品川八潮パークタウン 入居者座談会
MUJI×UR団地リノベーション | 2015.12.18
入居者プロフィール
- Fさん
- 奥さまと息子さんとの3人暮らし。第2子の予定もあって以前お住まいの住戸が手狭になったため、7月にMUJI×UR Plan 13の部屋に引っ越してきた。もとよりの無印良品ファンで、お部屋はモデルルームを参考にレイアウトされた自信作。
- Sさん
- 4月に引っ越してきた1児のお父さん。URの賃貸住宅を渡り歩くのが趣味で、MUJI×URへの入居は今回がはじめて。日曜大工や植物いじりが得意なことから、部屋の随所に工夫が凝らされたつくりになっている。MUJI×UR Plan 14にお住まい。
入居のきっかけ、UR団地に暮らしてみて
- MUJI
- 本日はよろしくお願いいたします。まずはMUJI×URのリノベーション住戸にお住まいになるきっかけなどを、自己紹介を兼ねてお話しいただきたいと思います。
- Fさん
- 以前は1LDKの賃貸暮らしをしていました。設備は快適でしたが、子供が生まれて手狭になったことが、引っ越しを考え始めたきっかけです。物件を探す中で、MUJI×URのことはホームページで知りました。大人気で諦め半分だったのですが、偶然タイミングが合って入居することができたんです。
- Sさん
- もともと別のUR団地に住んでいたのですが、子育てには他の地区がもっと良さそうだと考えたのが始まりでした。次もURの住戸をと考えて探していたら、Fさんとおなじく、ホームページでこの住戸の存在を知りました。子供がハイハイをするので、畳の床をと思っていまの部屋を選んでいます。
- MUJI
- Sさんは以前にもUR団地をご利用とのことですが、Fさんは、今回が初めてということになるんですよね? お互いに、UR団地へはどのような印象がありましたか?
- Fさん
- 小中学生のときは友達のほとんどが団地暮らしでした。遊びに行くことも多かったので、敷地が広かったり公園があったりと色々なイメージがあります。子供ながらに、すこし古いなという印象をもったりもしていました。部屋に入ってしまえばそんなこともないんですけど。
- Sさん
- 子供のころは官舎に暮らしていたので、まわりにある団地は馴染みの景色くらいの印象でした。引越しが趣味になってからは、敷金がかからなく管理に信頼もあるいろいろなUR団地を利用しています。
実際に暮らしてみると改装されているところが多くて、古さをイメージしていた団地像とはぜんぜん違って驚きました。 - MUJI
- Fさんが6階で、Sさんが3階にお住まいということですが、景色などは違いがありますか?
- Sさん
- 3階は緑も適度に見えて、住棟の間隔も空いていて向かいの視線も気になりません。
この時期は紅葉を上から見るのもいいですよね。子供と散歩をしたりもします。敷地内は自動車も走らない空間が多いので、とても気持ちがいいですよ。暗くなっても街灯がついていますから、安心して外出することができます。 - Fさん
- 夜にバルコニーへ出ると、やっぱり気持ちがいいです。6階でも豊かな緑は感じますし、モノレールが見えたりしますよ。
自転車と自動車について
- MUJI
- 自動車や自転車はお持ちですか?
- Sさん
- どちらも持っていますが、自転車通勤なので自動車はあまり使いません。職場まで30分程度の距離なので、ちょうど気持ちいいんです。
自転車は目の前の駐輪場で、自動車はURさんと契約した場所に停めてあります。住棟の目の前に駐輪場があってエレベーターから近いので、いつも快適です。 - MUJI
- ご近所の方とばったり会うようなことはあまりないですか。まだお二方がMUJI×URにお住まいだとご存知の方はさすがに少なさそうですね。
- Fさん
- MUJI×URの部屋の存在自体が、あまり知られていないところがありますから。宅配の業者さんや工事の人は「こんなに真っ白なんですね!」「この部屋どうなっているんですか?」って驚いていましたよ。
- Sさん
- 妻の友人を初めて招待したときにも、「女子力高いね」って褒められていました。男性よりも女性の評判がいい印象はあります。
リノベーションしていない部屋も検討していたんですけど、MUJI×URの部屋を見た妻の反応がまるで違いましたから。雰囲気は大切だと思います。
MUJI×URのリノベーション住戸に暮らしてみて
- MUJI
- それでは、実際に住まわれた印象を、いいところや悪いところも含めて、忌憚なく教えていただけたらと思います。
壁の仕上げについて
- MUJI
- お住まいのお写真を拝見すると、どちらとも、ツッパリ棒は特に多用されていますね。これは落ちたりするのが心配だと思うのですが、特別な工夫はされているんですか?
- Fさん
- 特に何もしていません。この壁はツルツルした仕上げじゃないので、うまく引っかかってくれているんだと思います。
- MUJI
- 壁の仕上げが通常の住戸とすこし違うので、そうなっているのだと思います。古いクロスを剥がすと裏紙が残るので、普通はそれも剥がしてから下処理をして塗装するんです。無印良品のコンセプトとして「素材をいかす」ということで、あえて残った裏紙に直接ペンキを塗っているんですよ。この塗装についてはいかがですか?
- Sさん
- 仕上げも綺麗で満足しています。強いて言えば、汚損用に同じペンキを市販していただけたらいいなと。というのも、時計をかける場所がなくて両面テープ付きのフックを使っていたところ、まるごと落ちまして。壁のペンキというか、いま教えていただいた裏紙ごとです。
それで補修しようとしたんですが、同じ色が見つからなくて。とりあえず似たような色で処理したのですが、結局業者の方をお呼びしたんです。これは自己流の対策なんですが、また汚したりしたときのためにと思って、余りのペンキを分けてもらいました。 - MUJI
- そんなことがあったんですね。あのペンキの色も、どうしてもメーカーごとに微妙な違いがあるみたいなんです。
- Sさん
- アイボリーでもないけど、真っ白でもない。すこし青っぽくもあるんですかね? 色合いが難しかったです。
- MUJI
- 塗装の相談つながりだと、MUJI×URの住戸を無塗装状態で貸し出して、好きな色に塗ってもらおうという提案もあるんですよ。無印良品は基本が白なので、1面だけビビッドな色に塗るということはやっていません。お客様ご自身で塗装をしていただけるという余地を残すことができれば、また違った味のものができるのかなと思っています。
白い部屋に暮らしてみて
- Fさん
- 真っ白くて汚れが余計に目立つので、ほんとに掃除をするようになりましたね。特に、「髪の毛ってこんなに抜けるんだ!」って驚きました。3日もすると目について、気持ち悪くなってきます。軽い掃除でササッと取れるので、あの明るい空間をつくってくれていると思えば苦になりません。
- Sさん
- あまりに広く感じるので、うちは1部屋余り気味です。
- Fさん
- そうなんですよ。前の家よりも1部屋多い物件をと思って選んだのに、開放感があるので増えた部屋をあまり使えていないという。間取りの数字だけ見ると狭そうなのに、いざ入るとぜんぜん窮屈な感じがないんですよね。
廊下側の部屋が子供部屋になる予定なのですが、結局リビングで過ごすことが多くて。いまは防音対策にマットを敷いてあるだけですが、もう少し大きくなったら机とか揃えてあげたいです。
寝室について
- MUJI
- 寝るときはご家族一緒の寝室ですか?
- Fさん
- はい。ベッドを入れるか迷いましたが、もし入れたらベッドだけの部屋になりそうだったので布団にしました。昼は布団をたたんで麻畳に転がったりして、めちゃくちゃ気持ちいいですよ。
子供が昼寝をするので、すぐ敷けるようにたたんで隅に置いています。 - MUJI
- Sさんの寝室とは使い方が随分違って、面白いですね。
- Sさん
- うちはベビーベッドを起点に寝ています。妻のお母さんが泊まりで手伝いに来てくれることがあるので、リビングにはソファベッドも置いてあります。ベビーベッドに子供が飽きちゃったときにも、気分転換に使用するので活躍していますよ。
私も増えた一部屋は、妻のお母さんが来たときに私がそこで寝たりとか、状況に合わせて利用しています。
掃除について
- MUJI
- 先ほど転がっても気持ちいいと言っていただきましたが、麻畳の使い心地はいかがですか? MUJI×URで共同開発したなかでも自信作なのです。
- Sさん
- 水以外の液体をこぼすとシミになるのが困るくらいでしょうか。
- Fさん
- ハンディ掃除機でも綺麗になるので、普段の掃除で困ることは無いんですけどね。使い心地はとてもいいですよ。
- MUJI
- 床の汚れの話が出ましたけど、普段の掃除で不便はありませんか?
- Fさん
- 週に1度くらいのペースで水拭きをしてやると、ものすごく気持ちいいです。部屋の境目がフラットになっているので、全自動掃除機を利用すればラクだろうなと思います。子供が壊すこと請け合いなので、我が家は当分先になりそうですが。
- Sさん
- 部屋は全体的に広々としているので、掃除機もかけやすくて満足しています。
部屋全体で段差をなくすように作られているのに、廊下の一部にだけ段差がありますよね? - Fさん
- ありますね。子供はすぐに慣れたんですけど、なぜか大人がよくひっかかりました。あれは、なにか理由があるんですか?
- MUJI
- これは配水の問題なんです。建物の構造上、どうしてもここだけは変更しにくい部分になります。部屋の切れ目に段差を合わせてはいるのですが、同じ白色の空間で仕切りの無いところに段があるのは、すこし不親切だったかもしれないですね。
リビングについて
- Fさん
- 小天井を利用して、無印良品の収納を置いています。フタが付くタイプですね。ここに洋服や子供のおもちゃを入れてしまって、使わないときは上にあげることができるので助かっています。
子供のモノで散らかりますので。この部屋に合わせてモノを捨てた効果も出ていると思います。前に住んでいた部屋ではウォークインクローゼットに相当な量のモノがあったんですけど、ほとんどなくなりました。せっかくMUJI×URで住まい方の提案をいただいたので、生活をそれに合わせてみようと面白がっています。
- MUJI
- 部屋全体には、あまりモノを置かないようにされているんですね。
無印良品はものを持たない暮らしを提案しているので、基本的な収納も、MUJI×URの住戸は少ないんですよ。「どういう風に使ってもいいですよ」という風に、住む方の編集余地を残しています。選択肢の一環としてたくさんの商品を取り扱っているので、ある種の矛盾したようにも見えますが(笑)。 - MUJI
- では、Sさんのお部屋についても聞かせて頂けますか?
- Sさん
- 基本的には「あるもので」というのがコンセプトなんです。足元に収納がないので、こちらからツッパリの棒を渡して、ワイヤーにフックをかけて鍋などを吊るしています。反対側には長テーブルを利用して、器具をぜんぶ置くようにしてあります。
部屋と部屋の間にカーテンレールを付けて、突っ張らせています。来た人がよく気にしてくれるのは、この丸カンを付けている部分ですね。洗濯物を一時的に引っ掛けたり、ちょっとしたときに使えるので便利ですよ。
- 小天井に吊り具も付けました。ボルトを外して、ホームセンターで買ってきた8mmの径に合うものを使っています。日曜大工はもともと好きなんです。
キッチンについて
- Fさん
- 以前は大きめのテレビを持っていたのですが、引越しを機にモノを減らそうと、売ってしまったんです。この部屋はキッチンがメインの場所なので、子供と一緒に料理をすることが趣味というか、暮らしの中心になっています。
テーブルが少し高いですけど、慣れると使いやすいです。子供は隣に座ってケアしながら、家族3人で座っています。はじめは重いなって感じましたけど、使っているうちにコツもつかんで、慣れてしまいました。
- MUJI
- Sさんの部屋のキッチンまわりは、かなりいろいろな工夫がされているようですね。
- Sさん
- 前に住んでいた家も対面じゃなかったのですが、DIYで対面に改造したりしていました。いまのキッチンは、全体にもう少し幅があれば改造したかもしれないです。
写真は細い板をワインボトルで支えています。シャモジなどを置くちょっとした台ですが、使いやすいですよ。電子レンジやケトルも置いています。ここは棚が備え付けられていなかったので、自分で木材を買ってきて合うように作りました。
- MUJI
- もとからあったように作られているのがスゴイです。こうやってキッチンをまとめられているんですね。Fさんは、キッチンの使用感はいかがですか? お料理をよくされるとお聞きしました。
- Fさん
- できる限り、モノをすべて中に入れてしまっています。見えると気になるので完全に隠してしまって、食器も必要最低限に抑えているんですよ。
料理は、ある程度はなんでも作ります。全体的に、子供が手伝って作れるものを選ぶことが多いです。イスの高さがちょうどいいので、そこで一緒に料理をしています。 - MUJI
- 確かに、子供さんにはちょうどいいサイズですね。器具や食器に関しては、なにかこだわりがありますか?
- Fさん
- 白いものが多いです。無印良品で購入したものばかりなので、これが部屋に合うんですよ。そうすると他の選択肢がなくなっていって、結局、無印良品のモノばかりで揃えるようになってしまって(笑)。
玄関について
- MUJI
- Fさんの玄関に植物がありますね。
- Fさん
- 玄関は真っ白すぎて寂しかったので、無印良品の壁かけタイプの植物を育てています。木部に穴を開けるので管理事務所に確認をしたら、「このくらいなら大丈夫ですよ」とのことだったので(※)。この観葉植物はリビングにもあるんですけど、雰囲気がぜんぜん違います。
思ったより水を吸いますが、枠の横にそそぎ口があるので水やりもラクです。
(※UR都市機構の許可を得て造作をしております)
- MUJI
- これは郵便ポストですよね。受けのボックスが外れていますが、これは使用されているんですか?こうなっていると、郵便物が玄関に落ちちゃいませんか?
- Fさん
- 宅配の不在者票が入っていたり、新聞を入れてもらったりします。一杯になると中身が潰れてしまうので、あえて外しています。ええ、バサッと落ちますよ(笑)。
冬に新聞が挟まっているとスキマが開いて寒いので、そこは良し悪しがあります。新聞屋さんには、そのまま落として欲しいとは伝えているんですけど。 - MUJI
- 僕が配達員なら「落ちちゃうから」って躊躇するかもしれません。
- Fさん
- 親切でそうしますもんね。だからこれは我が家の味なんです。
- MUJI
- 本日はありがとうございました。
MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトは、東京、大阪、千葉、埼玉、名古屋、神戸に続き、京都、福岡にも拡大し、新団地に新規10プランを加え、2016年1月30日(土)より入居募集を全国一斉に開始します。今後のさらなる展開にご期待ください。