第5期6回「もしも、間取りが変化出来たら」
第5期 2022年〜 | 2023.7.19
「地方もいいけど、やっぱり都会に住みたい」プロジェクト(アンケート結果)
本プロジェクトでは、マンションリノベーションにフォーカスをして、より多くの「やっぱり都会に住みたい」方々とコラムやアンケートを通じてコミュニケーションを行い、都会で理想とする暮らし方や住まいについて、間取や仕様・そこで使用される建具やパーツといった部分まで、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
今回のアンケートでは、暮らしの変化に対応できる間取りを4パターン作成し、みなさんのご意見をお聞きしました。
●回答総数:回答総数:2,163名
●実施期間:2023年6月13日(火)~6月20日(火)
回答者のプロフィール
【アイディアA】
建具の開閉で変化させる
面積は56㎡です。一般的には2LDKくらいの間取りになります。
玄関入るとホールがあり、LDKと続きます。その奥に寝室が2つあります。
LDKと寝室はそれぞれ3枚の引戸建具で仕切られており、寝室同士も3枚の引戸建具で仕切られています。
引戸は風通しなどを考慮して開け方を調整できます。
そして、その間取りから建具を移動させることで3LDKの間取りにしてみました。
寝室とLDKは前の間取と同じように引戸建具で仕切られており、寝室同士は収納家具で仕切られています。
子供が生まれた場合や、テレワークスペースが必要な場合このように変化させても良さそうです。
50㎡台でも3LDK+アイランドキッチンができそうです。
[Aプラン]へのコメント
(中部 30代 女性)
(北海道 40代 女性)
(南関東 40代 男性)
(北海道 40代 女性)
A案が一番共感度が高くなりました。非常に共感できる、やや共感できる合わせて80%以上となりました。引戸と間仕切り家具を組み合わせることでオリジナルの間取りができるなど、可変性が評価されました。無理なく変えられているところが良かったのかもしれません。
【アイディアB】
間仕切り家具で変化させる
面積は52㎡です。A案と同様に一般的には2LDKくらいの間取りになります。
玄関入ると廊下に洗面台があり、廊下を有効活用しています。その奥にLDKがあります。
間取りは1LDKになっており、大きなLDKとなっています。真ん中にウォークインクローゼットがあり
寝室やLDKとは間仕切り家具で仕切られています。
寝室と廊下は引戸で仕切られています。
そして、その間取りから引き戸を閉めたり、間仕切家具を追加して3LDKにしています。
コンパクトな子供部屋ですが、間仕切り収納を机と組み合わせることで有効活用しています。
50㎡台でも3LDK+ウォークインクローゼットができそうです。
[Bプラン]へのコメント
(南関東 20代 男性)
(関西 40代 女性)
(関西 30代 男性)
(中部 50代 女性)
こちらも共感度は高く、合わせて70%ほどとなりました。ウォークインクローゼットはありますが、その分子供部屋がコンパクトになっている部分が若干懸念があったようですが、先日実施したアンケート(無印良品の家 第5期5回「もしも、これがミニマムになったら」)では、子供部屋で一番共感された広さは3畳でしたので、これくらいでも良さそうです。
【アイディアC】
キッチンと同じ高さのテーブルの組み合わせで変化させる
面積は66㎡です。一般的には2LDK〜3LDKくらいの間取りになります。
ここでは、LDKを大きくとったり、ライブラリー・ワークスペースをとって、間取りを1LDKとしています。
キッチンに注目したいと思います。
キッチンと同じ形状のテーブルを設置することで、奥行きの深い大きなキッチンとなっています。
料理を楽しんで行いたい場合に有効でしょう。
そして、その間取りからキッチンテーブルの位置を移動させています。
ここではテーブルをキッチンの横につけることで、ダイニングキッチンを構成しています。
リビングと適度な距離があるので、気分によって家族それぞれの居場所を作ることもできそうです。
[Cプラン]へのコメント
(南関東 40代 女性)
(関西 50代 女性)
(関西 40代 女性)
(南関東 60代 男性)
こちらは、約60%ほどの共感度でした。全体的には支持されていましたが、リビングの位置がバルコニー側ではなく、玄関側にある場合での懸念が若干ありそうです。また、リビングがダイニングと離れることによるメリットが感じにくいかもしれません。
【アイディアD】
可動部屋ユニットで変化させる
面積はA案と同じ56㎡です。一般的には2LDKくらいの間取りになります。
ここでは、4畳程度の可動部屋ユニットを考えてみました。
2方向が開いていて、ロールスクリーンで仕切れるようになっています。また、下にタイヤがついていて可動します。
ここでは、2つのユニットを主寝室と子供部屋にしてみました。間取りとしては2LDKです。
LDKは大きく使うことができます。
そして、その間取りから、ユニットを移動させています。
一つはテレワークスペースとしてワークスペースユニットとしています。
その時の暮らし方や家族構成などにより自由に移動させ、組み合わせることができそうです。
[Dプラン]へのコメント
(北関東 20代 男性)
(関西 30代 女性)
(南関東 30代 男性)
(九州・沖縄 40代 男性)
少し突飛なアイディアでしたが、こちらは約40%ほどの共感度でした。楽しそうとか面白いといったご意見をいただきました。一方で想像できない、実際にどうなのかわからないというご意見もありました。
みなさんのお住まいのスペースについてお聞きします
Q 間取りを考える際に優先する場所はどこですか?
Q 理想だと思う間取りはどのようなものですか?
その他のコメント
空間的にはしきられていない広い方がいいが、各個人の音、テレビ、通話、音楽などを漏れないようにしたい。
(南関東 50代 女性)
オープンな1つの空間にすることで、棚などを気分で自由に配置できる。移動がラク。どこにいても家族の気配を感じられる。
(北関東 40代 女性)
長い居住期間の中で、生活形態か変わってもそれに応じられる可変性がほしい
(関西 40代 女性)
今回は可変性をテーマに間取りを考えてみました。A案は特に共感度が高く、どこかで実現させることも検討したいと思います。
可変性はMUJI INFILL 0で大切にしている考え方の1つで、間取りを固定するのではなく、暮らし方によって間取りを変えられるようにすることで、家族数やライフスタイルの変化に対応できる住まいとしています。MUJI INFILL 0のページでBプランは「リノベーションプラン CASE1」、Cプランは「リノベーションプラン CASE2」としてご紹介していますので、ご覧いただければと思います。
また、このように可変させる住まいに大切なのが温熱環境です。温熱環境が良くないと、可変させたとしても寒い・暑いといったことが起こります。自由な暮らしをするのに、きちんとした性能を整えてあげると良いでしょう。
たくさんのご回答・ご意見ありがとうございました。