【MUJI×UR】UR-DIY部ワークショップ@無印良品 グランフロント大阪レポート
MUJI×UR団地レポート | 2024.6.11
2023年9月8日に無印良品 グランフロント大阪がリニューアルするタイミングでMUJI×URのモデルルームが店舗内に完成しました。
モデルルームの完成をきっかけに、MUJI×URの取り組みや団地の良さを、団地にまつわるモノやヒトを通し、もっと多くの方に知っていただきたいという思いでワークショップを定期的に開催することになりました。
記念すべき1回目のワークショップは2023年12月6日に無印良品 グランフロント大阪モデルルーム前にて、「UR-DIY部」が主催するワークショップを開催しました。
「UR-DIY部」(以下、DIY部)とは、「DIY」をキーワードに、UR西日本支社の若手職員の有志が集まり2013年に発足しました。
「自ら考えて実行する」DIYの精神をもとにコミュニティづくりのワークショップやURが関わっているエリアでのイベントに出店するなど、まちや団地が楽しくなるようなモノコトづくりを行っています。
部門横断の約20名の若手職員が所属しています。部門の枠を超え、普段は異なる仕事をしているメンバー同士が集まり、自ら企画を考え実行する経験は、普段の業務にも活かされ、職員のスキルアップにもつながっています。
無印良品 グランフロント大阪からも近い、梅田スカイビルで開催された「夢キタ万博2023」では、「UR防災縁日」ブースを出展しました。「うめきた2期」のまちづくりや、防災に関する知識を、ゲームやクイズ形式で楽しく学ぶイベントを実施するなど、団地以外のフィールドでも積極的に活動しています。
部長はDIY部7年目の松本さん、副部長は同じく7年目の高橋さんがチームをまとめています。
副部長の高橋さん、部長の松本さん
今回は、UR団地の廃材を活用したワークショップ「ボタニカル時計づくり」を開催しました。
通常は処分される廃材が、使い方次第では、新しい価値を持つ素材に代わるということを体感していただき、多くの方にリサイクルやSDGsの考え方を楽しく知っていただければと思い、「団地の廃材から新しい価値を創る」企画に挑戦しました。
企画を考えたのは、入社1年目の新田さん・菊川さん・永山さん。
DIY部に参加した経緯を伺うと、「企画から運営までを自ら考え、実行できることと、仕事で関わることのないメンバーと顔見知りになれることに魅力を感じました」と笑顔で答えてくれました。
今回のワークショップの企画・運営をした新田さん・菊川さん・永山さん
使用する素材は、建て替えによって取り壊される団地の廃材からDIY部のメンバーが選定しました。
団地の廃材は床材やタイル、鴨居など。使用しやすいサイズにDIY部のメンバーが加工をしてくれました。
経年変化し、味わいのある色味の木材
キッチンなどで使用されていたタイルや、鴨居を面白い形にカットした木材
無印良品でワークショップを行うことを考慮し、「ボタニカル」をテーマにしました。
団地の廃材を際立たせるための素材の選定は新田さん・菊川さん・永山さんの3人が行い、時計の差し色になるようにドライフラワーやフルーツなどを用意してくれました。
サンプルは手芸など繊細な作業が得意な永山さんが制作
イベントの申込期間として2週間の期間を設けていましたが、告知を開始してからあっという間に定員が埋まってしまいました。
参会者の皆さんがそろい、DIY部の今までの活動についてお伝えし、時計の作り方についての説明を受けます。
ベースとなる木材に、用意された素材をうまくレイアウトして行きます。
団地の廃材から作られた木材のピースを中心に飾りつけを行う方、カラフルなドライフラワーなどでたくさん飾りつけをする方、名前のイニシャルをペイントする方など選ぶ素材や並べ方で皆さんの個性が出ています。
作業中には参加された方同士のコミュニケーションが自然と生まれ、アイデアを共有し合う姿も垣間見えました。
レイアウトが決まったらグルーガンで素材を固定して行きます。
普段使用することのないグルーガンにてこずりながらも、真剣に取り組んでいました。
DIY部のメンバーがレイアウトの相談に乗る姿も。
グルーガンで固定されたのが確認できたら時計のパーツをつけて行きます。
参加された皆さんの個性がしっかりと出ている時計が完成しました。
時間が経過すると共に、作業を通じ参加された皆さんが他の参加者の方々と積極的にコミュニケーションをとっていただき、イベントは大変盛り上がりました。
DIY部のメンバー
初回のワークショップが大変人気だったため、2024年2月14日に2回目のUR団地の廃材を利用した「ボタニカル時計づくり」を開催しました。
今回もイベント告知を開始してからあっという間に定員が埋まってしまいました。
参加された方の中に、「前回のワークショップに参加が出来なかったので、今回の開催をとても楽しみにしていた。」という声をいただきました。
前回と同じく、使用する素材は、建て替えによって取り壊される団地の廃材からDIY部のメンバーが選定し、団地の廃材を際立たせるための素材の選定は今回も新田さん・菊川さん・永山さんの3人がドライフラワーやフルーツなどを用意してくれました。
2回目の開催ということもあり、DIY部のメンバーの対応にも余裕ができ、準備はもちろん、参加された方へのご案内もスムーズに対応することが出来ました。
UR職員の五十嵐さんからMUJI×URの取り組みやDIY部についての説明をしていただき、永山さんから時計の作り方についての説明や制作のポイントをレクチャーいただいたらワークショップがスタートします。
ベースとなる木材を選ぶところから悩まれる方も。時計の位置を決めたら、好みの素材をレイアウトして行きます。
レイアウトが決まったらグルーガンや接着剤で固定して行きます。
DIY部メンバーと確認をしながら作業が進みます。
参加されたお客さまとレイアウトを相談したり、ちょっとしたお話をしたりと楽しい空間となりました。
完成した作品も参加された皆さんそれぞれの個性が出ていて、とても素敵でした。
家のどこに飾るのかなどをお話しされていたり、参加された方同士での交流も自然と生まれました。
団地の廃材をおもいおもい使用していただき、素敵な作品が完成しました。
以前別のワークショップに参加された際に、素材をつけすぎて失敗してしまったので今回はできるだけシンプルにすることを心がけたという方もいらっしゃいました。
今回は、DIY部のロゴが入ったオリジナルの紙袋が用意され、完成した時計はこちらに入れてお渡ししました。
ワークショップ終了後は、MUJI×URのモデルルームに興味を持っていただき、素材として使用していた団地の廃材がどの部分なのかなど質問をいただきました。
以前団地に住まれていた方も参加されており、懐かしさとリノベーションをした住戸の変化に感動されていました。
今回のワークショップでは団地で使用されていたものを再利用しましたが、無印良品 グランフロント大阪店内にあるMUJI×URのモデルルームも、住居内の鴨居や柱、洗面所の配管、表札は、実際に使用されなくなった団地住戸から移設しているため、柱についた傷などもそのままにしています。
また、「団地から考える暮らしの知恵100」のコラムの中にて「団地の地産地消」から考える暮らしの知恵と題し、団地で成長した木を伐採し、団地の暮らしに役立てる活用方法を考えてみましたので、ぜひご覧ください。
無印良品 グランフロント大阪モデルルームでは、今後もワークショップやトークイベントなどを実施して行きますので、ぜひご参加ください。