団地の収納を考える
団地再生物語 | 2017.2.21
日々の暮らしの中で使うモノをどう考えるかによって収納の考え方が変わります。
必要最低限だけあればよいのか、予備も考えてストックしておくのか。購入するのか、借りるのか。スッキリとした暮らしを目指すにも収納の量を確保することは大切ですが、多ければよいということではなく、収納があればあるだけモノが増えて煩雑になることもあるようです。
今回は、限られた面積の中でバランスを考えた、MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトの収納をご紹介します。
押入れ
団地のリノベーション前の間取りを見ると、北側の和室には押入れがあります。布団をたたんでしまうことができるように奥行きは80㎝程度あります。当時は畳に布団を敷いて寝ていたので当然の大きさです。
しかし、現在の暮らしで考えてみると、布団からベッドに変わったことで、収納用の布団カバーなどをうまく利用すれば、押し入れにはそこまでの奥行きが必要なくなったといえます。
MUJI×UR plan09では、押入れのふすまや中棚を取って床を補強することで、リビング・ダイニングや寝室の一部として使うこともできるようにしています。
例えば、机とイスを置けばスタディスペースとして使うことができます。子供用の勉強スペースとして使用しても良いですし、パソコンをおいて仕事スペースとして使っても良さそうです。
押入れに低い収納家具を置くことで、TVボードのスペースとしても使えます。もとの和室が4畳半でも、押入れが部屋の延長となり、リビングに座る場所とTVまでの距離が長くとれるので、大型TVが置きやすくなります。
もちろん押入れは収納としても使えます。ハンガーパイプを設置することで、クローゼットのように洋服をかけることができます。
また、収納を隠したいこともあるでしょう。残された鴨居にカーテンレールを入れれば、カーテンで収納を隠すことができます。もちろん、ふすまで隠すこともできます。
キッチン
MUJI×UR plan29のキッチン下には収納がありません。料理をあまりしない場合には収納も少なくてすむでしょう。収納がないことで部屋が広々と感じます。
もちろん収納が必要な場合は、無印良品の収納を必要な分だけ設置することができます。また、置き場所に困るごみ箱もキッチン下に。住む人の暮らし方によって、部屋の広さを優先することもできますし、収納を優先することもできます。
小天井
MUJI×URのプランにあらかじめ設置されていることの多い小天井は、それだけで吊棚として収納もできますし、下にスチールユニットシェルフを組み合わせることで、壁面収納や間仕切り収納として使うことができます。組合せ方次第で大きな収納として使うことができ、もちろん必要なければ広々と部屋を使うことができます。
洗面
洗面はキッチンと同じく、下に収納を設置しないことで、限られたスペースを広く感じることができます。収納が必要な場合に必要なだけ、無印良品の収納を組み合わせるのもオススメです。
いかがでしょうか。収納を固定してしまうのではなく、選択できるようにすることで、暮らしの幅が広がりそうです。賃貸住宅であっても住む人の暮らしに合わせることができる収納があれば、さまざまな暮らし方に対応できます。
そんなMUJI×UR団地リノベーションプロジェクトでリノベーションしたモデルルームをぜひご覧いただき、体感いただければと思います。どんな収納の使い方をするのか、想像してみるのも楽しそうです。
現在、入居を募集している団地は、こちらをご参照ください。
今後も、無印良品の家ホームページや無印良品の家Facebookでも随時ご案内していきますので、ご期待ください。