木の家 No.35
リビングから愛車を眺め大空間で映画鑑賞
木の家 | 2010.5.25
「木の家」H邸の特長はビルトインガレージ。しかもリビングから駐車しているクルマがとなりに見えるように設計されています。「大切なクルマはできるだけ雨晒しにしたくなかった。家の中から愛車が見えるのがいいと思っていたので。トイレにも窓を開けたかったけど、さすがにそれは反対されました」(ご主人)。
1,2階ともに仕切りを減らしてできるだけ広く使えるよう開放感のある空間に。ただ、2階奥のスペースには建具用のレールをあらかじめ用意してあり、建具を入れると個室になるように考えられています。「お客さまが来た時はゲストルームに使えるように……」と奥様。吹き抜けに面したフリースペースにはプロジェクターを設置し、ホームシアターとして二人で大好きな映画を楽しんでいます。
Hさん夫婦が家づくりを考えるようになったのは今から2年前。建てるなら「無印良品の家」有楽町店で見た「木の家」と決めていたので、他の住宅メーカーの家には関心がなかったそうです。
でも、土地を探している時に、不動産会社から「注文設計で思い通りの家を設計してくれる」と関連工務店を紹介され、とりあえず試しにプランを提案してもらったことがありました。「いくら私たちの希望を説明しても理解されなかったりピントがずれていたり……。違いが分からない設計者に『ここが違う』と言っても仕方ないですよね。お互いの感覚が違うんですよ。感覚って伝えるのは難しい。これは無理だと思いました」とご主人。建て主とつくり手の価値観やセンスの基準が合っていることも、家づくりでは大切なんですね。
実際に暮らしてみて「木の家」の良さってどんなところなのでしょうか。「明るいこと」(奥様)。「そう、それがいちばんだね。仕切りが少ないから空間全体が明るくて、窓が大きいので外との一体感も感じられる。そういうところが素敵だなといつも思ってます」(ご主人)。「うん、窓が大きいのは最初は落ち着かなかったけど、今はミラーカーテンがあるから平気」。「でも、人から見られる家って防犯面でも安心じゃない」。「ああ、逆にそうかも。とにかくオープンな家よね」。「家の中も個室らしい場所はトイレだけだもんね」。「家の中は移動しやすくって家事やお掃除がしやすいです」。「キッチンは贅沢にして良かったんじゃない」。「ドイツ製の食洗機、迷ったけど採用して正解。容量が大きくて使いやすい!」。……新居についての二人のお話は尽きません。いや、本当に気に入ってもらえて嬉しいですね。
点数を付けると何点でしょうか。「95点。マイナス5点分はコンセントの位置」(奥様)。「ええ、それは自分がお願いしなかったからでしょ」(ご主人)。「でも実際に暮らしてみないと分からないこともあるじゃない」。「コンセントの位置でマイナス5点だそうです。スミマセン」とご主人。お二人の生活の楽しさがこちらにも伝わってきました。