窓の家 No.5
北欧雑貨やアンティークミシンの似合うアトリエ兼セカンドハウス
窓の家 | 2009.7.7
1階の床面積は35平方メートル。建物の延床面積は約20坪のコンパクトな「窓の家」。今年の1月に竣工したこの「窓の家」は、「自由に散らかせる場所が欲しい」と、本格的に洋裁を楽しむIさんのアトリエ兼セカンドハウスとして母屋の隣に建てられました。
三角屋根の白くて小振りな外観と、隅々まで美意識が行き届いた室内が印象的です。
「アトリエが欲しかったんですね。マンションの一室でも借りようかと思っていたら、たまたま隣の敷地が空いて、『窓の家』のカタログにあった、小さなモデルプランなら建ちそうだと思って……」と、モデルハウスを見学して、すぐに決めたというIさん。
母屋の隣にアトリエに使えるセカンドハウスが欲しいと、子どもたちに話したところ『無印良品の家』でつくることを薦められました。
娘さんは雑誌の記事で「窓の家」を見て、家の形のかわいらしさに惹かれたそうです。
「小さな家が好きだったんですよ。北欧の小物などを集めていたので、そのイメージにも『窓の家』は合っていました。
それで母に薦め、実際に竣工した『窓の家』を見学して、10日後には相談の電話をしていました」。
「家づくりを一から始めるのは、若い方ならともかく、私には大変で。でも、『無印良品の家』は完成品を届けてくれる手軽なイメージがあり、これならいけそうだと思いました」とお母さまは振り返ります。
「完成した家のイメージが明快なのが良いですね」と娘さん。
Iさんは、一から考える家づくりというより、「無印良品」で家を買った、という感覚に近かったのかもしれません。
間取りはモデルプランをベースに考え、3度のやりとりで決まり、設計期間は3週間ほど。敷地が小さな分、有効に使える床面積を求めました。吹き抜けの位置も検証を重ね、結果的には玄関側に寄せることで、2階の洋室に十分な空間を確保しています。
「自分の行動パターンと照らし合わせながら決めていきました。うまくまとまったと思います」とお母さま。お風呂を2階、トイレは1階に設けたり、室内の飾り棚もお母さまの提案です。
実際に完成した「窓の家」の印象は、「塗り壁も気に入っています。室内が明るくて、家の前には交通量の多い道路がありますが、クルマの通行音もほとんど気になりません。スライドではなく押し開きの窓も良いですね」。
このセカンドハウスで、Iさんが重視したのはキッチンまわり。「みんなで食べて飲んで楽しむ場所が欲しかったので、キッチンまわりは重視しました。この部分は、『木の家』の開放感のあるキッチンを参考にしています。
遊びの場なので生活感は出したくなかった。その点、キッチン裏の収納は何でもすぐにしまえて便利です」。
不思議と長居したくなる落ち着いた室内には、Iさんが集めた味わい深いアンティークのミシンがディスプレイされ、「窓の家」の白い空間にしっくりと馴染んでいました。