スキップフロアのある家

コラム | 2013.2.12

「スキップフロア」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
建物の床の段差をうまく活用して、空間をつくる手法です。構造が少し複雑になりますが、都市型の家では空間を立体的に使うことで、各フロアーをつなげながらも視界を適度にさえぎることができ、居心地のいい空間をつくることが可能です。

下の間取り図をご覧ください。

まず玄関からはいり、半階(100cm)ほど下がったところにダイニングがあります。お風呂やトイレもこの高さのフロアーにあります。
そこから一段奥のリビングはまた半階(100cm)ほど上がったところにあり、ダイニングとは少し切り離された、落ち着いた空間となるでしょう。
リビングからさらに(220cm)ほど上がったところが2階のフロアーになります。2階には寝室を設け、さらに半階(150cm)ほど上がったところに、子供部屋があります。この子供部屋はリビング上部の吹き抜けとつながっていて、リビングの様子などが伝わってきます。

空間がつながっていても、視界がところどころ遮られ、家族の気配が伝わってくるというしかけです。
最近の都市型の住宅では世帯人数も少なくなり、また子供がいても自立し巣立った後の時間が長くなりつつあります。決して広くない都市の家で、空間を立体的に使うことで、空間はもっと豊かになるでしょう。

建築を平面だけでなく断面で考えると空間に様々な変化が生まれるものです。つくりかたによっては、半階あがった床の下を収納スペースなどにすることも可能です。
さらに室内の空間だけでなく屋外とのつながりも、段差が景色の変化を生み出してくれるでしょう。どこに窓や開口部をあけるか。そうしたことも考えて家の設計をすると、スキップフロアの家は、ますます楽しくなります。

いかがでしょうか、空間を立体的に考える「スキップフロア」という考え方。
皆さんのご意見をお寄せください。