不快温度を探して(初夏)
快適温度の暮らし方 | 2011.7.26
梅雨のはじめ「不快温度」を探してみました
チームいま何度?は、あらゆる視点で住まいの温度と湿度をはかります。
日本の夏、と言えば高温多湿、蒸し暑いといわれますが、はたしてどのくらいの温湿度で私たちは「不快」と感じるのでしょうか?
前回は、5月上旬に、「最も快適」と感じた「マイベスト温湿度」をみんなで探してみましたが、今回は梅雨のはじめ「最も不快」と感じた「マイワースト温湿度」を探してみました。
また、雨の日に窓を開けて温湿度がどれくらい変化するのか計測してみたのですが、これはちょっと意外な結果になったかもしれません。
「不快」だと思う温湿度を予想し、実際に最も不快だった時の温湿度と、その「マイワースト温湿度」の不快指数とコメントをご紹介します。
不快温湿度の予想[28℃/81%] 実際[27℃/77%] 不快指数[77.7←やや暑い]
同じ温湿度でも、風があるのとないのとでは、不快感に大きな差がありました。
もっと高い温湿度でも、外からの風があったり、扇風機をつければ、さほど不快とは感じなかったです。
不快温湿度の予想[30℃/60%] 実際[32℃/55%] 不快指数[81.8←暑くて汗が出る]
予想では湿度が60%を超えないと不快と感じないと思っていましたが、
湿度が50%でも汗が出て不快だった。
不快温湿度の予想[27℃/85%] 実際[32℃/88%] 不快指数[87.5←暑くてたまらない]
梅雨時期ということもあり、温度は30度を超えないだろうと思っていたが、実際は30度を超えかなり暑く感じた。
からっとしていれば不快感は無いと思うが、湿度も88%とかなり高かったため、不快感を感じました。湿度が低ければ、不快感は違うだろうと思う。
不快温湿度の予想[30℃/80%] 実際[34℃/80%] 不快指数[89.3←暑くてたまらない]
室内で計測するので30度以上にはならないだろうと考えていたが、まず、平気で34度になっている事事態に驚いた。
じっとしていると過ごせるかもしれないが、少しでも動くと、耐えられないほど暑く、汗がどっと出た。
不快温湿度の予想[28℃/85%] 実際[37℃/62%] 不快指数[90.1←暑くてたまらない]
湿度が高いと不快に感じると思っていたが、湿度が高くても気温が低ければ我慢できると思う。
それに対して気温が高いと湿度に関わらずかなり不快だと思った。
不快指数で体感が「暑くて暑くてたまらない」と出たけれどまさにその状態だった。
そして今回はさらに、雨の日に、窓を開ける前と後の温湿度の差を測ってみました。
梅雨の雨の日に窓を開けると湿度が上がり、不快さが増すと思ったからです。
窓を開ける前と後では30分以上の時間をあけて計測しています。しかし結果は・・・?
みなさんは湿度がどれくらい「快・不快」に影響すると思いますか?体験コメントをご紹介します。
窓を開ける前[27℃/66%] 窓を開ける後[26℃/81%] [不快指数は少しあがった]
湿度は確かに上がった感じがするが、気温が低い分、まだ雨が降っている方が涼しく感じた。
窓を開ける前[24℃/74%] 窓を開ける後[24℃/80%] [不快指数は少しあがった]
この時期の雨の日はどこに居てもジメジメしていたので、窓を開けている時なんて、湿度は一気に上がると思っていたが、案外、開ける前から上がらず、また、温度は全く変化なしだったので驚いた。
窓を開ける前[25℃/73%] 窓を開ける後[24℃/82%] [不快指数はかわらない]
外に出たときにモワァっとした感じがありましたが、数値的には思ったより差がないことに驚きました。
窓を開ける前[25℃/78%] 窓を開ける後[24℃/73%] [不快指数はさがった]
窓を開けたら風を少し感じ、気持ちよかった。窓を開けてもあまり湿度は変わらない??
もしかして、梅雨の時期でも窓を開けっぱなしにしても良いのでは??
窓を開ける前[26℃/77%] 窓を開ける後[24℃/80%] [不快指数はさがった]
暑くてムシムシしていたけれど、窓を開けたら温度が下がって涼しくなりました。
ところが雨が降っていたため、窓を開けることで湿度は反比例するかのように上がり、逆にジメジメしてきました。
窓を開ける前[29℃/70%] 窓を開ける後[25℃/70%] [不快指数はさがった]
帰宅後20時頃窓を開けましたが、気温が低かったので湿度のわりには快適でした。
先に、「梅雨の雨の日に窓を開けると湿度が上がり、不快さが増すと思った」と書きました。
しかし、ほとんどの場合で湿度はあがったのですが、温度はかわらないか低くなり、実際の不快指数はさがる場合のほうが多かったのです。
ここまでで、わかったこと、考えたこと
・梅雨のはじめの季節は、まだ気温が低く、そうそう不快でもなかった。
・外の気温が低ければ、雨が降っていて多少湿気が入ってきても、窓を開けたほうが快適。
・風が入ってくるかこないかで、快適さがかなりちがうようだ。
初夏から梅雨の季節、窓を開けても生暖かい風が入ってきて、かえって不快だった、という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
逆に寝苦しい夜に、窓を開けることで風を入れ、不快さを解消できるときもあると思います。
外の温度と室内の温度、風の関係について、そして閉めきった部屋から窓を開けたとき、部屋の温湿度がどう変化するのか、チームいま何度?としては、もう一歩踏み込んで「体感」する必要がありそうです。
梅雨明け、急激に夏日となった7月上旬にちょっと計測してみました。
次回はそのレポートをお届けします。
雨が降っていても窓を開ける?開けない?皆さまのご意見をお待ちしています。