「玄関」から考える暮らしの知恵

コラム | 2020.6.30

第三回
「玄関」から考える暮らしの知恵

アフターコロナが唄われている現在、日常生活や働き方がコロナ禍の前と後では全く違うスタイルになった人も多いのではないでしょうか。
緊急事態宣言は解除となりましたが、コロナ第二波に備え、住宅業界でも「抗ウイルス住宅」や「抗菌仕様の建材」など需要が増しているようです。

住まいのかたちコラム」でも触れていますが、玄関のあり方は、いかに室内にウイルスを持ち込まないか、ということが最重要になってきています。具体的には玄関から入ってすぐに手が洗えること、お風呂でシャワーを浴び、着替えて部屋に入る。この動線はこれからのアフターコロナの生活には欠かせないものとなりそうです。

そしてこの動線、実は団地の多くの間取りは、もともとこのようになっていることが多いのです。以下は「田の字プラン」と呼ばれる団地の代表的な間取りです。

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団地の代表的な間取りである3Kタイプ。玄関に水まわりが集約されている

ご覧いただくとわかるように、玄関を上がってすぐ、洗面、洗濯機があり、お風呂、トイレと水まわりが集約されています。

もともと40平米ほどの広さを効率的にレイアウトされた3Kの間取りにおいて、なるべく南面に部屋を多くとり、北面にトイレ、浴室の窓を配置し、東西面に階段室と玄関を配置するこのレイアウトは、必然的にできたことが想像できます。

<暮らしの知恵(1) あったらいいな空想レベル – 除菌エアシャワー付き玄関 ->

今後期待される設備として除菌エアシャワーのようなものも考えられます。まだ効果は実証されていませんが、団地のように玄関のすぐ横に浴室があるのであればいっそのこと浴室を改良して、除菌エアシャワー付きの玄関にしてはどうでしょうか。
通常の浴室の玄関側に新たな動線を確保して開口を空け、外から帰ってきたらすぐ浴室に入り、お湯の代わりにエアーを浴び、衣類に付着したウイルスを除去してから室内側の出口から出るというもの。

浴室のシャワーはお湯かエアーを選ぶことができるので、省スペースで済みます。昼夜問わず機能的に活用でき、エアーを出せば花粉対策にも良さそうです。

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浴室のシャワーは、[1]お湯 [2]エアーの2パターンを選ぶことができる
※浴室の壁に開口を開けることはできません
※浴室を改造することはできません
※除菌エアーはウイルスへの効果が実証されているものではありません

<暮らしの知恵(2) ちょっとした工夫 – もともと最適だった動線 ->

団地はもともと、コロナ対策に最適な動線が多いので、ちょっとした工夫でも十分機能的な玄関となります。水まわりが玄関に集約されていますが、そこに外着用のハンガーフックなどがあると、さらに便利になります。また玄関先にきちんとラグを敷くことで床も清潔に保つこともできます。外から帰ってきて、

[1]外着を脱ぐ
[2]足元を清潔に保つ
[3]手洗いうがいをする
[4]シャワーを浴びる
[5]室内着に着替える

と室内にウイルスを持ち込まないを徹底し、家庭内感染を確実になくしたいものです。

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もともと玄関まわりに集約された水まわりは、室内にウイルスを持ち込まない動線に最適

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無印良品「壁に付けられる家具・3連ハンガー・オーク材」を玄関に設置するだけ

どうでしょうか? このようなちょっとした気づきで、素敵な暮らしが実現する「団地から考える暮らしの知恵」を随時発信していきます。みなさんのご意見お待ちしております。