縦につながる暮らし、横につながる暮らし

団地再生物語 | 2018.1.9

今回も、新プランを発表したMUJI×UR団地リノベーションプロジェクトから、縦につながるメゾネットと、ダイニングキッチンとワークスペースとリビングが横につながる間取りをご紹介します。

MUJI×UR Plan42 空間のつながりを感じるメゾネット。

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愛知県名古屋市にある豊成団地の面積は89.72㎡です。メゾネット(住戸内が2階層)になっており、住まいの中心付近に階段があります。もともとの間取りでは、下層階にはキッチンとダイニング、そして和室が2室、上層階には和室が2室と洋室が1室と洗面室・お風呂がありました。

今回のリノベーションでは、面積が広いということもあり、下層階はLDKを中心としたオープンなスペースとし、上層階は寝室とワークスペースを中心としたプライベートなスペースとしました。キッチンはバルコニー側に移動し、キッチンの横をパントリーにしています。間仕切りはなくして一室空間としました。上層階は廊下をなくし、共有のワークスペースを中心に設けてそこから寝室・洗面室・納戸にアクセスできるようにしました。

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下層階は広々とした一室空間としました

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半透明ふすまで仕切られたワークスペースにはやわらかな光が届きます

メゾネット住戸は、MUJI×UR Plan23「階段で縦につながるLDK空間。」に続き2つ目となります。前回のプランでは階段をスケルトン階段とし、光と風が通る空間としましたが、今回は階段が象徴的に見えるようなしつらえになりました。空間が広いので光と風は十分に通ります。パントリーや納戸や土間収納があり、収納が充実しているのも特長です。

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階段を囲っていた壁をなくして、手すりをつけました

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階段が住まいの中心にあり、象徴的に見えます

MUJI×UR Plan43 ダイニングを見渡せる2列型キッチン。

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福岡県北九州市にある、もりつね団地の面積は60.35㎡です。もとの間取りはバルコニー側に2つの和室があり、反対にキッチンと和室が1つありました。この間取りでは真ん中のスペースをどのように使うかが課題でした。
今回のリノベーションでは、キッチンを2列型とし、ダイニングやワークスペースに向いて料理ができる、家族のコミュニケーションもとりやすくなるような配置にしました。また、キッチンの横にあった収納をなくすことで、真ん中のワークスペースまで光と風が入るようにしました。さらにリビングもつなげることで広々と使えます。

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ワークスペースとキッチンがつながります

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家族のコミュニケーションがとりやすい2列型キッチン

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リビングと一体的に使える寝室。ふすまで仕切れば分けられます

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清潔感のある洗面脱衣室。建具は既存の建具を生かしています

いかがでしょうか。2つのプランともに「光と風を通す」というテーマは同じですが、縦につながったり横につながったりすることで、感じ方はだいぶ変わりそうです。横につながると広々と使うことができ、縦につながると上下2つの空間を楽しめそうです。また、暮らし方によってふすまを使って仕切ることで、自分なりの住まいができそうです。

今回ご紹介したリノベーション住戸の入居募集は、2018年1月20日(土)に開始する予定です。入居の応募詳細情報は、2018年1月上旬に発表予定です。MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトのページや無印良品の家Facebookでもご案内しますので、ご期待ください。