窓の家 No.9
間取りは住みながら変えていく、温かみのある「白い家」
窓の家 | 2012.1.31
Hさん夫婦が無印良品の家の建て替え前に暮らしていたのは、奥様の実家で、築100年以上の木造住宅でした。
「いずれ建て直さなければと漠然と思っていましたが、最初に『木の家』のモデルハウスを見学したときも具体的な計画はなくて。ただ、景観や佇まいは素敵だなと思いましたね」(奥様)。
「初夏の暑い日に訪ねたのですが、中に入るととても涼しくて、居心地が良かったのが印象的でした」(ご主人)。その好印象のまま、「木の家」でH邸の建て替え計画は動き出したのですが、「良い感じで進んでいたけど、私の転勤で頓挫することに……」。
転勤先でも「窓の家」のモデルハウスに出かけたり、「無印良品の家 マンションプロジェクト」の分譲マンションに関心を持つなど、新居への想いは途切れることはなかったようです。
「いろいろ考えて、やはり家を建てるなら、地元に戻って建て替えるのが良いと思いました。転職で地元に帰ることも決まっていましたから」(ご主人)。
でも、無味乾燥だった賃貸マンション暮らしから実家に戻ると、味わい深い古い家に愛着を感じるようになり、建て替え計画は再び棚上げに。ただ、古い建物だけに、台風や地震で瓦が落ちたことがあり、耐震性能への不安がありました。
「そこで、耐震診断をしてもらったら補強工事で新築一軒分くらいかかることが分かり、びっくり!」(奥様)。息子にはしっかりした家に住まわせたいと、あらためて建替えを決意。
再び「無印良品の家」に相談に訪れ、今度は「窓の家」で計画が再スタートしました。「前にSE構法や外張り断熱など、『無印良品の家』の性能については勉強していたので、他社を検討することはなかったですね」(ご主人)。
「私たちにちょうど良い感じがしたんですよ。『無印良品』のお店なら自分たちが欲しいものがある。そんな感じに近いかも。建て替えるなら『無印良品の家』しかないと思っていましたから」(奥様)。
「間取りに関しては自分たちの意見をとり入れたいと思っていました。むしろ暮らしの中で家族に合わせて変えていけばいい」。そんな二人の考えでつくられたH邸。
気に入っているのはどんなところでしょうか。
「吹き抜けを通して2階の長男と対話できるのがいい。『早く起きてこいよ』『は~い』みたいにね。以前は川の字で寝ていたのですが、ここではひとりで寝られるようになった。2階の子供部屋と寝室は完全に仕切られていないので、気配が伝わり安心感があるのでしょう」(ご主人)。
「宿題もリビングでやることが多いかな。自分の部屋に戻るのは寝るときだけ」(奥様)。
すぐ近くに神社があり、お祭りのときには知人が一度に20人ほど集まったそうですが、「大きな窓で外とつながっている感じがするので、狭苦しい感じや圧迫感はなかったですね」とご主人。「白い家だけど親近感を感じる白ですね。冷たい雰囲気はないです」(奥様)。
「犬の散歩をしている人に声を掛けられ、『無印良品ですか』と驚かれたり」とご主人も誇らし気です。夜、帰宅する頃、白い三角屋根の家から、オレンジ色の照明が漏れている光景に、以前の家とは違う新たな愛着を感じている様子でした。