木の家 No.56

階段がまん中にある家が、小さいころからのあこがれでした

木の家 | 2012.6.26

Iさんの「木の家」は、吹き抜けのスケルトン階段を中心にそれぞれの部屋が緩やかにつながっていました。「無印良品の家」のコンセプトを最大限に生かしたつくりです。取材の日は小雪まじりの寒さにもかかわらず、室内はぽかぽか。南向きの大きな窓から入る光と1台のエアコンで、とても快適な空間になっていました。

「無印良品の家」を知ったのは、たまたま手に取った無印良品の家具・家電・ファブリックカタログとのこと。「ページをめくっていると、うしろの方に家の写真が掲載されていて、その時はじめて存在を知りました。それでちょっと興味を持ちました。もう少し詳しく知りたいと思いインターネットから資料請求をしました」。
また、「テレビ番組で紹介されているのを見たのもそのころで、紹介されていたモデルハウスは吹き抜けに階段がありました。まさに私が子供のころにあこがれていた家だったんです」という奥様。

■建物概要
ご住所:広島県広島市
竣工年月:2011年6月
延床面積:111.79㎡(33.8坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま2人+犬

それから少し経って、ゴールデンウィークにドライブがてら、岡山のモデルハウスを見に行くことに。
「見に行く前は、全然買うつもりは無かったですね。でも、帰りにはもう買うことを決めていました。衝動買いのような感じです(笑)」というIさんご夫妻。

家を買おうと大きく気持ちが動いたのは、お金に関する心配が解消したから、というIさんご夫妻。
「モデルハウスで住宅ローンの話などを具体的に聞いてみると、自分たちでも普通に家が買えるということが分かったんです。実際に、現在月々の支払いは賃貸のときと1万円程度しか変わりません」と奥様。
それから「私たちは、以前から無印良品の物をいろいろと使っていたので、無印良品には信頼感のようなものがありました」というお二人。その点でも決めるのは早かったようです。

「でも帰ってから両親に話をすると、『1件しか見ていないのに決めてしまうのはどうか』と言われました。それから他の住宅メーカーも見たのですが、ピンと来なかったですね。私たちの求めていたのはすごくシンプルなものだったので」(お二人)。
「最終的には、両親も周りの人から評判を聞いて『無印良品』なら大丈夫かなと納得してくれました」(奥様)。

「間取りで、とくにこだわったのは、家の真ん中にある階段です。これが私の子供のころからの夢でした」という奥様。「あと、できるだけ壁をつくらないこと」というご夫妻。
「せっかく一緒に暮らしている家族ですから、自分の部屋に籠らないようにしたかったのです」(奥様)。
「間仕切りの壁が無い家というのを、それまで経験したことがありませんでしたが、モデルハウスで見て全然違和感を感じませんでした。これなら大丈夫だと思いました」(ご主人)。

玄関から続く収納スペースは、ご夫妻の好きな靴がたっぷりと入る広さになっています。1階にはキッチン、リビング、ダイニングと水回り。2階は寝室と中学生のお嬢さんのスペース。壁面には大きな収納があります。

「キッチンの使い勝手が良いですね。IHを使うのは初めてですが、掃除が楽でガスを使っていたころよりも料金も安くなりました。まわりの人にも薦めています」という奥様。朝ご飯は必ず家族揃って食べているとのこと。

「真夏と真冬は24時間エアコンをつけていますが、電気料金は以前よりも安くなりましたね」と奥様。扇風機で空気を循環させたり、カーテンで西日を遮るなどの工夫もされているようです。

「この家で暮らすようになってから早起きするようになりました。以前は仕事に行く時間ぎりぎりまで寝ていましたが、今は早く起きて家で過ごす時間も増えたので、一日が長く感じるようになりました」と語るご主人。さらに「家族といるのが楽しくなりました」とも。

「私の両親は『床の間も無い、客間もない家なんて落ち着かない』と言いながらも毎日来てますよ(笑)」(奥様)。

「近所に住む甥っ子と姪っ子も毎日遊びに来ます。それで週末は必ず泊まって行くんです。とくに一緒に何かをする訳ではないのですけど、きっとこの家の居心地が良いのでしょうね」と奥様。週末の朝はご主人が買い物に行き、皆で朝食を食べるのが日課なのだとか。幸せな家族の光景が目に浮かびます。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます