窓の家 No.35
子どもが窓から見える月に手を振るんです
窓の家 | 2022.9.13
東京都調布市に建つ「窓の家」A邸は、三角屋根とシンプルな白い壁が美しいお宅。抜群の日当たりによって均整の取れたデザインをさらに際立たせています。ご夫婦はこの家に住んで約2年が経過しました。
2年以上前から家づくりを検討していたご夫婦。住宅スタイルや住むエリアなど何も決められないまま時間だけが過ぎていたあるとき、奥さまはご友人経由で「無印良品の家」の存在を知ったそうです。そのご友人の住んでいる家の近くに「無印良品の家」が建っていたんだとか。
「二人とも地方出身で実家が一軒家なので、漠然と持ち家がほしい思いはありました。でも東京という立地上、中古マンションのリノベや注文住宅、建売などの選択肢がたくさんあり、何が自分たちに合うのかがわからない。不動産屋に相談したりモデルハウスを見学したりしましたが、ピンとくるものがなかったんです。しかし『無印良品の家』を知ったときは「求めていたものはこれだ!」と直感で惹かれるものがありました」と奥さまは振り返ります。
グラフィックデザイナーをしている奥さまは、家探しをする上でデザイン性は欠かせないポイントでした。しかしゼロから作る注文住宅はハードルが高くて断念。建売住宅を見ても気に入った家は見つかりません。そんな中で、ある程度の枠組みの中で好きなようにカスタマイズできる「無印良品の家」はまさに理想通りでした。
「『無印良品の家』を知ったときは、二人揃って『窓の家』で即決。白くて清潔感のある壁と三角屋根がとにかく気に入りました。他の住宅メーカーで『窓の家』と似た建売住宅を探したこともありますが、やはり本物に叶うものはありませんでした」(ご主人)
「窓の家」を建てるために始まった土地探しは、もともとご主人が好きな街だった調布エリアのこの土地を担当者から紹介されて決定。
「ここは分譲地なので近隣住民の雰囲気や家族構成なども自分たちと似ていて安心感があります。『無印良品の家』に行き着くまでに土地探しをしてきた経験値があったので、この場所を紹介されたときにすぐに決めることができましたね」(ご主人)
こうしてこれまでずっと探していた自分たちの理想を見つけることができたご夫婦は、「窓の家」に住むことを決めました。
プランニングをした当時は奥さまが妊娠中だったこともあり、基本的にオンラインで進めていきました。
「キッチンでこだわったのは背面の棚です。SNSや書籍で情報収集をしていた中で、『こういう棚を作りたい』とイメージしていた通りになりました。キッチンは最初から無機質な雰囲気が出るステンレスにしたかったので大満足。冷蔵庫も無印良品のものを愛用しているので、この家の雰囲気とも馴染んでいます」(奥さま)
2階はフリースペースを作り、今後子ども部屋として作り変えられるようにしました。また寝室にはロールスクリーンを設置。プロジェクターをつけて投影できるようになっており、ご主人はお子さんが大きくなったらここで一緒に映画を見る生活を夢見ています。
「2階のフリースペースは今後子ども部屋になる可能性もありますが、今はスッキリしていて広々。またスペースが限られているので、ファミリークローゼットは絶対にほしかったので作りました。ここに物を集約させることで、生活動線上に物をなるべく少なくできています。この家に住んでから『これ以上物が増えたら捨てよう』という基準を持てているので、キレイな暮らし方ができるようになっていますね」(奥さま)
ご夫婦がなによりも「窓の家」で気に入っているのは窓から見える空。ここから空や月を見るのが日々の癒しになっています。
「空が澄んでいる季節には、この窓から入る月の明るさが本を読めるほどだったのは驚きました。寝室の窓からも月が見え、子どもが『お月さま』と言って手を振るんです。切り取られた絵のような景色を家から眺められるなんて、とても贅沢で素敵だなと感じています」(ご主人)
「自然光の中で長い時間を過ごせる家はありそうでないことを知りました。建売を見学に行ったとき、ほとんどがリビングでも電気をつけていないと暗かったんです。建物としての美しさはもちろん、自然光のおかげで気持ちも明るくなることを実感しています」(奥さま)
ご主人は日当たりのよさだけでなく、耐震性や断熱性など基本スペックの高さも感じたそうです。
「日中は電気をほとんどつけていないのにとにかく明るくて暖かいです。エアコンはリビングに1台だけ設置。サーキュレーターで風を回せば家じゅうが快適です。特に冬でもエアコンをつけていない時間帯がありますし、帰宅して玄関を開けたときには別の世界にやってきたと思うほどの温かさです(笑)。夏は寝室で寝ていても涼しく、むしろ直接冷房が当たらないので心地がいいです。地震による倒壊も不安でしたが、耐震性についても説明を聞いて納得できました」(ご主人)
リビングに続くウッドデッキにはテーブルと椅子を用意。春や秋などの季節には、ご家族揃ってここで朝ごはんを食べています。今後はウッドフェンスでアレンジしたり目隠しとなる外構を作ったりしてさらに快適なおうち時間を作っていく予定なんだとか。
「もう一度家を建てるとしても、違う土地で『窓の家』を建てたいよね」。ご夫婦は笑顔で語ってくれました。