
【アンケート結果公開】ありふれた毎日がちょっと特別になる住まい②アートを巡る家
地方もいいけど、やっぱり都会に住みたいプロジェクト | 2025.6.20
より自分たちらしく、自分たちのためだけに、住まいをつくろう。
ここ数年で一気に広まったテレワークですが、最近では一転して、出社を求める企業が増え、再びオフィスでの勤務が主流になりつつあります。
「仕事場」と「住まい」を分けて考えるからこそ、家の中では「どうリラックスするか」「どう時間を楽しむか」が、これまで以上に大切になってくるのではないでしょうか。
無印良品でマンションリノベーションをご検討のお客さまからも「趣味に没頭できる空間が欲しい」、「マンションでもガーデニングを楽しみたい」などといった、自分の時間を大切にしたいというお声を多くいただいています。
無印良品のリノベーションが提案するフルスケルトンからのリノベーションは、自分の趣味やライフスタイルを反映させた理想の住まいをつくることができる絶好の機会とも言えます。
私たちはリノベーションを通して、「効率的な間取り」、「快適性」、「安全性」といった、MUJI INFILL 0がこれまで大切にしてきた考え方はそのままに、より自分たちらしく過ごせる、「好き」のつまった住まいをご提案したいと考えました。
ありふれた毎日がちょっと特別になる住まいアンケート
Case.2 アートを巡る家
3回に分けてこだわりの暮らし方に特化したプランを紹介し、使い方や素材など、アンケート形式でご意見を伺います。みなさまからいただいたご意見は、今夏銀座にオープン予定の新しいモデルルームに反映する予定です。
第一弾となる今回のテーマは、アートを巡る家。
アートを愛する40代共働きご夫婦とお子さんの3人家族のための住まいを考えてみました。
アンケート結果
●回答総数:回答総数:799名
●実施期間:2025年6月20日(金)~6月29日(日)
回答者のプロフィール


■Plan A
この住まいはアートと暮らしを融合させる住空間を目指しました。
ギャラリーのように作品を美しく引き立て、日常にアートを自然に取り込みます。
周囲には自然光が心地よく差し込む居室を配置。明るいキッチンで食事したり、落ち着きのある寝室でゆっくりとくつろいだり。夜のプロジェクター上映も楽しめる、感性と機能を調和させた住宅です。
【アイデア1.中央のホール】
一般的には、リビングダイニングは採光を考えてバルコニー側に配置されますが、この住まいではあえて発想を転換。キッチンや寝室、洗面、ワークスペース、収納といった生活に必要な機能を住戸の外周にレイアウトすることで、リビングダイニングを“ホール”として住まいの中心に据えました。直射日光がアートに与える影響も考慮し、あえて光の差し込まない内側の空間に、作品を飾るための余白を設けています。
・逆転の発想がとても面白いと思います。「アートと暮らしの融合」ということを外しても検討に値する間取りだと思いました。
・美術関係の仕事をしています。作品に直射日光は厳禁なので、このアイデアはなるほどと思いました。ただ生活空間にある程度の日光はほしいところでもあります。
・リビングダイニングには、やはり十分な日光を取り込みたいと思う。
【アイデア2.収納を兼ねたギャラリー】
絵画やポスターを飾る壁面だけではなく、お気に入りのオブジェや小物も飾れる棚をつくりました。パントリーから洗面室、そして寝室へとつながる一続きの棚は、扉を開けると、まるで壁一面のギャラリーのようです。一部は収納として、また洗面カウンターやデスクとしても使えるので、ホールとはひと味違った飾る楽しみのある空間になります。
・一連で繋がっているとスッキリした空間になりそうですね。アート以外にも飾れたり便利に使えそうです。
・飾るのにセンスのある人はいいが、センスがないと、ただ、ごちゃっとした収納にもなりそう。
・水回りの湿気がアートに影響しないか気になる
【アイデア3.枠や巾木を無くす】
扉の「枠」や床の「巾木」を無くして、ノイズのない、静かな壁をつくります。お気に入りの絵がもっと映えるように、壁そのものをアートのキャンバスとして考えました。見えないところにこそひと手間をかけ、空間に生まれる余白を丁寧に整えています。実はちょっと施工が大変なのですが、アートのために少しだけこだわってみるのもいいかもしれません。
・壁面からノイズを減らして作品を際立だせるというアイデアは良いと思います。
・施工が大変だとその分の費用もアップするのではないか
・スッキリとした見た目は好ましい。ドアの開閉などで傷がつきやすいのではないか、耐久性はどうなのかが気になる。
■Plan B
水廻りを住まいの中央に集約することで、生活動線を効率化し、機能をコンパクトに凝縮。そのぶん周囲の空間にはゆとりが生まれ、自由度の高いレイアウトが可能になります。住まい全体を一周できる回遊性のあるプランにより、視線の抜けや空間の広がりを感じながら、「歩いてアートを楽しむ」体験ができる住まいです。
【アイデア4.センターコア】
中央に配置した水廻りを、2つの箱で包み込む構成。コアとなる壁と隣接住戸との界壁、空間全体をプレーンな壁面で構成することで、家中どこでもアートを飾ることができる設計としています。回遊性のある間取りにより、住まいを巡るように楽しめるアートの舞台を考えました。日常の中に、ギャラリーのような空間体験を生み出します。
・キッチンの冷蔵庫など生活感が出るところを隠せるのでアートが映えそう。お風呂とトイレと洗面、洗濯が一緒なので、個人的にトイレは分けたい。
・トイレが中央にあると、音が気になります。
・配置的にはプランAより開放感があるような気がしますが、アート好きとしては、このプランBだと作品を置く場所に自然光が入りすぎるような気がして、作品の劣化が早まらないか心配になります。
【アイデア5.家具でクローゼットをつくる】
2つの寝室の間に、可動式の家具で構成したクローゼットを配置します。暮らしの変化に応じて収納量を調整でき、子どもが巣立ったあとは、収納を減らして創作活動ができるアトリエや書斎として使うことも可能です。収納を造り込みすぎず、空間に可変性をもたせることで、暮らしの変化に寄り添いながら、これから先も多様なアートとの関わり方を楽しめます。


・家に可変性を持たせることができるのは、とても良いと思います
・可動式で部屋を広くしたり人数の増減で変更できるのはいいと思うが、大人だけならいいけど個室感がなく年頃の子供はイヤかも
・すごくいいと思いますが、在宅ワーカーなので壁のある個室がゼロなのが気になりました
【アイデア6. 窓全面のカーテン】
マンションの窓は部屋の印象を大きく左右する重要な要素ですが、簡単に交換することはできません。そこで窓面の壁全体にカーテンをかけて統一感を持たせてみてはどうでしょうか。視界に入る要素を整えることですっきりとした印象が生まれ、アートがより引き立つ空間になります。さらに間接照明を取り入れれば、やわらかな光が部屋全体を包み込み、洗練された雰囲気を演出できます。


・カーテンがあることで部屋にアクセントをつけることもできますが、壁のようなスッキリとした統一感が欲しいと思うことが多かったので。このアイデアは嬉しく思います。
・自宅もそのようにしたいと思っていますが、外から見えすぎないようにすることと壁面と同色(ホワイト系)の遮光カーテンのドレープがなかなか見つからないこと、ドレープのたたみ代の袖壁が必要(分厚くなりそうだし)の懸念があります。
・カーテンの幅が広いため、洗濯などが大変そうなイメージ。
おわりに
今回もたくさんのご回答ありがとうございました。
特にお仕事でアートに携わっていたり、趣味で作品収集をされている方から作品展示や保管への配慮について、多く共感いただきました。中でもAプランの「部屋の中心にホールを作る」という考え方については、あえて室内に日射をとりこまないというこれまでの常識を覆す大胆な発想でしたが、想像以上に支持をいただきました。
住む方が部屋に求める機能は千差万別で、最適な住空間も当然人それぞれ異なるということが分かったとともに、改めて「住まいのかたち」をご覧いただいている皆さまの、住空間への柔軟な考えや造詣の深さが伺える結果となりました。
「巾木をなくす」「大きなカーテンを作る」など、ノイズを減らすための工夫については、共感いただくとともに、メンテナンスや耐久性への不安の声も多く聞かれました。この2点に限らず、仕上がりの美しさだけでなく住んだ後のお手入れについてもしっかりとお伝えできるよう工夫して参ります。
次回のアンケートでは、「家具」をテーマとした間取りについて、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。また、みなさまのご意見をお待ちしております。