続・洗濯機はどこに置くのでしょうか?

住まいのかたち | 2008.10.28

前回のコラムから
「洗濯機をどこに置くか」についてもう少し考えてみたいと思います。
前回のメールニュースのコラムに多くの方からたくさんのご意見いただいており、内容も賛否両論、さまざまでした。
家事室については「便利そう」とのご意見が多く、洗濯機については前回提案した「キッチンスペースの近くに洗濯機があったらいいのではないか」というのは、少数意見のようでした。

お風呂の残り湯を使うことや、汚れた衣服を直接洗濯機に入れる、という動線上の便利さなどを考えると、お風呂の近くの方がよいと思われる方が多いようです。
一方で、洗濯機を洗面脱衣室の中に置くとしても、洗濯機まわりの収納についてはもっと便利で効率的な収納を望んでいる声も多くありました。

その他のご意見を紹介します。
「室内干しのスペースがほしい。」
「サンルーム兼雨の日用の室内干しスペースがあったらいい。」
「家事は小さな部屋に閉じこもってしたくない。」
「家族共有のリネン類の置き場はあると便利だ。」
「家事動線はお客さんに見せたくない。」
「風呂や洗濯機は2階に置きたい。」
「洗濯機は物干しに近い方がいい。」
「提案内容が大きすぎる、普通の家では実現できない。」

室内干しスペースの確保
屋外に洗濯物を干す前に一時的に干したりハンガーをひっかける場所、または室内干しする場所がほしいという声がありました。洗濯乾燥機を持っていても自然乾燥という方は多いのかもしれません。その場合、室内干しに対応する間取りというのもありそうです。

そしてもうひとつ「家事はあまり閉じこもってしたくない」という声が多くありました。家族と会話をしたり、テレビを見ながらだったりと、個室に閉じこもって一人で家事をすることをあまり望んでいないようです。
意外と家事はオープンな場所で行うという方も多いのかもしれません。ただし必要のないときはすぐにしまえるような場所を確保していくことが前提です。なぜなら家事の残った作業がリビングや寝室の空間にはみ出しているのは快適ではないからです。作業するときは取り出して、またすぐ簡単に格納できるといいですね。

こんな間取りはどうでしょうか
キッチンからお風呂までをひとつながリの空間にしました。

1 少し広めのトイレ
お客様が使うことを考慮して、洗面脱衣室や浴室の横を通ることがない、家事動線から切り離した場所にしました。
家族がゆったり使えるように、少し広めに手洗いのスペースをつくってみました。

2 リネン類の収納
着替えの下着などを収納します。

3 洗濯機
少し距離がありますがお風呂の残り湯をホースでとれることを想定しています。
洗濯機の上は収納棚などをつくり、洗剤などがしっかり置けるようにしておきたいものです。

4 洗濯一時干し、室内干しの場所
棚をもうけて、一部を収納スペースとして使えます。

5 食糧庫またはリネン類の収納
家族で共有するリネン類を収納しても、またキッチンに近いため食糧庫としても使えます。

6 家事コーナー
書き物やパソコンなどで使います。

7 アイロン掛け
家事室でも、リビングでも好きな場所で行えます。テレビを見ながらアイロンというのは多いようです。

8 バルコニー
キッチンからすぐに出られるようにしました。ゴミを一時的に外に置きたい時に便利です。

2008年10月28日配信 無印良品の家メールニュース Vol.108より