【実例まとめ】暮らしの質を高めるクローゼット

住まいのかたち | 2025.10.20

理想の住まいづくりのために、収納にこだわりたいという方も多いのではないでしょうか。家の中でも大型収納であるクローゼットの設計は、暮らしの質を大きく左右します。今回は、戸建てとリノベーションの実例の中から、暮らしを快適にするウォークインクローゼット・クローゼットのある住まいをまとめてご紹介します。

実例1:陽の家

埼玉県春日部市 K邸
■建物概要
ご住所:埼玉県春日部市
竣工年月:2021年3月
延床面積:102.68m²(31.06坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま1人

K邸は、レトロな雰囲気を醸し出す平屋。納戸をウォークインクローゼットとして使用しています。左側にハンガーパイプを通し、右側は畳んだものを並べてしまえる棚を設置。まるで洋服屋さんのような空間です。

動線にも気を配り、生活の中心となるキッチン・リビングの隣に設置しました。壁で隔てることで、来客の際も目隠しとなり、プライバシーも確保できます。

クローゼットとして使う納戸は家の角にレイアウト。ご家族の衣類がたっぷり収納できる広さです。収納を家の脇にレイアウトしたことで、中心にあるキッチンから庭まで見渡せる開放的な間取りが完成しました。

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実例2:木の家 

長崎県西彼杵郡 A邸
■建物概要
ご住所:長崎県西彼杵郡
竣工年月:2021年11月
延床面積:94.39m²(28.55坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま2人

「仕事のみならず、趣味の時間も楽しめるような空間があればいいなと考えて、ウォークインクローゼットと繋がる形でワークスペースを設けました」クローゼットの奥にある静かな空間。仕事もはかどりそうですね。

衣類だけでなく、趣味の釣り道具やフィットネス器具、お子さまの絵本なども整理整頓して収納できる大きな空間。フローリングと棚の色味も木目調で揃え、すっきりと見せています。

ワークスペースを兼ねたウォークインクローゼットは、2階の主寝室隣にレイアウト。デスク側からもクローゼット側からも入室できる回遊性のある空間です。窓からの採光で明るさも確保しています。

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実例3:木の家

青森県八戸市 Y邸
■建物概要
ご住所:青森県八戸市
竣工年月:2019年4月
延床面積:91.91m²(27.80坪)
■ご家族構成
ご夫婦+犬1匹

ご主人の希望通りというウォークインクローゼット。「今ではあまり洋服を買わないことに加え、年に2回ほど整理する習慣をつけているのですっきり収納できています。もともと整理ができる性格ではありませんでしたが、この家に住み始めて物の整理や考え方がガラっと変わりました」

ご主人が物を整理する習慣が付いたという理由の一つが、外からも見えるクローゼットにしたこと。人に見られても大丈夫な状態を保てるようにと、あえてオープンにしているそうです。

ウォークインクローゼットは、寝室の内部にレイアウト。2階部分はフリースペースと寝室のみのシンプルな間取りの空間です。もともと個室が区切られている家を求めていたそうですが、木の家のモデルハウスを見学して心境に変化があったそう。「開放的で壁がないのは新鮮で、『逆にこれはこれでいいな』と感じました」

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実例4:MUJI INFILL 0

東京都練馬区 S・T邸
■建物概要
ご住所:東京都練馬区
築年数:1987年3月
リノベーション完成年月:2023年4月
面積:67.91m² / 9階
■ご家族構成
ご夫婦

ご夫婦それぞれが仕事や勉強に集中できる環境として作られた、玄関脇の書斎兼クローゼットスペース。梁の部分の凸凹も上手に使い、スペースを無駄なく収納場所に活用することで、収納力抜群のクローゼットになりました。

この場所で着替えを済ませ、身だしなみを整えたらそのまま出発。無駄のない空間設計も魅力的です。「自分たちにとって心地よくて、しかも長く暮らせる住まいにしたい、という思いでリノベーションを選びました」

住まいづくりのテーマは「仕事や勉強に集中できる空間とリラックスできる空間を共存させること」。リビングなどリラックスするための空間と、書斎やクローゼットを視覚的に離すことで、気持ちの切り替えにもつながるのかもしれません。

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実例5:MUJI INFILL 0

神奈川県横浜市 P邸
■建物概要
ご住所:神奈川県横浜市
築年数:1985年
リノベーション完成年月:2023年1月
面積:50.67m² / 2階
■ご家族構成
単身

ひとり暮らしのPさんのお宅にあるのは、玄関からリビングに続く一直線の廊下を活用した細長いクローゼット。洗面所とも隣接し、洗濯した衣類の片づけに便利な動線が作られています。 

玄関に入ってすぐの棚には、お気に入りの靴たちがずらりと並びます。縦長のクローゼットは整理して片づけられるだけでなく、「使う場所の近くに使うものをしまう」機能的なメリットもあります。

便利な生活動線と居住スペースの開放感が、Pさんのリノベーションのポイント。浴室や脱衣所などの水回りを移動させるなど、間取りに大胆な変更を加えました。リノベーションの甲斐もあり、生活しやすさを実感しているそうです。

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実例6:MUJI INFILL 0

東京都墨田区 K邸
■建物概要
ご住所:東京都墨田区
築年数:1996年
リノベーション完成年月:2022年7月
面積: 61.37m²
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま

LDKの一角を家具で仕切り、ウォークインクローゼット風の収納をつくりました。衣類だけでなくスーツケースや本など、生活に必要な物はこの場所にまとめて収納できます。

LDK側から見た写真。左側の仕切りの奥がウォークインクローゼット風の収納です。背面が白い家具で仕切っているため、圧迫感もなくすっきりとしています。イラストやお子さまの写真などを貼って、空間に彩りを加えています。

収納スペースは玄関側とバルコニー側に入り口を設けているため、通り抜けできて移動もスムーズ。隅にワークスペースも併設しています。「家具で作ったウォークインクローゼットが、思っていた以上に使いやすいですね」

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まとめ

クローゼットは、単に収納力があれば良いというものではありません。生活動線や住まい全体のバランスを考慮したレイアウトにすることで機能性も加わり、暮らしの質が高まります。あなたのお気に入りのクローゼットは見つかりましたか?家づくりやリノベーションをご検討の際は、ぜひ参考になさってください。