
郊外の団地での暮らし|東京・大阪で新プランが登場②
団地再生物語 | 2025.2.7
2012年に大阪でスタートしたMUJI×UR団地リノベーションプロジェクトは、今年で13年目を迎え、今年は首都圏・関西の3団地にて4つの新プランが登場しました。
前回のコラムでは、その中から「金町第二団地」(東京都葛飾区)での暮らしと新プランをご紹介しました。
引き続き、今回は「箕面粟生第3団地」(大阪府箕面市)についてご紹介していきます。
大阪府箕面市にある「箕面粟生第3団地」は1975(昭和50)年から管理が開始された団地です。緑豊かな丘陵地に十分な間隔を空けて並ぶ住棟は、日当たりも風通しも良好。高層階からは箕面の山々を望む眺望も楽しめます。
管理開始の頃から大事に育てられてきた木々が茂る敷地内は、清掃もこまめにされていることも相まって、とても心地よい雰囲気です。


団地の敷地内には、「粟生ショッピングセンター」という商業施設があり、スーパーマーケットや花屋、クリーニング店、本屋、小さなレストランといった店舗、さらに銀行、郵便局や病院などの便利な施設が揃っています。
加えて、ユニークな施設も設けられています。「BBQコーナー」は緑に囲まれた広場にあり、予約をすれば、みんなで料理をするなど、アウトドアを楽しむことができます。
集会所の中にある「DIY-COBO」は、団地に住む人が利用できる、DIYを楽しむための設備を整えた工房です。お子さまの成長などライフスタイルの変化に合わせて、自分たちで家具などを製作することができます。
また、団地付近には保育園や幼稚園、小中学校や図書館なども徒歩圏内にあり、子育て世代の家族が長く暮らせる環境が整っているところもこのエリアの魅力です。


さらに、2024年3月には北大阪急行線が延伸され、団地からバスで約10分の距離に「箕面萱野」駅ができたのは特筆すべきポイントです。「箕面萱野」駅からOsakaMetro御堂筋線「梅田」駅まで直通列車で30分弱と、都心までも約1時間でアクセスできるため、通勤や通学にもより便利なエリアとなりました。
続いて、今回のリノベーションプランについてご紹介します。 こちらの団地では2つの新しいプランができました。
まず1つめのプランです。もとは55.56m²・3DKで個室の充実したファミリータイプの間取りでした。今回のリノベーションでは、“暮らしの基本となる収納(Storage)を充実させた住まい”をコンセプトとしたシリーズ「MUJI×UR Plan+S」を導入しました。
組合せキッチン・ダイニングセット
もとの間取りでは、キッチンは壁付けタイプでしたが、「組合せキッチン」を採用し、対面式のアイランドキッチンとしました。
合わせて、同じシリーズの「組合せテーブル・スツール」も採用しています。テーブルとスツールは可動式となっていて、キッチンと並べたり、T字やL字型に配置したりと、生活に合わせて自由にレイアウトすることができます。
キッチンの側面側にテーブルを並べて、ロングカウンターキッチンに
T字に並べると、料理をしながら家族と会話がしやすいキッチンに
対面につけると、コンパクトなダイニングキッチンに。テーブルをキッチンの延長として使用するのも可能
あらかじめお部屋にダイニングセットが備え付けられているのは、賃貸暮らしには嬉しいポイントではないでしょうか。
北側の和室にも風を通す仕組み
北側の和室には、バルコニーがないために室外機を置くことができず、エアコンの設置ができないという課題がありました。
そこで、部屋の中心でボトルネックとなっていた物入と、南北を分断していた建具を撤去し、ふすまを開けることで北側の和室にもエアコンの空気が循環するようにしました。
物入だったスペースが、南北を繋げる空間に変わりました。
ふすまを外して北側の和室から南側を眺めた様子
玄関
リノベーションによって、全体的に繋がりのある空間となりましたが、玄関には半透明ふすまを設けたことで、外からの冷気はシャットアウトし、同時に、宅配便等の来訪の際のプライバシーも確保できるようになりました。
ここに半透明ふすまが入ります。
続いて、2つめのプランもご紹介します。
元々は47m²の2DKで、先程のお部屋よりは少し小ぶりなタイプの間取りでした。こちらにも同じく「MUJI×UR Plan+S」を導入しました。
幅広キッチン
キッチンは従来の位置のまま、持出しキッチンに変更しました。幅はもとのキッチンより大きめの210cm幅のタイプを採用し、使いやすさを重視しています。キッチンには備え付けの収納がない分、無印良品の収納等を自由にカスタマイズしてお使いいただけます。また、吊戸棚はそのまま生かして、収納力を確保しています。
北側の和室にも風を通す仕組み
こちらのタイプも、北側の和室には先程のお部屋と同様の課題がありました。こちらもボトルネックとなっていた物入と、南北を分断していた押入を撤去し、ふすまを開けることで北側の和室にもエアコンの空気が循環するようにしました。
また、撤去した部分をユーティリティースペースとし、オープン収納としても、ワークスペースとしても使えるようになっています。
押入だった部分はユーティリティースペースに
ふすまを外して北側の和室から南側を眺めた様子
ふすまを閉めた様子
玄関
こちらのタイプも、玄関には半透明ふすまを設け、外からの冷気はシャットアウトしつつ、宅配便等の来訪の際のプライバシーも確保できるようになりました。
いかがでしょうか。郊外の団地で実現する、自然豊かで快適な暮らしのご提案でした。
今回ご紹介した住戸は、下記の日程で入居者募集を行います。
団地(所在地) | 入居募集期間 | モデルルーム公開 |
---|---|---|
箕面粟生第3 (大阪府箕面市) |
受付期間: 2025年2月10日(月)~25日(火) 抽選日: 2025年3月2日(日) |
2025年1月16日(木)~ |
前回のコラムに続き2回にわたって今年度の新プランをご紹介してきました。いずれのプランも、MUJI×URならではのシンプルでありながら機能的な空間作りを目指し、団地での生活がより心地のよいものになるよう工夫を凝らしました。
MUJI×URは、新しいアイデアを常に模索し、実現に向けて進化を続けていきます。
今後の展開にもぜひご期待ください。
今後の展開にもぜひご期待ください。