陽の家 No.5

このロケーションには「陽の家」以外ありえませんでした

陽の家 | 2023.6.6

千葉県にある「陽の家」K邸。遮るものがなく目の前の美しい海を一望できる、抜群のロケーションを誇るお宅です。ご夫婦にとってこの家はセカンドハウス。ここに住んでもうすぐ2年が経ちます。

■建物概要
ご住所:千葉県
竣工年月:2021年6月
延床面積:83.63m²
■ご家族構成
ご夫婦

無印良品の家」の存在はもともと知っていたご夫婦。「木の家」のモデルハウスを訪れたこともあります。もともと都内で家を建てることを考えていたものの、都心で「無印良品の家」を建てる難しさに直面しました。

「私が千葉県出身で父がこの辺りに詳しかったこともあって試しに物件を見学していたところ、この土地に出会って一目惚れ。夕方になったら富士山も見えて『ここしかない』と思って即決でした。それが2010年。当時は仕事で都内に通うことも考えていて、景色や立地などの条件が揃ったこの土地に家を建て、移住するつもりでした」(奥さま)

土地を押さえた後は建築家に設計してもらうことに。しかし、設計図が間もなく完成しそうとなったタイミングで東日本大震災が起きたことで、ご夫婦の家を建てるモチベーションは下がってしまったとか。

設計図もキャンセルして10年ほど何もせずに更地の状態になっていました。土地を売るか、トレーラーハウスを建てるかといった話も出始めていた頃、いすみ市の「陽の家」見学会のニュースを知ります。

「『陽の家』は、この土地で建てたいとイメージしていた家そのものだったんです。『木の家』も検討しましたが、やっぱり違う。うちと外がつながるというコンセプトに共感したことや、この海の景色を存分に生かせるのが『陽の家』だと、モデルハウスを見学してそう感じました」と話すご主人に、「このロケーションに合う家は『陽の家』しかないと思いました。もともと雑誌などで見ていた憧れのデザインの家だったんです」と奥さまも振り返ります。

理想的な土地を手に入れたものの空白の10年間を経験。しかしその土地に建てられることを待っていたかのような「陽の家」に出会ったことでご夫婦の家づくりは大きく動き始めました。その後はコロナ禍にも見舞われましたが、東京の家と行き来することを前提として家づくりをスタートしていきます。

家づくりはセカンドハウスであることを踏まえて、なるべくシンプルにスッキリさせることにこだわりました。

「どこにいても海と富士山が見えるようにしました。キッチンからも見えるような間取りにしています。またこの家に毎日いないからこそ隠す収納や掃除のしやすさ、スッキリさせるための工夫を散りばめました。キッチンの背面にある棚も造り付けのものです。とにかくノイズを入れないようにガチャガチャしないように」(奥さま)

ステンレスキッチンのアイランドタイプを採用。アイランドキッチンは今まで使ったことがないので不安もありました。

「毎日使うなら汚してしまったり使いこなせなかったりするポイントですが、逆に毎日いないからこそいかに心がワクワクするかを大事にしました。この家ならアイランドキッチンが馴染みますから。鍋や食器なども家で使っている物の中でお気に入りの子たちを選んで持ってきています」(奥さま)

音楽を聴くことが好きなご主人。10年以上前の設計図では、造り付けのCDラックなどを検討していました。しかし今ではCDやレコードはすべて処分。デジタルデバイスを活用してミニマルな暮らしを実現しています。

「テレビは置かずに気に入った家具や物だけをセレクトしてなるべくシンプルにしています。国内外からセレクトした家具もこだわりです。なるべくスッキリさせるために収納は最小限ですが、将来的にこの家に定住した際には収納を増やすことも考えています。ウッドデッキの下の広いスペースにプールを作ったり野菜の栽培をしたりとこれからの家づくりもまだまだ楽しみですね」(ご主人)

平日は東京の賃貸マンションで仕事をこなし、週末の休みになるとこの「陽の家」でのんびりとした時間を楽しむご夫婦。東京のお住まいは日当たりもよくないそうで、この家の自然と一体化したような暮らしはとても快適で旅行感覚にもなるそうです。

気密性の高さも実感しており、住み心地に大満足だというご夫婦。二拠点生活のメリハリがあることで、心と頭のスイッチを上手に切り替えるライフスタイルを実現しています。

「オーブンや電子レンジは持ってきていませんが、とても日当たりがいいので夏場はダイニングテーブルの上に置いてパンの発酵をしてパンを焼くこともあります。まさに自然とともに楽しむ暮らしですよね。移住者や近所の方などたくさんの知り合いができて食材の交換をしたり一緒にお茶をしたりと、東京の住まいではできないライフスタイルが叶っています」と、ご夫婦は笑顔で語ってくれました。