手話べりかふぇ
2023年 2月 14日
2023年 2月 14日
寒い日が続いていますね。
北風の強い冬の北本ですが、団地の木からは新しい芽が少しづつ膨らんできました。自然が近く感じられて、季節の移ろいも楽しみの一つです。
みなさまはいかがお過ごしですか? 「中庭」はあっという間に冬が去って行って、あっという間に春がやってきそうです。
そんなこんなであっという間に1周年を迎えた活動があります。
中庭で毎月第1木曜日の午後に開催している「手話べりかふぇ」です。毎回この日を楽しみに来てくださる人々で盛況です。
店内に入りきれないほどのお客さんが集まった日は、団地の広場にはみ出して。どこまでも続く「中庭」になりました。
この活動が「中庭」で始まったきっかけは、北本市福祉協議会の職員であり手話通訳者でもある方々の『聴覚障害のある人もそうでない人も気軽に集まれる場所を作ってみたい』という提案からでした。以前からそのような思いは持っていたけれど、ピンとくる場所やきっかけがなかったそうです。
「中庭」という場所が、地域のさまざまな環境にいる人たちに利用してもらえることは、いわゆるお店としての営業だけに絞っていない良いところで、そこから生まれるものが「中庭」の価値なのだろうな、と。少しずつ少しずつ裾野が広がっていることを感じます。
「何をやっているのかよくわからない」と言われてしまうこともあるのですが、時間をかけて続けていく他にないな、と最近は思います。だって、ジャンルを超えてこんなにたくさんの事をしている場所は近所にはないのですから。
手話べりかふぇの日には、簡単な手話表現の紙が店内にたくさん貼られています。
手話に興味があるけれど、何から知っていけばいいのかわからないという人にも、気軽に来てほしいです。
手話で注文できるようにイラストを添えたメニュー表。
北本市に住むイラストを書いたり絵本を自主製作している方が描いてくれました。『できることをできる人ができる範囲で』それを続けていくのは大事なことなのではないかと、手話べりメンバーでよく話しています(※メニューはその時によって変更しています)。
話は少し飛びますが、私には耳の聞こえない友人も目の見えない友人もいません。『なぜ周りにすらいないのか…』と、当時働いていたカフェで楽しそうに手話でおしゃべりしている若者を見て、ふと不思議に思ったことがありました。近くにいるはずなのに関わる機会がなかった・見えていなかった人々にやっと気づけた時に衝撃が走ったのは数年前でした。手話べりかふぇをやってみたいという話と縁が繋がった時は、知り合える機会をいただけてとても嬉しく思いました。
陽気なスタッフ。いつも楽しい雰囲気を生み出しています! すごいことです。
12月の開催時には、手話でクリスマスソングを歌いました。リズムに合わせて身体を動かすのって楽しいですね〜。歌だと手話をたくさん覚えられそうです。
夏休み期間には、子どもたちがボランチィア活動に来ました。
毎回参加してくれるハンドマッサージ&アロマグッズのcatnapさん。手話で手をたくさん使うみなさんに、ハンドマッサージはオススメです。
「ふれあいの里・どんぐり」の美味しいお菓子やグッズ販売。作業所の皆さんと繋がりができたことも嬉しいことの一つです。
毎回、会の終わりには反省会という名のお茶時間もあり、その時間がまた楽しみな私です。
今日のおやつは美味しすぎる「いとうふぁーむ(北本の農家さん)の焼き芋」の日。手話べりかふぇ開催の日は、美味しいお野菜の販売もしています。
「地域で暮らす」ということが、だんだんと実感に変わっていき、人と関わると活動が生まれて、色んな人の色んな価値観や境遇を目の当たりにして、日々色々な経験を積ませてもらっています。
まさにこのレポートのタイトル『団地と暮らしとジャズ喫茶』です!
10月のレポートで書いた「福祉と暮らすラボ」の活動にも同じように感じることですが、普段人々のサポートをしていて、それを仕事として働いている彼らが『仕事ではできない活動を始めてみたい』と思い、そして行動することが本当に素晴らしいことだなと感じています。仕事ってそうしていくものなのかも、と一人で考えたり。
気軽に集まれる中庭として北本団地「中庭」があり続けるように、これからもまだまだ私たちの暮らしも続きます。
世界共通の手話「I LOVE YOU」!!
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