「みんなのカフェ」活動がはじまります

千里青山台団地物語 | 2014.1.24

今回から少しかたちを変えて、「千里青山台団地物語」を連載していきたいと思います。

というのも、CCC活動の主体が明確になり始め、そのひとつである無印良品の専任スタッフ 久志(くし)がこのコラムを書いていくことになったのです。
ちなみに運営は、MUJI×URイベントサポートチーム(無印良品、UR都市機構)と、千里青山台公団住宅連合自治会が協力しながら、進めています。また外部からのサポートチームも集まっていますので、折を見て紹介していこうと思います。

ということで、今後はわたくし久志尚太郎、通称「びんちゃん」がブログ形式でこのコラムを書いていきます。

現在のCCC活動の中心は「みんなのカフェ」をつくることです。「みんなのカフェ」は、活動の拠点となる場所、みんなが今後の活動の相談できる場所、寂しい時に、困った時に集まれる場所です。

そして春にはみんなで大きな食事イベント「住人祭」を企画して今まで知らなかった人が顔を合わせる機会をつくろうと思っています。
千里青山台団地再生にむけた、日々の活動レポートをお届けしたいと思います。

1月11日(土):「みんなのカフェ」活動レポート

今日から、今年の活動がスタートします。隣に住む一人暮らしのおじいちゃんへ挨拶をすませ、千里青山台団地の再生事業を担当するUR都市機構の小山田さん・柏木さん・田辺さんと今後のスケジュールに関してのミーティングです。

今年は集会所に少しずつ手をいれて「みんなのカフェ」をつくっていきます

昨年の12月15日の団地活性化ワークショップの中で出たたくさんのアイデアを元に、イベント的に人を多く集めるだけではなく、「みんなのカフェ」活動の主体者、つまりコミュニティ再生の主体者をどうしたら1人でもつくっていくことができるのか。を軸に話しあいをしました。

「楽しい」や「心地良い」場には自然と多くの人が集まってきます。

活動をすすめていくにあたり、「楽しい」や「心地良い」などの、「ふわっ」とした空気感を大切にすることがコミュニティ再生では大切だと感じています。団地内の地域活動をする方々の話しをおうかがいするなかで、人材不足や過度のリーダーシップからくる活動への強制力が結果としてやる気を削いでしまうことがわかったからです。

夕方から、「みんなのカフェ」を一緒につくってくれているサポーターチームのROOTS FACTROY阪井さんの工房にうかがいました。既成品や今流行のDIYで「みんなのカフェ」をつくるのではなくて、団地内に循環する仕組みを作りたいよね。と団地の方々と話していました。
それを聞いた阪井さんが「団地内で廃棄された家具を再生しみんなのカフェで使うこと」や、みんなのカフェとなる「集会所にすでにある家具をリメイクすること」など提案してくださったのです。

また、「みんなのカフェ」活動に興味を持っていただいた関西Lマガジンさんの取材で、今後の千里青山台団地のコミュミュティ再生の活動やDIYについてお話しさせていただきました。都市部の過疎地としての問題を抱えるニュータウン内の団地再生の活動にとても関心をもっていただきました。

団地内への情報発信はもちろん大切ですが、団地外への発信をしていくことも大切だと感じています。とても嬉しいことなのですが、この活動が始まってから、私の周りでも少しずつ団地に住んでみたいな。という声を若い世代から聞くようになりました! これは、本当にうれしいことです。「団地暮らしはかっこいい」や「団地暮らしは心地いい」などの流れが関西で広く広まっていけばいいなあと思っています。

年末の団地内での餅つきの様子です。たくさんの若者にも参加いただきました

今日も朝から夜遅くまで、青山台団地の活動で走り回った1日でした。今後は日々の「みんなのカフェ」活動レポートをご報告させていただきます。そして、皆さんのご意見やアイデアもお待ちしています。また活動に参加したい人たちもぜひお声掛けください。