陽の家 No.6
建築物としても住まいとしても完成された「陽の家」の美しさに惚れ込みました
陽の家 | 2023.7.18
青森県十和田市にある「陽の家」T邸。余計な物が何もないシンプルさと様式美を兼ね備えたおうちです。ご主人はこの家に住んで1年半が経ちました。
アート関係のお仕事をされているご主人はもともと大学生の頃に建築を学んでいました。始まったばかりの「無印良品の家」の存在をアートカルチャー誌で知ったのはその頃です。
「雑誌で難波和彦さんが設計デザインをした『木の家』を見て衝撃を受けました。もともと『無印良品』のアイテムはシンプルで機能的なので気に入って使っていましたが、その無印が家を作るとこんな家になるのかと。また明るさや吹き抜けはもともと憧れていたので『木の家』は好印象でしたね」(ご主人)
当時は学生時代だったため、家を建てることに現実感はなく、「こんな家に住めたらいいな」という思いにとどまっていたそうです。そこから月日が経ち、2017年。青森県にも「無印良品の家」のモデルハウスができたと知り、建築好きのご主人は興味本位で見に行きました。さらには2021年には「窓の家」の「体験@無印良品の家」に参加します。
「『木の家』は吹き抜けが魅力的でしたが、柱が出てしまうのが懸念点でした。『窓の家』を見たときは大きな窓がとても素敵でしたが、窓が開閉できずに動線が遮断されるのが気になりました。デザインは好きでしたが、家の中と外がつながっている過ごし方を求めていることに気付かされました」(ご主人)
もともと建築物として興味があった「無印良品の家」。「木の家」や「窓の家」を見ていくうちに「自分がもし住むなら」という視点を持っていった先に辿り着いたのが「陽の家」でした。
「単身なので2階建てや大きな家である必要性がなかったことと自分の求める美しさが『陽の家』にはありました。もともとこの土地は安く買えて持っていたので土地探しの手間もなかったことと、担当者さんをとても信頼できたことから『陽の家』を建てようと決意できました」(ご主人)
他の設計事務所で注文住宅を建てることも検討していましたが、「とにかく美しさが素晴らしいと思いました」と「無印良品の家」を選んだ動機を振り返るご主人。家づくり相談会や見学会にも積極的に参加し、実際に住んでいる人に聞いて安心できたことからいよいよご主人の家づくりが始まりました。
家づくりについては「こだわりがないことがこだわり」と語るご主人。それほど建築物としても住まいとしても完成された「陽の家」の美しさに惚れ込み、全幅の信頼を置いていたそうです。
「もともと家を建てるならワンルームがよかったのでピッタリでしたし、『建ててしまえば絶対に好きになるだろう』という自信があったんです。窓の周りもキレイに隠れているし、窓が天井までつながっているように見えるのも気に入っています。
また窓周辺の建具も窓に合わせて作られて無駄な線がなく、細部にまでこだわりを感じています。」(ご主人)
もともと実家暮らしだったので家具や家電などは住んでから購入。白、グレー、木目でインテリアを統一することで「陽の家」の特徴でもある木材の温かみともマッチさせつつ、家全体をスッキリとした印象にまとめています。
平屋であることと部屋と部屋の間の間仕切りがないことからロボット掃除機も使いやすく、家事が苦手だというご主人も快適。また愛犬は室内で飼っており、居心地のいい空間の中で飼い主と一緒に伸び伸び過ごしているそうです。
「雪が多い地帯で寒さも厳しいのですが、暖房はエアコン1台で済んでいます。夏もとても快適で暑いと思ったことがなかったです。オール電化ですが、今年の冬は電気代の値上がりで3万強でしたが、去年の同じ時期は2万円台でした。この辺りのエリアではその倍はかかってしまうと思うので十分に安いと思います」(ご主人)
お酒も好きなご主人は、この家を建ててから家でしかお酒を飲まなくなったほど。本を読んだり大きなスピーカーから流れる音楽を聴いたりするなど、理想的な暮らしを楽しんでいます。
「これから過ごしやすい季節は、夜に外のテラスに出る機会を増やしたいですね。犬と遊んだり食事をしたりしてテラスで気持ちよく過ごしたいです」とご主人はこれからやりたいことを笑顔で語ってくれました。