木の家 No.117
「こんな家に住みたいね」という憧れが現実に
木の家 | 2018.3.20
広島県福山市のターミナル、JR福山駅。ホームに立つと福山城の天守閣が見える駅から、車で約15分の住宅地に「木の家」O邸はあります。
Oさんご夫妻は、約1年前に、奥様のご実家からほど近いこの地に家を建てました。ご夫妻の間で「木の家」の存在がクローズアップされたのは2015年のこと。おふたりで大阪に遊びに行った際に立ち寄った「無印良品の家 グランフロント大阪 家センター」で、1/2サイズのモデルハウスを見たときでした。
ちょうど、当時暮らしていた社宅を出て「マンションを借りるか、思いきって家を買うか」と考えていた時期でした。
「私が『木の家』を初めて知ったのは、まだ結婚する前でした。無印良品のお店に置いてあったパンフレットを見て、一緒にいた友達と『おしゃれだね、こんな家に住みたいね』と話しあったことを覚えています」。
そんな若き日の奥様の「憧れ」が、ご結婚して、1/2サイズのモデルハウスを見ることで、にわかに現実味を帯びてきました。
同じ頃、無印良品の家 倉敷店が新規オープンしました。福山市からも気軽に行ける距離だけに「そこまで気になるのだったら、とにかく一度行ってみよう」と、ご主人が「初めての家づくり講座」に申し込み、ご夫妻で参加しました。
「とてもよかったです。間仕切りがなく吹き抜けのある開放的な雰囲気も、白い外観も気に入りました。多分、私、目をキラキラさせていたと思います」と「木の家」の第一印象を振り返る奥様。
その横で「ぼく自身も好印象でしたが、あのときは、何より妻の熱い思いがひしひしと伝わってきました」と、ご主人も笑顔で語ります。
結局、モデルハウスを見た際の印象が決め手となり「木の家に住もう」と意見が一致しました。双方のご両親が「建てるなら、早いうちがいい」と後押ししてくれたことも追い風となって、家づくりが本格的に始まりました。
他の住宅会社のモデルハウスを見学するなどの「比較検討」は、ほとんどしなかったそうです。「その代わり、無印良品のモデルハウスにはよく足を運びましたし、講座も何度か受けました。トリプルガラス構造の断熱性の高さも、異なる季節に行くことで体感できました。階段を家の真ん中に持ってくる間取りは、無印良品の家 香川店のモデルハウスを見て『これにしよう』と、決めたんですよ」(奥様)。
「耐震性など、気になることは、まず担当の方に聞くことが多かったです。実は『木の家』を最初に見たとき、ウッドデッキと軒の間の広い空間が『もったいないなあ』と感じたんです(笑)。そのことを率直に話して、屋内への季節ごとの自然光の入射角度を計算しての設計、と教えてもらったりしながら、理解を深めていきました」(ご主人)。
実際に見て、体験し、直接、話を聞く。それを繰り返すうちに、間取りや土地の条件が、次第に固まっていきました。
「庭と土間があって、中に入ったらすぐにリビングがある、さらに日当たりの良さを優先して、南向きがいい…。そんな風にイメージが決まりました」(奥様)。
少し時間がかかったものの、思いをかなえる土地も見つかりました。「ずっと住むのだから、一生ものを揃えよう」と、家電製品や家具もじっくり選びながら揃え、無事、ご夫妻の家が完成しました。
おふたりにとくに思い入れの深い場所をおうかがいしました。
「プレイルームですね」と即答したのはご主人。趣味の映画や音楽の鑑賞を心ゆくまで堪能したいと、自らオーディオ機器の配置や配線を行って、音響効果に徹底的に気をくばったスペース。ご主人にとって、リフレッシュできる大切な空間となっています。
「私はキッチンです。最初は『あれもこれも欲しい』といろいろ盛り込んだのですが、そこから本当に必要なものを選びとっていったら、モデルハウスとほぼ同じ『標準』の仕様になりました」と語る奥様は、担当者と相談しながら、スイッチの位置に至るまでイラストを描いて「理想」を追求しました。他のスペースも、検討を重ねる中で自ずとシンプルなスタイルに落ち着いていったそうです。
住み始めて1年。実際の家の住み心地に、ご夫妻は満足しているようです。
「とくに気に入っているところは、窓から空が見えるところですね。しかも、夏の花火大会のときは、花火が家の中から見ることができるんです(笑)。ふたりで旅行するのが趣味なのですが、いまは少し早めに帰ってくるなど、家で過ごす時間が増えました」と語るご主人。
その横顔を微笑みながら見つめる奥様は「私も家でのんびりしたい、という気持ちが強くなりました。とくに冬は暖かいですし。しかも冬期の電気代は、月12,000円台とリーズナブルです。
外観も最初に見たときのイメージそのままで、とても気に入っています。この前、近所の方にも『あの大きな窓の家に住んでいるの? ハイカラな家ね』と言ってもらったんですよ」と嬉しそうに続けました。
Oさんご夫妻にとって念願だった「木の家」での暮らしは、上々の滑り出しのようです。