…。こちらが備えられるのは、間取りを変えられる家がいい、という程度ですもんね。家の大きさそのものは変えられないですし。なかなか難しい問題です。やはり、[ ご意見 その6 ]の方のようにできるのが理想だと思うんですが…。

ご近所づきあいについて。集合住宅と一戸建て住宅の差異

[ ご意見 その9 ]

分譲マンションに住んでます。家のものはともかく、私はまったくご近所と接点がありません。最近、マンションの管理組合役員に選ばれて、どのような人が住んでいらっしゃるのかようやく知った次第です。マンション各所で出会う人にはきちんと挨拶するのですが、 誰が誰だかさっぱりというのが現状です。

[ ご意見 その10 ]

現在、賃貸マンションに住んでいます。世帯数が多くないにも関わらず、なかなか「近所づきあい」はできていません。しかし、子供(2才)もいるためロビー等で顔を合わせた時は必ず挨拶するようにしています。挨拶が返ってこない事もありますが、声かけする事で防犯などの意識も違ってくると思うので、実行しています。

[ ご意見 その11 ]

ご近所付き合いが戸建てのほうが・・・というのはどうも決めつけられているよう違和感がありました。

我が家はマンションを9年目に購入いたしました。東京の下町にできた約580世帯の規模です。地元の方が購入している割合が高いようで理事会の運営は割とうまく言っているようです。そのため本来のコミュニティが機能してきて個宅とは違う、ご近所付き合いもできてきています。また隣にも大きなマンションがありそこの住民とも学校、幼稚園、保育園など子供を通じてまたは町会活動を通じて行き来があります。

[ ご意見 その12 ]

2年前まではマンション、現在戸建てに転居しました。 近所づきあいは、うちの場合どちらも差がないように思います。 マンションは左右上下との付き合いを重視してましたが、子育てをする上で、同じ階や同年代の子供を持つ方とのお付き合いで14年間過ごしました。 戸建ては12区画の一斉売り出しということもあり、町内会も一くくりとされましたし、ゴミ置き場も12軒で管理。子育て中(小学校が同じ)の方との行き来も毎日のようにあります。 我が家は、マンションから戸建てに転居し、ずっと共働きで昼間は留守宅なので、子供が不安がったのでセキュリティーも入れましたが、やはり近所との付き合いがあると、子供がトラブルになったりしたときも、親切にしていただけます。


集合住宅と一戸建て住宅、それぞれにお住まいの方々から、ご近所づきあいの実例をいろいろ挙げていただきました。ありがとうございます。特に集合住宅にお住まいの方からのご意見を多くいただいたのですが、「集合住宅内ではご近所づきあいがしにくい。少ない」というご意見があった一方で、「集合住宅内でもちゃんとご近所づきあいがある」というご意見もありました。

購入のときにも、集合住宅内でもちゃんとご近所づきあいがあるかどうかを見極めるのが大切ですね。これも簡単なことではないと思いますが…。

[ ご意見 その13 ]

最近は様々な事件があり、近所づきあいは怖い、という印象があります。ひとり暮らしですが、怖さもあり近所づきあいはしません。しかし、実家の母が、本当に気の合う方々とだけではありますが、畑でとってきた野菜を届けにいったり、家を長く留守にするときに、飼い猫のご飯のお世話をし合ったり…。いろいろ助けあっている姿をみると、いいなあ、と思います。また、子供全員が実家を出ているので、両親を気にかけてくれる人が近くにいる、ということが心強いです。


こちらのご意見のように、「ご近所が、家族のようにおつきあいできる」というのが理想だと思います。私も地方出身で、両親もそろそろいい年齢なので、実家での昔からの近所づきあいは、とても心強く思います。

その他のご意見

[ ご意見 その14 ]

私の場合はペットがのびのび暮らせるように、無理して家を購入しました。傷みもはげしいですが、駆けまわっている猫たちを見るとよかったなと思います。(後略)


私の知人でも、ペットのために、ということで、通勤はたいへんだけど、郊外に一戸建てを購入した人が何人かいます。

家を購入する動機って、こういうことが本質だと思います。(ペットも家族の一員と考えるなら)誰とどんな生活をするか、ということです。


今回ご紹介した以外にも、ほんとうにたくさんのご意見をいただいたのですが、すべてをご紹介することができず、残念です。

いただいたご意見は、すべて拝読しています。中にはこのコラムなどをお褒めいただいている、ありがたいものもあるのですが、ご批判ももちろんあります。しかし、冒頭に書いたように、皆様からのご意見こそにリアリティがある、と思っておりますので今後もぜひご意見をお寄せいただけますと幸いです。よろしくお願いします。 m(_ _)m

次回は「建売住宅と注文住宅、それぞれのメリット、デメリット」を考えようと思います。よろしくお付き合いくださいませ。