戸建住宅やマンションのローン。不安はないですか?
初心者が家を買う | 2010.2.16
男性・独身。結婚したいさかりなお年頃をやや過ぎてしまった。結婚のために家を買う、というのが人生の当面の目標。しかし貯金は少なく、実現はいつになることやら…。 | 女性・既婚・子どもあり。2年前に自宅マンションをリフォームしたが、思ったほど満足していない。歯に衣着せぬ辛口トークで他のスタッフに恐れられている。 |
FUJIさん、「家を購入する計画」ですけど、順調に進んでいらっしゃいますか?
いや、ぜんぜん…。昨年、「家を買うぞ」と決心してから、いろいろと調べているんだけど、家みたいに高額な買い物ってしたことないじゃないですか。なにせ、これまでに買った最も高いものが、数十万円の中古のクルマだから、ローンというものを組んだことがないんだよね。
そういえば、クレジットカードも持ってないんでしたっけ? 今どき珍しい方ですよね。
クレジットカードが必要な場面が、これまでの人生にほとんどなかったんだよね。強いていえば、海外旅行に行くときに、現金を何十万円も持っていくのが若干不安だな、というくらいかな。
……。いや、ほんと、変わった人ですね。
クレジットカードの話はいいから、家の話をしようよ。家ってさ、すごく値段が高いわけですよね? 何千万円もするのが普通だから、とてもじゃないけど、ローンを組まないと買えないですよね。
そうですね。ローンで購入されるのが一般的ですね。
僕は、そこのところが一番不安なんだよね。でも、「無印良品の家 有楽町店」にいらっしゃったお客様に、いろいろヒアリングしたときには、意外と「ローンを組むのが不安で」という声がなくて…。同じことを感じているお客様がいると、自分の参考にもなるな、と思ったんだけど。
ローンに関しては、金融機関に相談するものですからね。で、FUJIさんは、何が不安なんですか?
今回はお客様の声じゃないけど、いいかな…。
家のローンって、もしその家に住めなくなったときには、どうなるんですか? |
いやね…、もし晴れて、結婚相手が見つかってだよ、家を購入することになるとしますよね。それで、ローンを組むわけだけど…、そんな大金借りたこともないし。何か、不安なんだよね。
高く売れる一戸建てとは?
ほら、よく聞くのは、家を売っても、ローンの残額よりも安くて、結局ローンが残ってしまう、という…。
それ、確かに聞きますね。その原因のひとつは、日本では新築戸建て住宅の販売価格は高いのに、中古で売るときには安くなってしまう、ということがあると思います。
そうなんですよ。日本の中古住宅市場における「建物」の価値って、新築した瞬間はいいんですけど、その後、急激に下がりがちなんです。だから、ローンの残額よりも、家を売る価格のほうが安くなりがちなんですよ。
うへ…。
そうか…。投資の対象として、とかいうことじゃなくて、「万が一、手放さなくてはならなくなったときにも安心」ってことね。
日本人って、いい意味できれい好きというか、そういう部分もあって、「新しいもの」を尊ぶところもあると思います。だから中古住宅の価値が下がりやすい、ということもあるとは思いますけど。でも、中古の「建物」が評価されない一番の理由は、「間取りなどの使い勝手が悪い」ということですから、その部分に配慮して「間取りの変更がしやすく、生活スタイルが変わっても、住む人が変わっても対応できるもの」であれば、中古売買のときにも価値が下がりにくいはずなんです。
住宅ローンにもいろいろある
それから、住宅ローンを組むときにも、いろいろなローンがあるんで、「ローンが返済できない」なんてことにならないように、自分にあったローンを選ぶことも大切ですね。
ローンってたくさんあるから、わかりにくいんだよなぁ…。
たとえば、固定金利のローンを選ぶとか、です。固定金利のローンなら、ずっと先まで、月々の返済額がわかるわけですし。
なるほどね…。
あるいは、「フラット35」などは、金融機関によって金利が違っていたりするので、金利が少しでも安いところを探す、とかも大切だと思います。住宅ローンって、とにかく金額が大きいですから、0.1%の金利の違いでも、支払額にすると、何十万円も違ってきたりしますからね。
ふむふむ…。
あとは、長期優良住宅だと、金利が優遇されるローンなんかもありますね。例えば「フラット35S」だと、当初10年間の金利が1.0%も低くなるんですよ。これはローン返済額にすると、かなり違ってきますね。
ほんと、いろいろあるなぁ…。
2010年、長期優良住宅は優遇される、ってホント?
長期優良住宅って、ローン金利だけじゃなくて、税制面でもいろいろと優遇されるので、お得感がありますね。
ローン金利だけじゃなくて、税金のことも考えないといけないというのがたいへんだな…。
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」というのが2009年に施行されたんですけど、これが、「無印良品の家」にぴったりはまっているというか、「永く使える家は、いろいろと優遇措置がある」というものなんですよ。
あ、見たよ。このページ「2010年、無印良品の家を検討される方へお伝えしたい特別なこと」でしょ? 無印良品的なもの、というか、時代を超えて永く使えるものがちゃんと評価されたんだな、って、なんだか我がことのように嬉しくなりましたよ…。「やっと時代が無印良品の家に追いついたか。やっと時代が無印良品の家を正しく評価してくれたか」って。このページを見て、「やっぱり家建てたいな」っていう気持ちが強くなったもん。
そうか、ちょっとヤル気が湧いてきたよ。このヤル気を婚活にも!!
まぁ、そんなに鼻息荒く…。未来の奥様を見つけるのもいいですけど、その前に…、ちゃんと仕事してくださいね。いつもサボって遅いんですから…。このコラムの原稿書くのも、いつも遅いし…。
す、すみません…。
【今回のまとめ】
- ・どうしても家を売却しなくてはならなくなった場合に、「高く売れる家」だと、ローンの残額の心配をしなくてはならない可能性が下がる。
- ・「永く住める、ひいては高く売れる」家は、建てる際にも、いろいろと優遇措置があるので、建築費用が抑えられる。
- ・会社をクビにならないよう、もっとまじめに仕事する。
なんだか、最後のは、小学生が正月に書く「今年の目標」みたいですね。「今年は宿題を忘れないようにする」とか、書きませんでした?
確かに、書いてたね。小学生の頃のピュアな気持ちが失われていない、ってことかな?
小学生の頃から進歩がない、ってだけです!