窓の家 No.11
桜の季節にはウッドデッキでお花見を
窓の家 | 2012.12.25
川に面した高台に建つ窓の家I邸。緑の中に顔を覗かせる真っ白な外観とウッドデッキがひと際存在感を放ちます。
「仕事から帰宅するときに川沿いを歩いて来ると、遠くに家の窓が光って見えるんです。その光景はちょっと感動的です」というご主人。
Iさんが無印良品の家を知ったのは2004年のこと。当時、大学の建築学科に通う学生だったというご主人、「『木の家』を雑誌で見て驚きました。いろいろな建築の流れがある中で、無印良品がこういう試みを始めるのかと。そのときは、自分が将来建てることになるとは思いもしませんでした」と語ります。
「結婚をして、いつかは自分たちの家を持ちたいと考えていました。でもまだ先のことだと思っていました」(ご夫妻)。
学生のころは、自分で住む家を自ら設計したいと思っていたというご主人は、結婚後考え方が変わったといいます。「家族が共同生活する場所を、自分だけの視点で設計するのは違うのではないかと思うようになりました」(ご主人)。
そんなIさんご夫妻が本格的に住宅購入を考えるようになったのは、お子様の誕生がきっかけ。「当時は大阪市内のマンションで暮らしていました。子育ては自然に囲まれた場所で、のびのびとしたいと思い引っ越しを考えはじめました」(奥様)。
「僕が以前から気になっていた『無印良品の家』のパンフレットを妻に見せると、とても気に入ってくれました。それで、早速モデルハウスへ行ってみることにしました」(ご主人)。
「初めてモデルハウスを訪れた日は雨が降っていました。そのときの感じがすごく良かった。窓を開けたときのサッシの感触や、外から入って来る雨の音など」。「お金に関しては、少し軽く考えていました。実際に希望のプランでシミュレーションしてみると1000万円くらい足りないことがわかり頭を冷やされました(笑)」とご主人。
「いろいろ検討する中で、最終的には今の土地が見つかったことが『無印良品の家』を購入する決め手になった」。「土地探しは主にインターネットを活用し、週末には実際に現地を見に行くということを繰り返していました」というご夫妻。
「探していた土地の条件は、窓から緑が見えることでした。この土地は私たちのイメージにピッタリだったのです」(奥様)。
プランのポイントは、7m×7mというサイズ感にこだわったこと。
「少し狭いかなと思いましたが、実際に生活してみると十分な広さです」(ご夫妻)。
そして、風景を切り取る窓の位置。
「当時住んでいたマンションの壁にマスキングテープを使って窓の大きさや位置をシミュレーションしました。実際に椅子に座ってみて、窓から見える景色を想像していました(笑)」(ご主人)。
I邸の間取りは、1階にリビング、ダイニング、キッチン、水回り。階段下は広い収納スペースがあります。リビングの窓からは桜の木が見えます。この桜は、近所の人たちも毎年楽しみにしているのだとか。「春にはウッドデッキでお花見をしたいです」とご夫妻。
2階には主寝室とファミリークローゼット、多目的スペースがあります。
「2階の窓から信貴山(しぎさん)という山が見えることを最近知りました。これは予想外だったのでラッキーです」(ご主人)。
「暮らしてみると、思った以上に快適ですね」(ご主人)。
「両親は、良い家ができたねと言ってくれています。友人たちは『白い!』と驚きます(笑)」(奥様)。
「インテリアには妻の色が出ていると思います。家のハードは僕が作り、ソフトは妻が作るという感じです」(ご主人)。
「普段はリビングのソファで過ごすことが多いですね。子供と遊んだり、本を読んだり、静かな時間を過ごしています」(ご夫妻)。
最後に、これから住宅購入を検討する方に一言お願いすると、ご主人からはこんな答えが。
「『無印良品の家』は、住宅メーカーではつくれない。かといって建築家でも作れない、ちょっと特別な存在だと思います」。
いろいろな住宅を検討し、家づくりについて考え抜いたIさんらしいお話をうかがうことができました。