泉北茶山台二丁団地②

団地まるごとリノベーション | 2024.1.31

大阪府堺市の泉北ニュータウンにある泉北茶山台二丁団地の「団地まるごとリノベーション」では、団地内にある広場の屋外共用部分をリノベーションしています。

広場には遊具や砂場・ベンチなどがありますが、近年は入居している子供の減少と高齢化もあり、昔より広場を使う人が少なくなっているのが現状です。

そんな広場を今まで利用している方はもちろん、広場を利用したことがなかった方にも「利用してみたい」と思ってもらえるよう、さまざまな世代の方に楽しんでいただけるイベント「となりのひろばを使ってみよう」を開催しています。
お弁当や珈琲の販売、ものづくりのワークショップ、音楽演奏に地域の方によるダンスのお披露目などの催しに、老若男女が楽しく参加していただけるようになりました。
今回は、そんな泉北茶山台二丁団地における取り組みを紹介していきます。

2023年の3月、6月、9月、12月と年4回の「となりのひろばを使ってみよう」を開催し、広場や集会所の新しい使い方を考える実証実験を行なっています。今回は12月に実施したものをピックアップしてご紹介します。

12月2日(土)開催。「ちいさな音楽会」をテーマに、歌って踊って楽しい「となりのひろばを使ってみよう」

11時の音楽演奏からスタートしたイベント、開催前から参加者が次々と集まってきて、今日のイベントを楽しみにしてくださっていた様子です。

12月の寒空の下、きれいな歌声で会場を熱くしているfutarinoteさん、誰もが知っている歌謡曲や最近のJ-POPを歌い、広場が音楽に包まれました。

この日は天気も良く、12月にしてはまだ暖かい方でしたが、それでもやっぱり体が冷えます。そんな時は、「グランドオーク百寿」で営業しているOAK cafeさんの温かいドリップコーヒーでほっと一息。元気なスタッフさんと話していると心も温かくなります。他にも、「となりのひろばを使ってみよう」のイベント当初から毎回参加してくだっている「丘の上の惣菜屋さん やまわけキッチン」さんは、茶山台団地(大阪府住宅供給公社)の一室で営業しているお弁当屋さんで、イベントの時は毎回売り切れになっている人気店です。

近くにある無印良品 泉北パンジョは大阪芸術大学の学生さんと一緒にダンボールハウスづくりなどのワークショップをおこない、子供たちに大人気でした。
無印良品のダンボールがクリスマス仕様に大変身。さすが芸大生!デザインでオリジナルのコンテンツを考えるのがほんと上手です。大学生と子供たちで広場はとても賑やかに。

今回初めての取り組みとなった、「泉北フォークダンスクラブ」のお披露目。団地にお住まいの方や近くに住んでいる方々が集まり、民族衣装を纏いフォークダンスの活動を行っています。
広場にマイムマイムや民族音楽が流れ、踊りだすといつもと違う雰囲気に。

見ていてもとても楽しいですが、フォークダンスの良いところはみんな一回はやったことや見たことがある、ということで広場にいた人みんなでフォークダンスを体験。手を繋いで出来た大きな輪は、倍の大きさになり、お父さんもお母さんも、学生も子供も高齢者も。多世代の方々で手を取り踊っていて、みんな笑顔が溢れています。

メキシコのお祝い事で登場するピニャータ。日本のくす玉のようなもので、これも学生さんが、「となりのひろばを使ってみよう」用にと一生懸命手作りしたもの。ツリーや星の形のかわいいピニャータが登場しました。中にお菓子が入っていて、子供たちみんなで叩いてお菓子を落とすという、子供にはもってこいの取り組みです。

今回初めての出店で、茶山台団地(大阪府住宅供給公社)で8年間移動販売をおこなっている「えびすの青果」さん。スーパーや百貨店にまで行かなくても広場で新鮮な野菜が買えると、13時からの販売前には野菜を目的にきた人も多く、一気に広場に行列が。買い物の重い荷物も、団地内の広場からだと、いつもより楽に持ち帰れると、ついついたくさん買って帰る方も。

12月のイベントは天気にも恵まれて、イベント開始から終了まで、参加者の方が広場で楽しんでいる様子を見ることができました。
日常もこんな楽しめる広場になればと、今後も「となりのひろばを使ってみよう」の活動を続けていきます。