もし、もうひと部屋あったら…
住まいのかたち | 2008.6.17
もし、もうひと部屋あったら…
先日行った第6回アンケート「理想の住まい方について」では「もし、もうひと部屋分の面積10m²を足すことができた場合、どのような部屋や空間を追加したいですか?」と自由回答でお聞きしました。
この結果を皆さんはどう思いますか?
戦後の住宅の歴史は、都市に住むことの歴史でもありました。それは床面積をいかに確保するかという闘いでもありました。かつて海外からウサギ小屋と言われた日本の住宅は、肥大化していく都市の急激な人口増加に伴う住宅不足がもたらした結果でした。
あこがれの暮らしや欲しいものは山ほどあります。しかしそれは最低限の居住スペースが確保されてからの話でした。快適な寝る場所と食事をする場所を確保して、そこから暮らしのすべてが始まりました。
日本は今、豊かになりました。60年代の2DK(和室2間にダイニングキッチン)に象徴される公団の間取りは、はるか昔のことのようです。しかし、一方で供給される住宅は、まだまだ、おしきせの、決まった形ばかりな気もします。
「みんなで考える住まいのかたち」アンケートの回答には、みんなの切実な思いが込められています。限られた床面積の中でなにを優先させるか。この回答の中にヒントがたくさんあると考えています。
収納スペースをつくる
小さいけれどコンパクトで整理整頓された部屋で快適に過ごしたい。多くの方の理想ではないでしょうか。
家を大きくゆったり使う。そのためには思い切ってたっぷりとした収納スペースを確保してしまうというのはどうでしょうか?もちろんそれでもあふれる日用品、いらないものは思い切って捨てるという決断も必要です。
2008年6月17日配信 無印良品の家メールニュース Vol.89より