猫と人が心地よく暮らす住まいの工夫
みんなでつくる住まいの手引き | 2025.1.27
「みんなでつくる住まいの手引き」では、快適な暮らしに役立つ知識や住まいを長持ちさせる適切なお手入れ方法をお伝えします。無印良品の家のスタッフによるノウハウと、実際のご入居者さまのアイデアもご紹介します。
あなたも一緒に「賢い住まい手」を目指しましょう。
今回のテーマは「猫と人が心地よく暮らす住まいの工夫」。「家を建てたら動物を迎えたい」そんな夢を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?中でも猫は、全国の飼育頭数が約907万頭と推計されており、多くの方に親しまれている動物です(2022年一般社団法人ペットフード協会調べ)。猫と人が共に心地よく暮らすために知っておきたい、習性や住まいの工夫をご紹介します。
1.無印良品の家の住まい手に聞いた「猫との暮らし」
2.知っておきたい「猫と暮らす住まいの工夫」6つのポイント
3.気になる「猫の毛」問題。家を快適に保つお掃除のコツ
4.猫と暮らす無印良品の家
5.じつは繊細な猫。一緒に幸せな時間を過ごすために
1.無印良品の家の住まい手に聞いた「猫との暮らし」
無印良品の家で暮らす方は、猫との暮らしをどう考えているのでしょうか?ご回答者のおよそ4割が「猫と暮らしている」加えて「猫を迎えたいと思っている」という方も2割、という結果になりました。猫と暮らす上でのお悩みは「爪とぎ」を挙げる方が多数。猫との暮らしの幸せな瞬間については、みなさんそれぞれに猫愛あふれるコメントをお寄せいただきました。
(アンケート:2025年1月インスタグラムにて実施)
Q.現在猫と暮らしていますか?
Q.猫との暮らしで幸せを感じる瞬間は?(一部抜粋)
・猫吸い
・リビングのソファで一緒に昼寝してるとき
・帰宅時のお迎え
・ゴロゴロ喉を鳴らしてくれてまったり落ち着く瞬間
・年を取った両親には、散歩の必要がない猫との暮らしが合っていて、生きる気力になっているようです
・優しさ、愛情、おもいやりを教えてくれる瞬間
・毛色が三毛で無印良品の家に馴染んでインテリアのようです
・全て
・毎分毎秒いてくれるだけで幸せ
Q.猫と暮らす上での悩みや疑問はありますか?(一部抜粋)
・抜け毛
・猫の毛が空気中を飛んで服にたくさんつく
・窓や玄関からの脱走
・トイレの砂が落ちていて(踏むと)痛い
2.知っておきたい「猫と暮らす住まいの工夫」6つのポイント
猫は人とは違う生き物ですから、人には快適でも、猫がストレスを感じたり、身体に害を与えてしまうということもあります。そして、人からすれば、大切なお部屋を汚されるのは困りものですね。そこで、猫と人が快適に暮らす住まいの工夫のポイントを6つご紹介します。
①高い場所や上下運動が好き。高い場所に遊び場をつくろう
猫は高い場所を好む習性があります。野生の場合、獲物を見つけやすい・安全で落ち着くといったメリットがあるためです。そして上下運動も大好き。キャットタワーやステップ、収納などを使って、高い場所に遊び場を作ってあげましょう。
②猫の聴覚は人間の4倍!静かな隠れ場所があると◎
猫はとても音に敏感です。隠れられる場所や誰にも邪魔されない静かな空間があるとリラックスします。
③日の当たる窓辺はとっておきのお昼寝空間
「猫」は語源が「寝子」であるという説があるほど、よく寝る生き物です。成猫になると睡眠時間は平均14時間といわれますから、お昼寝も大好き。日の当たる窓辺は心地よいお昼寝スペース。窓の近くで猫が休めるスペースをつくってあげるとよいでしょう。
④爪とぎは健康維持とストレス発散に必要
爪とぎは猫に欠かせない習慣です。爪のケア、ストレス発散、マーキングの意味があるといわれます。ですが、先述のアンケートにも回答が寄せられたように、猫の爪とぎに悩む住まい手は多い様子。
家具や壁にキズをつけられるのは避けたいものですが「爪とぎグッズを使ってくれない……」という場合もありますよね。最近は傷のつきにくい素材を使用した床材やクッションなども販売されています。爪とぎグッズと併用してはいかがでしょうか。
⑤意外と知らない?猫が苦手なもの
日常生活で身近なものの中には、猫の健康を害してしまうものがあります。例えば玉ねぎやにんにく、チョコレート、アルコール、ユリ科・サトイモ科等の植物などは注意が必要。猫の手が届く場所に置かないように注意しましょう。
アロマオイルは成分が濃縮されているため、人と肝臓の機能が異なる猫には有害になる恐れがあります。避けた方がよいでしょう。
⑥トイレは清潔さを保ち、落ち着く場所に設置
猫は清潔で繊細な動物。汚れたトイレでは用を足さなくなってしまうこともあります。排泄した部分の猫砂はすぐに取り除き、毎日清潔に保ちましょう。
アンケート|猫のトイレの置き場所、みんなはどうしてる?
無印良品の家に暮らす方へインスタアンケートを実施したところ、最も多かった回答が「リビング」、次いで「洗面所などの水廻り」「玄関」と続きました。
(アンケート:2025年1月インスタグラムにて実施)
Q.猫のトイレの場所を教えてください
猫によってリラックスできる環境はさまざま。猫の様子を観察して、落ち着きそうな場所を選びましょう。
清潔を保ちやすい場所としてはリビングがおすすめです。人が頻繁に出入りするため、排泄したかどうかをすぐに確認できます。にぎやかな場所では落ち着いてトイレができない猫の場合は、洗面所や廊下など静かな空間に設置してあげるとよいかもしれません。
3.気になる「猫の毛」問題。家を快適に保つお掃除のコツ
猫と心地よく暮らすためには日々のお掃除も大切。特に気になる「毛」に関するお掃除について、効率的に清潔を保つコツをご紹介します。
①こまめなブラッシングで抜け毛の散乱を予防する
ブラッシングは猫が毛玉を飲み込むことを防ぎ、健康維持にも効果的です。長毛種は2日に1回程度、週に2~3回程度を目安にしましょう。3月、11月あたりの換毛期は、こまめなブラッシングがおすすめです。
②高い場所の掃除も忘れずに
見落としがちですが、キャットウォークや棚の上といった猫が上る場所や高い場所のお掃除も忘れずに。空中に舞った毛は照明のかさにも付着しています。
③キャットタワーにはすべり止め付き軍手やスポンジの固い面が便利
キャットタワーはさまざまな素材が使われているため、掃除機や粘着カーペットクリーナーでは毛を取り除きにくい場合もあります。ゴムのすべり止めがついた軍手やスポンジの固い面で擦ると毛がまとまり、除去しやすくなります。
4.猫と暮らす無印良品の家
猫との暮らしを楽しんでいる、無印良品の家や無印良品のリノベの住まい手をご紹介します。開放的で明るさに満ちる一室空間が特長の無印良品の住まいでは、猫ものびのびと暮らしています。住まいの工夫もぜひ参考になさってください。
猫4匹と無印良品の家で暮らしています|鎌倉の家大使の住まいレポート
以前「窓の家」で暮らしていた鎌倉の家大使、みーさんの2年間にわたる住まいレポートです。4匹の猫とにぎやかに暮らす様子と共に、遊び場や脱走対策など「猫仕様の家づくり」としての実用的なアイデアをたくさん紹介しています。
住まいの実例
窓の家|青森県八戸市H邸
猫たちと私一人が住むにはとてもちょうどいいコンパクトな空間が実現できてとても満足しています
3匹の猫が自由気ままにのんびり過ごせるほど開放的な気持ちよさが感じられる「窓の家」H邸。家づくりでこだわったのは、やはり猫にとっての心地よさです。
MUJI INFILL0|埼玉県所沢市
適度な余白と書斎を作ることで、家で過ごす時間がとても快適になりました
Uさんご夫妻の住まいは、「MUJI INFILL 0」によってリノベーションされたお宅です。床材や家具、小物が木製で揃えられた統一感のある広々としたリビングでは、2匹の猫たちが遊んでいます。
5.じつは繊細な猫。一緒に幸せな時間を過ごすために
猫はマイペースなイメージもありますが、習性を知ると繊細な一面を持つことがわかります。また猫の性格はさまざま。一緒に幸せな時間を過ごすために、ご家庭の猫に寄り添った環境づくりを心掛けましょう。
無印良品で猫のアイテムをつくりました
無印良品では、猫と人が心地よく一緒に暮らすためのアイテムを販売しています。ぜひご活用ください。