木の家 No.9
子育てを終えたご夫婦の築80年からの建て替え
木の家 | 2008.5.6
子育てを終えたご夫婦が、自宅の建て替えに選んだのは無印良品の「木の家」。
決め手になったのは、建具で空間の使い勝手を自由自在に変えられるところです。建て替え前に暮らしていた築80年の和風住宅と同じ、暮らしやすさがポイントでした。
今回訪れたのは大阪府池田市。定年退職した60代のご主人と50代の奥さまが暮らす「木の家」です。
3人のお子さまは独立して、再び夫婦二人の生活に。ご主人が家で過ごす時間も増え、使いやすく明るい住まいにしたいと、建て替えを決めました。
「以前は主人の祖父母が建てた家で暮らしていました。裏山の土砂崩れや阪神淡路の震災を耐え抜いた、築80年の和風住宅です。ただ、日当たりが悪く冬は寒いのが欠点で、主人の定年に合わせて集合住宅への住み替えも考えていました」とお二人は振り返ります。
「テレビの情報番組で無印良品の家を知ったんですよ。ああ、こういう家もあるんだ……と。近くにモデルハウスができたことを知り、さっそく2人で見に行ってすぐに気に入って決めましたね。同時に住宅展示場やマンションなども見たのですが、どうもピンとこなくてね」(ご主人)。「展示場の住宅はキラキラしすぎていて、それに間取りも細かく仕切られ壁だらけなのも気になりました。その点、無印良品の家は余計なものがなく簡潔で気持ちが良かった」(奥さま)。
以前の居室は真ん中に柱がある田字形の座敷。襖が開閉することで多様な使い方ができる、典型的な日本の住まいでした。
「デザインがシンプルで、一室空間を仕切って使う無印良品の家には、和風住宅と同じ使い勝手の良さがあると思います」(ご主人)。
伝統的な日本家屋で長年暮らした経験から、「木の家」の住まいやすさを実感されています。
「新居は窓が大きく、部屋が明るくて温かい。夕方まで陽が差し込みます。以前は家の中でも息が白くなることがありましたから」。昼間も家で過ごすご主人は、今は家事全般を担当し週に一度はパンを焼くそうです。
「やってみると家事も楽しいものです。でも(妻は)子育てしながら家事をこなしていたのだと思うと大変だったと思います」と奥さまを労うご主人。
「木の家」で、2人の新生活は始まったばかり。「本当に充実していますよ」と2人で笑う姿は、とても幸せそうでした。