銀行に行く(3) 住宅ローン、都市銀行よりも地方銀行は個人に優しい?

コラム | 2010.12.7

FUJI 男性。30歳代後半。夫婦ふたりで、子供なし。
私が「実際に家を購入するまで」の顛末記を連載することになりました。
自分の家を買う(見つける?)までに、いろいろとすべきことはあるのですが、初めてのことが多く、遠まわりも多いのです。みなさんは反面教師にしてください…。



みなさん、こんにちは。FUJIです。

前々回前回から引き続き、「銀行へ行ってみる」編です。

さて、銀行マンの友人にすすめられて、都市銀行に2軒行った後、地方銀行にも行ってみました。そこで新たな発見が。

以前、都市銀行に行ったときに「住宅ローンを利用する銀行の口座を使っていても、それほど優遇措置はない」と書いたのですが、そんなことはないようですね…。地方銀行で、そういう住宅ローンがありましたね。(早急に誤った結論を出してしまい、すみません…)

お邪魔した地方銀行のうちの一方で、「口座に預金をしていると、預金残高の分だけ、住宅ローンの金利が優遇される」というサービスがありました。もう少し具体的に書くと、「住宅ローンの金利は、住宅ローンの残額と預金額の差額のみにかかる」というものです。つまり、住宅ローンの残高よりも預金額の残高のほうが多ければ、住宅ローンは無利息になるわけです。

まぁ、もちろん、私にはそんな貯金があるわけではないので、この優遇措置は私個人にはそれほどは嬉しくありませんけど…、これって、使える人にとっては、かなり大きなメリットになるんじゃないでしょうか?

一般的には、収入が増えたりしたときには、「できるだけローンをたくさん返済しよう」ということで、繰上げ返済をする、という話をよく聞きます。でも、税制上、住宅ローン残高が多いと、所得税もたくさん控除されるようになっているので、住宅ローンを繰り上げ返済しちゃうと、所得税の控除額も減ってしまいます。

この地方銀行の住宅ローンを使えば、繰上げ返済をするのではなく、その分をその銀行の口座に貯金すれば、その分、繰上げ返済したのと同じように住宅ローンの金利が減少していきます。しかし、繰上げ返済をしたわけではないので、住宅ローンの残額自体は減っていませんので、所得税の控除額も減らないまま、となります。これはかなりお得ですよね。

地方銀行は個人や中小企業に優しい?


また、もう一行の地方銀行には、住宅ローンと医療保険を組み合わせたものがありました。がんなどの重篤な病気になった際には、住宅ローンの残額がゼロになる、というものです。

一般的に、銀行の住宅ローンを組むときには、同時に「団体信用生命保険」への加入が義務付けられていることが多いんです。住宅ローンの名義人が、住宅ローンの返済途中で亡くなったときに、住宅ローンの残高がゼロになる保険ですね。でも、死亡時ではなく、病気になったときに住宅ローンの残高がゼロになる、っていうのは、ちょっと変わった住宅ローンだといえます。

窓口で話をうかがったところ、「特に個人事業主の方には、こうした住宅ローンがよいと思いますよ」とのこと。確かに、大企業のサラリーマンであれば、(あまりいい話ではないですけど)もし重篤な病気にかかったとしても、治療にあたる何ヶ月かの間も、ある程度は給与が支払われることが多いと思います。でも、個人事業主が重篤な病気にかかって長期間入院などしたときには、そのまま収入が途絶えてしまいます。その間も住宅ローンの返済があるわけですし、また、回復したとしても、以前のようにバリバリ働くことは難しいかもしれません。そうして収入が減少したとしても、住宅ローンの返済で困ったことにならないように、という配慮から考えられたものなんだそうです。

また、私が訪れた地方銀行の2軒とも、フリーランス(個人事業主)として働いている妻の名義で住宅ローンを組むことも相談にのってくれました。

こういっては何なんですけど…、あくまで個人的には、都市銀行よりも地方銀行のほうが、窓口の対応もなんだか優しかったように感じるんです。

都市銀行と地方銀行はやはり違う?


都市銀行と地方銀行で、窓口の対応の印象が違う、ということを、銀行マンの友人に言ってみました。

すると、「まぁ、そんなもんだよ。それが普通(笑)」との答が。

もともと、都市銀行の業務内容と、地方銀行の業務内容って、それほど差はないんだそうです。ただ、都市銀行は大きな企業をお客さんとしてきた、地方銀行は中小企業や個人をお客さんとしてきた、という傾向があるんだとか。

「もちろん、都市銀行は、お客さんである企業を通じて、個人のお客さんの相手をしているわけだけどね。このあいだ言ったように、企業の福利厚生の一環として行われている、金利の安い住宅ローンの支援をしたり、とかね。」

すると、僕みたいに、個人で銀行の窓口で住宅ローンの相談をするときには、地方銀行にいくのがいいわけ? 都市銀行としては、僕みたいに貯金がない、つまり、住宅ローンの額も小さい個人の客に窓口に来られると、面倒というか、困るのかな?

「いや、そこまでは言ってないだろ! 景気が悪くなってからは、都市銀行もけっこう積極的に個人の客にも働きかけはじめてる傾向もあるしね。まぁ、確かに、FUJI くらいの予算額を考えると…、俺個人としては、地方銀行で相談するのをおすすめするよ。フリーランスの奥さんの名義でローンを借りることも考えているんなら、なおさらかな」

ふむ、なるほど…。

「なんにしろ…、FUJI はようやく、『住宅ローンにもいろいろある』ってことに気づいたわけだろ。というか、まだそんな段階なんだよ。まだ審査なんて段階じゃないだろ?」

そうだね。

「つまり、実際にどのくらいの額、住宅ローンを借りられるかは、購入する物件にもよるし、審査が実際に始まってみないとなんともいえないわけ」

確かに、今は単に、窓口を訪れての印象論でしかないよね。

「住宅ローンって、個人の生涯における、ほんとに大きな支出だから、まぁ、いろいろな住宅ローン商品を比べて、物件にあたりをつけたら、面倒くさがらずに、地方銀行だけじゃなくて、都市銀行も含めて、いろいろな銀行に足を運んで相談するのが大切だよ」

やはり、そうなんですね…。物件探しと同じで、やはりサボっていてはダメ、と。足で稼がないとダメだぞ、と。

「そうそう」

ふぅ…。先は長いですね…。