vol.27 景色の家
「無印良品の家」で暮らしている方を訪ねて青森県三戸郡へ。
情報学研究者のドミニク・チェンさんが、美しい風景に佇む「窓の家」に会いに行きました。

施工例 | 2019.12.10

ダイアログ1

だから、ここに建てました

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「窓の家」
K邸|青森県、2019年1月竣工
延べ床面積: 134.14m²(40.57坪)
家族構成: 夫婦・息子

ドミニク・チェンさんが会いにいった家

Kさん夫婦はともに青森県の出身で、2人の最初の出会いは、八戸の別々の高校に通う通学電車の車内でした。
それから20年後、東京で再会して間もなく結婚。
長男の誕生を機に、落ち着いて長く暮らすことができる住まいを求め、家づくりを考えるようになりました。
2人には、高齢になったお互いの両親のそばで、様子をうかがいながら暮らしたいという希望がありました。
また、Kさんはリモートワークが可能な仕事だったため、Kさん夫婦は地元青森に、家を建てることを決意します。
2人の実家はクルマで5分ほどの距離。ご主人の実家の隣に「窓の家」を建て、生まれた街で新しい生活が始まりました。

「ごちそうさまでした」
「あとはお家でゆっくりと」

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玄関脇の土間にはさまざまなキャンプ用品が。今日は外に張ったテントで、 ランチを楽しみました。

チェンさん
庭のテントで素敵なランチタイムでしたね。僕は家を拝見するのが大好きなので、お邪魔するのが楽しみです。

白い壁に穏やかな光のグラデーション

チェンさん
ここで暮らし始めてどれくらい経つのですか。
10ヶ月ですね。竣工直前まで東京で暮らしていたので、地鎮祭や上棟式はその都度、東京から通い、ほとんどメールでの打ち合わせでした。最初に提案いただいたプランの完成度が高くて……。
追加したのはパントリーくらい。あとはキッチンの後ろの長い一枚板のカウンターと収納ですね。それは絶対に欲しかったです。
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チェンさん
このカウンターが必須だったんですね。奥様が料理しているときに、ご主人が仕事したりとか……。
ええ、ここでキーボードをカタカタと。
家には仕事はあまり持ち帰らないので、趣味関係が多いですね。写真の加工や、動画を編集したり、子供と遊んだり。
チェンさん
それぞれの時間をそれぞれの場所で。
はい。好き放題に使っている感じですが(笑)。

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チェンさん
ところで「窓の家」を選んだ理由って?
「窓の家」の空間がゆるくつながる感じが、私たちの暮らし方に合っているかなと。真っ白でシンプルな空間を、自分たちで手を入れながら生活するのが良いと思ったんですよ。
チェンさん
太陽の変化で室内の光の表情がどんどん変わっていくんですね。それを見ているだけで楽しいですよ。
白い壁の光と影のグラデーションがきれいなんですよね。

2階に上がってもいいですか

チェンさん
2階も明るくて気持ちいいですねー。吹抜けの室内窓からも、向こうのガラス窓越しに外の景色が見える。
2階から見える景色がすごくきれいなので。
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チェンさん
僕も一昨年家を建てたのですが、その前の住まいが半地下のようなマンションで、家を建てるときには「とにかく光を!」って設計者にお願いしたんですよ。
室内窓を通して2階の子供の声も聞こえますし、2階の窓からは夜は月が見えたり、飛行機雲が見えたり。
チェンさん
視線を上げると、いろんなところから空が見えるように窓が配置されている感じですね。僕、窓から空を見ると不思議な感じがするんですよ。違う世界の空を眺めているような。
あ、その感じ、わかります。
チェンさん
このオープンスペースのような用途を限定しない空間を、将来を空想しながら使いこなす楽しさもありますよね。

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ここはサンルームと呼んでいて、今は洗濯物干しに使っていますが、いろいろな使い道がありますよね。子供の遊び場にしたり、机を置いて書斎にもなるし。
チェンさん
明るい書斎はいいね。気持ち良さそう。
机に座って風景を眺めながら過ごすのも素敵ですよね。
チェンさん
子供部屋はベッドと遊び場を収納家具で仕切って、2部屋のように使っているんですね。
設計のときからそう考えていました。今後は半分は寝室で半分は勉強スペースになると思います。将来、もしも、もう一人子供ができたときは2人で使えますしね。

「窓の家」の窓から見える子供時代の風景

チェンさん
新居で暮らして生活の変化ってありましたか?
家で過ごす時間が増えて、出かけることが少なくなりましたね。良い意味で引きこもり(笑)
チェンさん
家が快適なんですね(笑)

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気持ちの変化ということなら、ここは生まれ育った街で、どこも小さいころから見慣れていた風景なんですが、この家の「窓」を通して見ると新鮮で、こんなにきれいなところで育ったんだと改めて気づきました。再発見の気分。
チェンさん
なんだか素敵な話ですね。
建てる前にはドローン飛ばして撮影しながら、2階のどの窓からどんな景色が見えるかシミュレーションもしましたよ。
チェンさん
21世紀の施主って感じですね。その気分、すごくよくわかるんですよ。家づくりを楽しんでいる感じですよね。
私は最初は「ふーん」って感じだったんですが。
チェンさん
僕も家を建てたとき、構造図面から3Dモデルつくってニヤニヤしてたんですが、妻は「ふーん」って感じでした(笑)。
理系男子ならではの家づくりの楽しみ方もあるんですね。
夫・チェンさん
ありますよ!!

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