団地と暮らしとジャズ喫茶

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小さな夏の思い出 〜肝だめし〜

2022年 9月 27日

小さな夏の思い出 〜肝だめし〜

地域の夏祭りやさまざまな催しが中止や縮小になっているここ数年の夏。
子どもたちに小さくても思い出になることを中庭でも何かやらない??と中庭を一緒に運営している仲間たちと相談し、肝だめしをやってみることになりました。

私は子どものころ、怖いことが大嫌いで肝だめしに参加したこともなかったのですが、大人になって開催する側に回るとこんなにウキウキするのか!と準備も楽しく進みました。

夜な夜なねぷたちょうちんを作る(中庭運営メンバー、夫、近所のねぷた名人)

準備は少しづつ、参加できる人ができる範囲で進めていきます。
中庭によく来てくれる近所の女の子と「目がバラバラに向いてたらもっと怖いよね〜」とキャッキャ言いながらお化け用のお面を作りました。そして参加者が着けるお守りの三角巾も完成。

お化け用のお面。怖い…

三角巾をつける夫と中庭メンバー

迎えた当日、少し雨が降っていましたが、団地の子や近隣の子が来てくれました。
まずは自分のオリジナルちょうちん作り。好きな絵を描いていきます。

出来上がったちょうちんも、三角巾をつけた子どもたちも、みんな可愛かった

今回の肝だめしで集めてくるお札の説明を真剣に聞いている子どもたち。私も知らず知らず真顔でした。雰囲気が出てきました。

手話通訳のスタッフによるお化けにあった時に使えるお守り手話を習っている様子。
「友だち」と「北(北本の北)」を教えてくれました。

いざ出発。

一つ目のお札を見つけ、裏に書いてある文字を読むと「みんなで“お化けなんてないさ” を歌う」とあり、それからみんなでずっと歌っていました。
強がっている子も本当は心細かったんだな…と。

歌のお守りも得て、長い道のりを歩きました。雨もだんだん強まって、不気味な雰囲気が強まります。途中、お面のお化けや風船のパンと弾ける音に脅かされながら、残りのお札も回収して無事に中庭に戻りました。

近所のお母さんが、真っ赤なトマトジュースなどを準備して待っていてくれました。口の周りがトマトジュースでべちょべちょの子どもたち、飲み終わった真っ赤な紙コップ、大人も子どもも雨に濡れて、ちょっとだけ怖かったことをやりきった表情。ほどよい一体感が心地よく雨の夜の中庭に広がっていました。

いろんな人を巻き込んで、来年もやりたいな。
楽しい夏の1日でした。

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このブログについて

自由な交流の生まれる自分たちの場所としてジャズ喫茶をつくるべく、埼玉県北本市のUR北本団地商店街に移り住んだコントラバス奏者とごはん屋さんの落合夫妻が、団地と暮らしとジャズ喫茶「中庭」で起こるいろいろをお届けします。

お店を持ちながら暮らす、新しい団地の住まい方レポートです。

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