団地と暮らしとジャズ喫茶

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おじさんの経験話から

2022年 3月 15日

おじさんの経験話から

こんにちは。康介です。

私事ですが、1月に誕生日を迎え35歳になりました。
初詣で引いたおみくじには『変化を恐れずに知恵を絞れ』と書いてあったので、これからも地道に頑張りたいと思います。

今回も、ジャズ喫茶「中庭」でのできごとを書いていきます。
北本団地のすぐそばの畑で自然農をやっている、見た目60歳くらいの快活なおじさんが、採れたての菊芋をお土産に遊びに来てくれました。

その時、店内にはURで働く若者2人が千葉から「中庭」の見学にやってきていました。

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おじさんが持ってきてくれた、たくさんの菊芋。とても美味しかったです

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また別のおじさんが、銀杏をカゴいっぱいにして持って来たこともありました

「中庭」ができた経緯などを聞きたい彼らに、おじさんがスポーツ、縄文、畑、雑木林、養老孟司など、経験してきたことを語っていきます。
2人は面食らった様子もなさそうで、むしろ「千葉の団地ではこういう話は聞けない」と言うので、おじさんのおしゃべりは止まりません!

そんな様子を隣で見ていて、ふと気づいたことがありました。

『そういう活動をしたいなら、こうすればいい』と具体的に伝えることは、実行しやすく即効性がありますが、言われたままを模倣しても、場所・環境や人によって当てはまり方は違ったりします。
逆に、一見関係のない話に聞こえても、このおじさんが北本団地での生活を通じて見てきたり経験してきた話は、彼らのこれからの活動にすぐに役立つことはなくても大きな意味でヒントになったり、後になって想像を広げる手助けになったりもするのではないかと。

と言いながら、僕は長話だと途中で疲れてしまうことも多く、話半分になりがちです。ただ、そう思うのは情報を浴びるように求め、分かりやすい目先の利益ばかりを追っているからなのかなと思いながら、おじさんが話す水泳の平泳ぎのスピードについてみんなで聞いていました。

ちなみに、おじさんの健康の秘訣は口を大きく動かして喋ることだそうです。頭の片隅に置いておきたいと思います。

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近頃手に入れたレコードです。とてもいいのでぜひ聞きに来てください。レコードは団地の方からもいただいたりして、少しずつ増えています

なんてことのない日常の喫茶営業中「中庭」の出来事が、色々なことを想像させてくれたり考えさせてくれます。
お店を開けていると楽しいです。

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このブログについて

自由な交流の生まれる自分たちの場所としてジャズ喫茶をつくるべく、埼玉県北本市のUR北本団地商店街に移り住んだコントラバス奏者とごはん屋さんの落合夫妻が、団地と暮らしとジャズ喫茶「中庭」で起こるいろいろをお届けします。

お店を持ちながら暮らす、新しい団地の住まい方レポートです。

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