窓の家 No.15
コンパクトで快適な暮らし。緑に囲まれた窓の家
窓の家 | 2013.6.25
愛知県豊田市、近くに川が流れる静かな場所に建つ「窓の家」。窓からは美しい新緑の風景が見え、開けると爽やかな風が家の中を吹き抜けます。Uさんご一家は、ご夫妻と1歳のお子様の3人家族。家のすぐ隣りには、ご主人のご実家がありました。
以前は賃貸マンションで暮らしていたというUさんご一家。お子さんの誕生などもきっかけとなり、自然と次の住まいを考えるようになったといいます。
「当初は、家を購入するべきか、賃貸に住み続けるべきか、悩みました。何が起こるか分からないこの時代、家を所有するとその場所に縛られてしまい、生活範囲を小さくしてしまうのではないか、という心配がありました」(ご主人)。
Uさんの家づくりは、ふとしたきっかけで始まります。
家の近所を散歩中、たまたま無印良品の家のモデルハウスの前を通りかかったご夫妻。
「その日は、なんとなく中に入ってみようかなという気持ちになりました。モデルハウスという場所に入ること自体まったくの始めてでした」というUさん。
「そのとき、あまり営業されることもなく、無印良品の家について親切に教えてくれたのが好印象でした」(ご主人)。
「こんな家なら住んでみたいよね、と家に帰ってから話したことを憶えています」(ご夫妻)。
「その後、他のハウスメーカーの住宅展示場へも足を運びましたが、豪華すぎる設えに現実味を感じられませんでした。押しの強い営業もちょっと苦手でした(笑)」(ご主人)。
そんなUさんご一家が住宅購入への気持ちを固めていったのは、それから少し経って2回目にモデルハウスを訪れたときのこと。
「家の構造や、お金の話など、具体的なことをいろいろ教えてもらいました。無印良品の家は値引きをしないと聞いて、逆に安心感を覚えました」。
「一番不安だったのはお金のことでしたが、結果的に月々の支払いは賃貸の時よりも1万円程度安くなりました」というご主人。
建てる前に一度、同じ県内に窓の家を建てた方のお宅を訪ねて、建てた際のコンセプトなどを聞いて参考にしました。でも結局、自分たちのコンセプトは定まらなかったのですが(笑)」(ご主人)。
「実際に工事が始まり、基礎工事を見ると、想像していたよりもちょっと小さい印象でした。ところが、完成後に家に入ってみると、ちょうど良かったので安心しました」というご主人。
「計画段階で家具の配置を同時に考えることができたら、コンセントの位置などを決めることがよりスムーズになると思います」という貴重なご意見もいただきました。
U邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、キッチンと水回り。2階には主寝室、家族の書斎、子供部屋、収納室があります。
普段はリビングのソファで過ごすことが多いというUさんご一家。
「春先は、隣りの敷地にあるたくさんの梅の花を見ながら、ダイニングで食事をする贅沢を味わえました。窓を開けてみると、梅の良い香りもたくさんはいってきます」とご夫妻。
「キッチンから見る窓越しの風景が一番のお気に入りです。室内の白壁に、木の影がゆらゆらと映るのを眺めるのも気持ちが良いです」(奥様)。
「僕が一番こだわった場所は、2階の書斎スペース。子どもが大きくなったら、そこで一緒に勉強や読書をしたいと思っています」とご主人。
2部屋つくった子供部屋の一つは、今はご主人が趣味で弾くベースの練習室になっています。
「両親や友人からも好評です。『窓からの眺めが良いね』と言う友人や、なかには、『わっ白い!』と驚く友人もいます」(奥様)。
「もともと無印良品は好きでしたが、この家を建ててからお店に行く機会も増えました」(ご夫妻)。
最後に、これから家づくりを始める人に何かアドバイスをと訪ねると、
「家を建てる前は希望が膨らんで、いろいろ詰め込みがちになりますが、本当に必要なものを見極めることが大事だと思います。小さな家でも快適に暮らすことはできるので」と語ってくれたご主人。その言葉の通りUさんのお宅には生活に必要なものだけが揃えられ、コンパクトながらも広々と感じる空間でした。