他人の家をのぞき見(2) 新築マンションの間取りが…

コラム | 2010.8.10

FUJI 男性・独身。30歳代後半。
私が「実際に家を購入するまで」の顛末記を連載することになりました。
アタマの中で考えているだけではラチがあかないので、他人が買った物件を見に出かけます。
いずれ、他人の家ではなく、自分の家の候補を見に行かなくては…。



みなさん、こんにちは。FUJIです。

前回のあらすじ。私の両親が、70歳にして、生まれ育った土地ではなく、東京近郊に急にマンションを購入した。それをのぞき見に行く)

さて、私の両親が購入したマンションを実際に見てきました。

キッチンなどは、さすがに最新式のものがついていて、すごくつかいやすそうです。また、24時間換気システムなどもあり、大手デベロッパーがつくっただけあって、設備はすごくいいんですよね。

十年、という集合住宅に住んでいる身としては、少しうらやましくもあります。

退職した夫婦がふたりで暮らす間取りは?


間取りは…

約12畳のリビング・ダイニングルーム
約7畳の個室
約5畳の個室
約5畳の個室

となっています。その他、キッチンやバス、トイレなど。収納は各個室にすこしづつ付いています。いわゆる、「3LDK」というやつですね。

私の両親は、これからふたり暮らしをするわけです。すると、この3つの個室はどうなるのか…。

私の母いわく、「一番広い個室が私たちの寝室で、それ以外のふたつは…、物置よ」とのこと。やはり、そうなってしまいますか…。

本来であれば、個室が3つもあれば、「趣味の部屋として使う」とか、「仕事の部屋として使う」ということも可能です。ただ、残念ながら、両親ふたりとも、趣味らしい趣味がありません。強いて挙げるなら、犬を飼うことが趣味、でしょうか。

母はそれこそ、飼っている犬を猫かわいがりしています(なんだかヘンな表現ですけど…)。泊りがけの旅行以外は、できるだけいつも一緒に…、ということで、寝室も一緒らしいのです。これも母いわく、「○○(犬の名前)は、幼いときに、すごく大きな地震を経験してから、怖がりになってしまった。夜、ひとりで寝かせるのもかわいそうだ」ということだそうです。

ペットというより、家族の一員として可愛がっているので、個室のひとつを犬の部屋にすればよいのですが、こういう理由があって、寝室も同じなのだそうです。

というわけで、本格的に個室の使い道がないようで…。

「でも、モノがけっこうたくさんあるから、やっぱり物置きがないと…」ということで、個室のうち2つは物置にする予定だそうです。

さらに母いわく、「あなたも狭いウチに住んで…、何か置きたいものがあったら、置いていいよ」とのこと。ずっと田舎に住んでいる両親からすると、都心に住むことが好きな私が住んでいる部屋は、それこそウサギ小屋だ、というのです。

まぁ、これはありがたく、何か置かせてもらおうかと思っていますが…。(汗)

寝室用の個室を物置として使う、ってどうなの?


部屋を物置として使うのであれば、それほど大きな窓は必要ありません。物置として使う、ということは、ものを取りに入るとき以外には、その部屋には人がいないわけで、部屋の明るさは重要ではないからです。せいぜい換気ができればよいよう、小さな窓があれば十分です。

逆に、あまり大きな窓があると、部屋の温度の寒暖が大きくなります。また、壁のうち窓がある箇所には収納家具などを置きづらいので、物置として使うにしても、効率が悪くなります。窓を収納家具でふさぐと、今度は換気がしづらくなりますし。

また、一般的に個室や寝室として使うことを想定した部屋には、「ちょっとした、つくりつけの収納」が付いている場合が多いものです。こうした収納は、少量の衣類を収納するのに向いているものが多いですね。部屋自体を物置として使う場合、こうした「ちょっとした、つくりつけの収納」は、逆に邪魔になってしまいます。窓と同じく、収納家具を置くスペースに限りができてしまうからです。

私の両親が購入したマンションの個室も、やはりこんな感じの「つくりつけの収納」がついています。


逆にいうと、「物置として使う部屋」にふさわしいのは、こんな部屋ということになります。

  • 窓がない部屋。窓があっても、換気ができる程度の小さい窓の部屋
  • つくりつけの収納がない部屋
  • ものの出し入れがしやすいよう、扉が大きく開く部屋。開き戸よりも、引き戸の扉がなおいい


そういえば昔ながらの日本家屋って、ふすまや障子に代表されるように、開き戸ではなく、引き戸が当たり前でした。大きなものを運んだりするのには、すごく便利なんです。

一方で、壁の量が少なく、襖や障子で部屋と部屋を仕切ってあるので、部屋の中に収納家具を置くのは得意ではありません。収納は、収納専用の納戸の中や、別棟の蔵の中に、というルールになっているわけです。

個室がたくさんあるせいで、使い勝手が悪くなる?


個人のプライバシーを重んじ、家族各人の個室を設けることをすすめてきたのが、日本の現代の住宅史なわけですが、その結果、建売住宅とかマンションとかは、どうしても「LDK」という間取りになってしまい、私の両親のように「家族の構成人員数が少ない」場合には、どうしてもこの個室の使い勝手が悪くなってしまっているように感じます。

実際、日本は少子化しているわけですし…。

私の両親も、「別に個室が3つも必要だったわけじゃないんだけど、結局、こういう間取りのマンションばっかりなんだよね」とのこと。間取りは重視せず、立地条件で決めたのだそうです。

うーん……、将来的には、建売住宅とかマンションなんかも、「家族の構成人員数が少ない」ことに対応した間取りになるんでしょうけど、今現在、これを解消するには、

  • 壁を抜くなど、大胆なリフォームが可能な中古マンションや中古住宅などを買う
  • 注文住宅を買う


という選択肢になるんですよね…。

というわけで、次回は、注文住宅を買った友人を訪ねてみようと思っています。またいろいろ、購入の動機とか、たいへんだったことなどを聞いてみますので、お楽しみに。